薪と炭の違いは?
薪 | 炭 | |
火力 | 一定に保つのは困難 | 安定しやすい |
---|---|---|
火力調整 | 難しい(調理に適さない) | 可能 |
使用用途 | 主に焚き火 | 主に調理(BBQなど) |
値段 | 600円前後 / 1束 | 500円前後 / 3kg |
主に炭は料理に、薪は焚き火に使用することが多いのですが、皆さん使い分けた事はありますか?
薪と炭の特徴を把握し、焚き火とバーベキューで使い分ければ、コスパも良くバーベキューを楽しめますよ!
焚き火には薪を使うのがおすすめ
焚き火は立ち昇る炎の美しさが魅力です。
薪を使うと炎が高く上がるので、焚き火の魅力を楽しむには薪をおすすめします。
バーベキューには炭を使うのがおすすめ
炭は火力が安定し、火加減の調整がし易いという特徴があります。
BBQをはじめ、料理をするときは炭を利用することをおすすめします。
▼炭について詳しくはこちら
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薪を準備するときにチェックしておきたいポイント
実際に薪を使って焚き火をしたいときにどこで購入するのが良いか、何の種類を買うべきかわからないですよね……。
ここでは、薪の販売場所、目安量から薪の種類まで紹介します。
薪を買うなら通販が確実
・ホームセンター
・キャンプ場
・通信販売
・アウトドアショップ
・道の駅
薪は一般的に上記などで購入が可能ですが、あらかじめ調べておかないと取扱いのない店や在庫がない場合もあります。
確実に入手をしたい場合は、通信販売がおすすめです。
薪を使用するときの目安量は用途による
・スキレットや鉄板で直火調理する場合 → 1時間ほどで約3kg強の針葉樹薪を消費
・ダッチオーブンなどで直火調理する場合 → 1時間ほどで約3kgの広葉樹薪を消費
薪を使用するときは、使用する木の種類や用途によって変動します。
針葉樹や広葉樹など木の種類でも目安量が変わるので、次は薪の種類を説明します。
バーベキューなど調理向きの針葉樹
薪にする木には大きく分けて針葉樹と広葉樹があります。
針葉樹は、着火しやすく燃焼時間が短いという特徴があり、調理に向いているとされています。
針葉樹には以下の様な種類の木があります。
杉(スギ)
元気村富士 日本製杉薪3kg(1箱) SGMK-3
サイズ | 幅・厚2~6cm程度×長さ30cm |
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重量 | 1箱:22×14×31cm |
主な素材 | 杉 |
原産国 | 日本 |
杉(スギ)は軽くやわらかいため、斧や鉈で薪が割りやすく持ち運びしやすいのが特徴です。
火つきがよいため焚き付けに最適であり、安価で入手することができます。しかし火持ちは長くないので長時間薪を燃やすような薪ストーブや暖炉での使用には不向きです。
松(マツ)
Trees Life 愛知県産 松の薪
サイズ | 5~10cm×30cm |
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1箱の重さ | 10kg~ |
松(マツ)は油分を多く含んでいるので非常に火つきがよく、スギやヒノキと比較すると多少燃焼時間が長いのが特徴。
またマツの松脂を多く含んでいる箇所は着火剤としての効果が得られます。パワフルな火力がメリットですが、その分ススが発生しやすいので注意が必要です。
檜(ヒノキ)
薪クラブ ヒノキ乾燥薪36cm細割 Sボックス
サイズ | 3~6cm×36cm |
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入数・重量 | 25本前後 約8kg |
箱サイズ | H300mm×W380mm×D250mm |
乾燥期間 | 6ヶ月以上 |
檜(ヒノキ)は、香りがよく檜風呂などでも知られる高級建築材。乾燥が早く火つきがとてもよいのが特徴です。
よく燃え燃焼効率が高いですが、その分持続性にかけるので、本格的に焚き火で燃やす目的よりも焚き付けとして使用するのが最適となります。
キャンプなどの焚き火向きの広葉樹
次に紹介する広葉樹には、燃焼時間が長いが、着火しにくいという特徴があります。
広葉樹には以下の様な種類の木があります。
楢(ナラ)
薪クラブ ナラ乾燥薪21cm大中割
サイズ | 5~10cm×21cm |
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入数・重量 | 35~40本 約22kg |
箱サイズ | H550mm×W400mm×D250mm |
乾燥 | 自然乾燥+人工乾燥 |
どんぐりの木である楢(ナラ)は最もポピュラーな薪のひとつであり、火力が高く火持ちがよいのが特徴。
そのため薪ストーブや暖炉で使用する薪に最適です。焚き付けのあとの焚き火に太めの楢の薪を投入することで長時間燃焼させることができ、煙の量も抑えることができます。
椚(クヌギ)
椚(クヌギ)は非常に密度が高く、硬く火持ちがよいのが特徴。そのため「最高級の薪」といわれています。
薪を投入する際に少々重さを感じますが、燃焼時間が長いため薪を継ぎ足す回数を減らすことが可能。クワガタが好む樹木としても有名です。
樫(カシ)
Trees Life 愛知県産 樫の薪
サイズ | 5~10cm×30cm |
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1箱の重さ | 15kg~ |
樫(カシ)は、火力が強く火持ちがよいため「薪の王様」といわれています。
非常に硬いという特徴があるので薪を割るときに少々大変ですが、その分火持ちがよいため薪の消費を抑えることが可能です。
欅 (ケヤキ)
Trees Life 愛知県産 欅の薪
サイズ | 5~10cm×30cm |
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1箱の重さ | 13kg~ |
欅(ケヤキ)は、硬く比重が高いため火持ちがよいのが特徴。燃焼時間が長いため、薪ストーブや暖炉での使用に最適です。
お香を炊いたような独特の香りがあり、非常に硬いため薪割りにはコツや慣れが必要となります。
桜(サクラ)
薪クラブ サクラ乾燥薪36cm大中割 Sボックス
サイズ | 5~10cm×36cm |
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入数・重量 | 12本前後 約9kg |
箱サイズ | H300mm×W380mm×D250mm |
乾燥期間 | 10ヶ月以上 |
桜(サクラ)は、燃えると甘い香りがするため薪以外にも「燻製材」としても好まれて使用されています。
ナラやカシに比べると火持ちが多少劣りますが、焚き火調理や燻製料理で香り付けが楽しめる薪としておすすめです。
薪の扱い方のコツ
バーベキューで参考になる薪の組み方5選!
薪を組むと空気の流れができ、薪を燃えやすくなります。
ここでは、火を起こしやすい薪の組み方を紹介しています。
並列型
一番下に枕木を置き、その上に薪を並列に重ねていく方法。
井桁型
井戸の枠のように、薪を正方形に組み上げていく方法。
合掌型・開き傘
ティピとは、本来は北アメリカ・平原インディアンの移動式テントを指す。
合掌型・閉じ傘
薪を円錐状に組み合わせる「合掌型・閉じ傘」。
差し掛け型
丸太に薪を立て掛ける方式。「立てかける」だけで済むうえ、細い薪が燃え尽きても丸太がくすぶり火種になる。
火がつきにくいならバーナーがおすすめ
薪になかなか着火しない場合は、バーナーを使うと着火しやすいです。最初は乾いた薪でなるべく小さな物から使いましょう。
大きい薪しか持っていない場合は、ナイフや斧、なたなどを使って薪のサイズを小さくするようにしましょう。
小さくした薪は、ナイフなどで先端を毛羽させてあげるとより着火しやすくなります。
SOTO フィールドチャッカー ST-450
サイズ | W12.2×D3.4×H6.6cm |
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重量 | 150g(本体のみ) |
発熱量 | 1900Kcal/h |
スノーピーク フォールディングトーチ GT-120
収納サイズ | 191×70×43mm |
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重量 | 250g |
出力 | 3500kcal/h |
薪と炭を使うなら兼用の焚き火台がおすすめ
一般的なバーベキューコンロは炭を使ったバーベキューが想定されているため、薪を使った焚き火はNG。
ただ、焚き火台のなかにはバーベキューにも使えるタイプがあります。兼用の焚き火台を選べば、薪を使ったあとに炭を入れるのも問題ないので、使いやすくておすすめです。
コールマン ファイアーディスク
使用時サイズ | φ45×23(h)cm |
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収納時サイズ | φ46×8.5(h)cm |
重量 | 約1.6kg |
材質 | ステンレス |
スノーピーク 焚火台Lスターターセット
焚き火台サイズ | 455×455×315(h)mm |
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焚き火台収納サイズ | 560×645×32mm |
焚き火台重量 | 5.5kg |
薪を使った焚き火で調理できるレシピ
バーベキューで何作る?薪でできるレシピ
焚き火パエリア
●水……280cc
●コンソメ(固形または顆粒)……1個(小さじ1)
●サフラン又はターメリック……ひとつまみ(小さじ1/2)
●ムール貝……6個
●海老……4尾
●たまねぎ……1/2個
●パプリカ……1/2個
●プチトマト……4個
●オリーブオイル……大さじ3
●塩・胡椒……少々
手作り・きりたんぽ
●片栗粉……大さじ1
●料理酒……大さじ1
初心者は薪よりも炭で肉を焼くのが簡単でおすすめ
先にも書いたように、薪は火加減が難しく焦げやすいです。
薪と炭兼用の焚き火台の場合はその利点を活かして、調理中は炭を使うと火加減が調整しやすく、美味しく食べやすいバーベキューを楽しめますよ!
薪と炭、使いこなそう!
薪の扱い方のコツや炭との違いをまとめました。
薪でバーベキューは炭と比べて、火の調整を扱いづらい点はありますが、薪の種類や特徴や扱いのコツを知れば、雰囲気の良い焚き火や調理にも使えます。
ぜひ、薪でのバーベキューにもチャレンジしてみましょう!