とれたてのたけのこ

たけのこを食べるならバーベキュー!掘りたてならえぐみ少なく丸焼きOK

バーベキューで焼くと美味しい「たけのこ」。アク抜きに手間がかかって扱いが難しそう、と思っていませんか?実は、採れたての「たけのこ」はアク抜き不要なんです。

「たけのこ狩り」ができるバーベキュー場なら、新鮮な「たけのこ」をすぐに味わえるので、とっても手軽で贅沢。今回は、バーベキューで味わう「たけのこ」の調理方法をご紹介します!

目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

バーベキューでたけのこを美味しく食べたい!

七輪で皮ごと焼かれているたけのこ

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「たけのこ」はご存知のとおり、竹の「若い芽」の部分です。旬は、春先の3月〜4月頃。

成長が早く、すぐに「竹」になってしまうため、生のたけのこを味わえるのはとっても贅沢です。「たけのこ」は不溶性食物繊維のセルロースが豊富で消化によく、腸内環境を整えてくれる役割があります。

※参考:農林水産省「これからが旬!たけのこで「春」を感じよう

塩分を排出してくれるカリウムも豊富で、高血圧やむくみの改善にも役立つ、まさにヘルシー食材。

歯ごたえがよく、アスパラギン酸やグルタミン酸といった旨味成分もたくさん入っているので、単体でも食べごたえ抜群です。

美味しいたけのこの選び方

お店で購入する場合

盛られたたけのことその切り口

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アクが少ないものが美味しいとされる「たけのこ」。育ちすぎていたり、日に当たる時間が長かったりするとアクが強くなる傾向にあるので、お店で買うときは、若いもの・新鮮なものを選びましょう。

えぐみの少ないたけのこは、大きすぎず、皮の色や穂先が薄い黄色をしています。根元のイボも少なく、切り口が白いのも特徴なので、見分けのポイントにしてみてください。

一方、大きすぎるもの、穂先が緑色に広がり根元のイボが多いもの、切り口が変色しているものは、育ちすぎたり、時間が経ちすぎています。このようなたけのこはアクが強いので、避けましょう。

たけのこ堀りをする場合

並んで生えているたけのこ

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採れたての新鮮なたけのこは、アク抜き不要です。たけのこ掘りでは、よりアクの少ない若いたけのこを探しましょう。

小さめのものを選ぶ

地面から少しみえているたけのこ

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たけのこは地中に広がる竹の根からから伸びているので、地面から頭を少しのぞかせているくらいの小さいサイズのものがベストです。

歩きながら、足の裏でたけのこの硬い感触を探しましょう。たけのこは若い竹からできるので、青い竹の周りを探してみるのがコツです。

地面から飛び出すほど大きく育っているものはすぐに見つけられますが、すでに硬くなっているので、なるべく採らない方がいいでしょう。

採りたてたけのこをバーベキューで丸焼きに!

新聞紙の上に盛られたたけのこ

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採ったばかりの若いたけのこは、えぐみが少ないので丸焼きがオススメです。新鮮なたけのこでのみできる贅沢な食べ方なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

朝に堀ったたけのこも、昼になる頃にはえぐみが出てきてしまいます。アク抜きなしで楽しみたいときは、スピーディーに調理しましょう。味付けは、醤油・七味・みそが相性抜群。旨味もたっぷりなので、素材の味わいを活かして楽しむのがオススメです。

採ってすぐに皮ごと丸焼きに

皮ごと丸焼きにしたたけのこ

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たけのこを丸焼きにするときは、皮ごと洗い、網の上にそのまま乗せましょう。皮は多少焦げても大丈夫です。そのまま何度も転がしながら、竹串が通るくらいまでやわらかく焼き上げましょう。

皮ごと焼くと中が蒸し焼き状態になるので、素材の味がぎゅっと詰まって美味しく仕上がります。大きさによって焼き上がりにかかる時間も変わるので、時々竹串で柔らかさを確認してください。

ホイルに包んで丸焼きも

ホイルに包んで焼いたたけのこ

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たけのこをホイルに包んで焼く方法もオススメです。洗ったたけのこの頭を切り落とし、縦に切り込みを入れておきましょう。

1つずつホイルで包み、網の上、もしくは炭の中で焼きます。竹串を刺してみて、すっと通るようなら火が通った証。あらかじめ皮に切れ目を入れているので、剥きやすいのもポイントです。

新鮮なたけのこは水煮だけでも食べられる!

水煮のたけのこ

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アク抜きが必要なたけのこは、米ぬかを使って皮ごと茹でるのが基本です。時間がかかる上に大きな鍋が必要になり、手間がかかる印象ですよね。しかし、採ったばかりの新鮮なたけのこは水煮だけでもOK!

たけのこ掘りのあとはバーベキューの一品にして、手軽に楽しんじゃいましょう。ここからは、新鮮なたけのこの食べ方をご紹介します。

採りたてなら茹でるだけでOK

鍋の中に入ったたけのこと水

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採れたてのたけのこは皮をむいて綺麗に洗い、水から茹でましょう。大きいものは半分に切り、全体が水に浸かるようにしてください。

沸騰してから30〜40分ほど茹で、竹串がすっと入るくらいのやわらかさになったら完成です。湯が冷めてから取り出しましょう。

若いたけのこの穂先は生でも食べられる

スライスされたたけのこの穂先

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たけのこは採ってから2時間以内であれば、生で食べることも可能です。皮をむいて洗ったたけのこの穂先を薄くスライスし、ワサビ醤油や酢味噌で楽しみましょう。

たけのこの生食は鮮度が命なので、自分で掘ったときにしか楽しめない食べ方です。たけのこ掘りに行ったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

採って時間の経ったたけのこはしっかりあく抜きする

たけのこのあく抜き

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購入してから食べるまでに時間が空いてしまいそうなときや、いつ採れたかわからないたけのこを購入した場合は、アク抜きの下ごしらえをしておきましょう。

アク抜きは早ければ早い方がオススメです。購入したらすぐに取り掛かりましょう。アク抜きしたたけのこは、1日1回は水を取りかえて全体を浸しておけば、1週間程度の保存が可能です。基本のアク抜き方法は以下の通りです。

必要なもの(たけのこ2本500gに対して)
米ぬか……2カップ
唐辛子……2本
<作り方>

① たけのこの外皮を2〜3枚むいて洗う。
② 穂先を斜めに切り落とし、半分から上の部分に縦に切り込みを入れる。
③ 大きめの鍋に、たけのこ・全体が浸るくらいの水・米ぬか・唐辛子を入れて強火にかける。
④ 沸騰したら弱火にして1時間ほど茹でる。
⑤ 根元に竹串を刺し、すっと通るようなら火から下ろす。
⑥ 鍋に入れたまま8時間程度放置して冷ましたら完成。

米ぬかがない場合は、米の研ぎ汁でも代用可能です。たけのこが浸かるくらいの研ぎ汁を用意して、基本の手順に沿って行いましょう。

ただし、研ぎ汁は1回目に米を洗ったときの水がオススメです。たけのこの量が多く、研ぎ汁がたくさん必要な場合は、米ぬかを使った方法でアク抜きしましょう。

たけのこを使ったバーベキューレシピ

ざるにごと積まれたたけのこ

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ここからは、バーベキューで簡単に作れるたけのこのレシピをご紹介します。歯ごたえと旨味たっぷりのたけのこは、シンプルな調理がぴったり。バーベキューならではのメニューを楽しみましょう!

焼きたけのこの味噌焼き

みそと原料のイメージ

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水煮にしたたけのこに、みそだれを塗って炙る「焼きたけのこの味噌焼き」。

たけのこ本来の風味と歯ごたえのある食感に、ほどよく焦げた味噌の香ばしさが相性抜群です。バーベキューでは串に刺して焼くのがオススメです。

材料(3人分)
たけのこ(水煮)……1本
味噌……大さじ2
マヨネーズ……大さじ2
すりごま……大さじ2
<作り方>

① たけのこを穂先と根元に分け、穂先は放射状にくし型切り、根元は輪切りにしてから半月状に半分に切る。
② たけのこを串にさす。
③ 味噌・マヨネーズ・すりごまを混ぜた味噌ダレを片面に塗る。
④ バーベキュー網の上で焼き、味噌の端に程よく焦げ目がついたら完成。

たけのこのホイル包み焼き

バーベキュー網の上の具材とホイル包み焼き

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薄切りにしたたけのこを、他の具材と合わせてホイルで包んで焼く「たけのこのホイル包み焼き」。ボリューム満点なので、満足度の高い一品になること間違いなしです。

味付けは、たけのこと相性のよいバター醤油がオススメです。今回は、たけのこと同じく春が旬のスナップえんどうを合わせたレシピですが、菜の花やアスパラガスでも代用可能。お気に入りの食材でアレンジを楽しんでみてくださいね。

材料(3人分)
たけのこ(水煮)……1本
スナップえんどう……10本
ベーコン……3枚
バター……30g
醤油…小さじ2
黒コショウ……適量
<作り方>

① たけのこを穂先と根元に分け、穂先は放射状にくし型切り、根元は1センチ厚のいちょう切りにする。スナップえんどうの筋をとる。ベーコンを短冊切りにする。
② ホイルを器状に広げ、中心にたけのこ・スナップえんどう・ベーコンをまんべんなくおく。
③ バターを数カ所に散らし、醤油を回しかけて黒コショウを振る。
④ ホイルを包んで、バーベキュー網の火力が強すぎないところに置く。
⑤ 10分ほど加熱し、完成。

たけのこアヒージョ

煮立っているアヒージョ

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スキレットやダッチオーブン、クッカーなどをお持ちなら、オリーブオイルとにんにくと合わせて楽しむ「たけのこアヒージョ」がオススメです。

じっくり火を入れるので、オイルが絡んで絶品に。たけのこだけでも食べごたえ十分ですが、他の食材を合わせてもOKです。材料(3人分)

材料(3人分)
たけのこ(水煮)……1本
タコ……100g
オリーブオイル……150cc
にんにく……2片
塩……小さじ1/2
鷹の爪……1本
<作り方>

① たけのこを穂先と根元に分け、穂先は放射状にくし型切り、根元は1センチ厚の輪切りにしてから放射状に6等分する。タコは1口大に切る。にんにくは半分に切り、芯を取って包丁の背で潰す。
② 鍋にオリーブオイルとにんにく、鷹の爪を入れ、火にかける。
③ にんにくの香りが立ってきたら、たけのこ・タコ・塩を入れ、火の弱いところで10分ほど加熱して完成。

たけのこご飯

器に盛られたたけのこごはん

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たけのこ料理の定番、「たけのこご飯」もバーベキューの〆にあると嬉しい一品です。

味付けもシンプルなので、準備しやすいのも魅力です。今回は、レギュラーサイズのメスティンで1.5合用のレシピをご紹介します。人数に合わせて、お米の量を調節してみてください。

材料(3人分)
たけのこ(水煮)……1/2本
油揚げ……1枚
米(吸水させておく)……1.5合
醤油……大さじ1と1/2
酒……大さじ1と1/2
みりん……大さじ1と1/2
塩……少々
和風だしの粉末……小さじ1
水……230cc
<作り方>

① メスティンに研いだ米と水を入れ、30分吸水させる。
② たけのこを穂先と根元に分け、穂先は放射状にくし型切り、根元は短冊切りにする。油揚げは1cm幅の短冊切りにする。
③ 手順1のメスティンに、醤油・酒・みりん・塩・和風だしの粉末を加える。
④ 米の上にたけのこと油揚げをのせ、フタをしめて弱火で15分加熱する。
⑤ 火から下ろしたらタオルなどでくるんで20分保温し、完成。

たけのこの掘り方と注意点

たけのこの掘り方

たけのこをスコップで掘る

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たけのこを掘るときは、傷つけないよう鍬(くわ)やスコップなどで周りから大きく土を掘り出します。多くのたけのこは曲がって生えているので、穂先が向いている方の土を中心に掘りましょう。

ある程度たけのこが見えてきたら、穂先が向いている方向から鍬やスコップを入れます。たけのこに刺さった感触があったら、てこの原理を使って体重を掛け、掘り起こしましょう。

たけのこ堀りの注意点

鍬でたけのこを掘る

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山でたけのこ掘りをする場合は、たけのこ掘りをしてよい場所かどうか、しっかり確認しましょう。

公有地や他人の私有地の竹林に無断で入らないように注意が必要です。収穫体験ができる施設や農園などをあらかじめチェックしておくといいですね。

また、たけのこ掘りは急な斜面で行うことも多く、意外とハード。地面には竹の根が広がっていて足元も悪いので、動きやすい格好で行きましょう。虫やヘビ、ヤマビルがいる可能性もあるので、肌の露出は控えるのがベストです。首周りや手首、足首が出ないように注意しましょう。

バーベキューで新鮮なたけのこを味わおう!

半分に切られて網焼きされるたけのこ

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春のおとずれを感じられる「たけのこ」。新鮮なたけのこなら、下ごしらえの手間も最小限なので、採れたてならではの美味しさを活かして楽しみましょう!
バーベキューの華やかな変わり種メニューとして、一目置かれること間違いなしです。

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