いかはバーベキューにおすすめ!
バーベキューは毎回お肉になりがち……そんな方にオススメしたいのが「いか」です。すべてを海鮮メニューで揃えなくても、いつものメニューにいかをプラスするだけでちょっと違った味わいが楽しめますよ。
まずはバーベキューに合ういかの種類と、美味しいいかの見分け方を見てみましょう。
バーベキューに合ういかの種類は?
”いか好き” と言われている日本人。その消費量は世界トップクラスなのだとか。
スーパーではたくさんのいかを目にしますが、一般的によく食べられているのは「スルメイカ」「ヤリイカ」「コウイカ」「アオリイカ」「ホタルイカ」などです。
中でも「スルメイカ」は日本周辺に広く生息しており、日本のいか水揚げ量の7割を占めるほど。低価格で手に入りやすいので、バーベキューにうってつけなんです。
扱いやすいサイズと濃厚な甘さも人気の秘訣。バーベキューでは豪快に焼いて楽しみましょう!
美味しいいかの見分け方
スーパーに並んでいるいかは冷凍のものも多いですが、生で購入する場合は鮮度が命! いかは足が早いので、できるだけ新鮮なものを選びましょう。
どれが美味しいいかなのかを見分ける際は、以下の3つのポイントを参考にしてみてください。
旬のいかを選ぶ
年間を通してスーパーに並ぶいかですが、実は種類によって旬があります。1年を通して比較的手に入りやすいと言われているスルメイカの旬は、5〜9月頃。そのほか「アオリイカ」が9〜11月頃、「ヤリイカ」が1〜3月頃です。
旬のいかは近海で獲れるので、店頭に並ぶまでの時間が短くてすむのも美味しい秘訣。季節に合わせて楽しみましょう。
身が透明で、皮が赤黒いものを選ぶ
生きているいかは半透明ですが、水揚げされると同時に鮮度が落ち、白っぽく変化していくと言われています。
身に透明感があり、皮が赤黒い色をしているのが新鮮ないいかの証です。
目が黒くて胴体が膨らんでいるものを選ぶ
新鮮ないかの目は黒々としており、胴体はぷっくりと膨らんでいます。いかは古くなると内臓ごと潰れていくので、全体的に膨らみがあるものを選びましょう。
意外と簡単!いかの下ごしらえ方法
丸ごとのいかは、さばくのが難しいと思っていませんか? 手順を覚えてしまえば、実は簡単。これを機に、いかの下処理をマスターしちゃいましょう!
下ごしらえで注意すること
いかにはアニサキスと呼ばれる寄生虫がついていることが多々あります。
加熱や冷凍で死滅しますが、生で食べてしまうと腹痛や嘔吐などの食中毒を起こし、大変危険! アニサキスは体長2〜3cmで白っぽい糸のような見た目をしており、見落としやすいので要注意です。
丸ごとのいかを購入した場合は下ごしらえの段階でしっかりと流水で洗いし、食中毒を防ぎましょう。心配な場合は一度冷凍してから食べるのもオススメです。
難しい場合は下処理済みのものを買おう!
いかの下処理が難しいと思ったときは、無理をせず下処理済みの商品を購入するのもオススメ。スーパーによっては下処理をしてくれることもあるので、確認してみましょう。
いかを美味しく焼くコツは?
焼くと美味しいいか。しかし、加熱すると縮んでしまう……なんてことも多いですよね。いかの身にはぎっしりと繊維がつまっているので、加熱すると縮みやすいんです。
平になるように焼きたい! そんなときは、以下のポイントをチェックしてみましょう。
身に切れ目を入れておく
いかに火を通す前に、格子状に切れ目を入れましょう。縮みの原因となる繊維を切ることで、丸まるのを防げます。横方向に1cmくらいの間隔で切り込みを入れるのも効果的です。
串打ちする
イカを丸ごと焼くときは、バーベキュー用の長めのステンレス串で「串打ち」するのがオススメです。縦方向に串を通して焼くことで、反り返りを防ぐことができます。
火を通しすぎない
いかは火を通しすぎると硬くなるだけでなく、縮みの原因にもなります。丸焼きなら3分程度、サッと火を通すくらいがオススメです。
バーベキューにおすすめのいかレシピ12選
ここからはバーベキューで楽しみたい、いかを使ったレシピを12個ご紹介。どれも簡単に作れるので、初心者さんにもオススメです。
いか焼きのレシピ
まずは焼き調理のレシピを見てみましょう。まるで屋台のような丸焼きから食べやすい串焼きまで、お好みに合わせてチョイスしてみてくださいね。
屋台風いかの丸焼き
”いか” といえば、お祭りの屋台で売っている丸焼きを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。炭火バーベキューならではの豪快さで香ばしく焼き上げましょう。
こちらのレシピは袋ごと漬け込むので、持ち運びにも便利! 冷凍しておけば保冷剤代わりにもなります。
醤油……大さじ1
ひと口いかの串焼き
食べやすさ重視なら、ひと口サイズにカットして串焼きにしちゃいましょう。塩味のシンプルなレシピなので、マヨネーズ+七味などのソースを添えるのもオススメです。
漬け込みいかの姿焼
柔らかいいかを楽しみたいときは、塩こうじ漬けはいかがですか? 酵素のパワーで食感もお味も抜群に仕上がります。
漬け込みが重要なので、バーベキュー前日に準備しちゃいましょう! 焼くときは、焦げの原因になるので、残った塩こうじをしっかり拭き取るのがコツです。
いかの炒めものレシピ
ここからは、炒めものレシピをご紹介。カットしてから炒めるので、何人かで少しずつ楽しみたいときにもぴったりです。
いかの甘辛炒め
甘辛い味わいにバターのコクがプラスされた絶品メニューです。濃いめの味付けで、お酒のおつまみにもぴったり。
鉄板やスキレットがない場合は、使い捨てのアルミトレイやバーベキュー用の厚手アルミホイルを重ねて使うのもOKです。
バター……10g
いかのにんにく味噌炒め
いかと味噌、実は相性抜群なんです。にんにくをプラスしてパンチのある味わいに仕上げましょう。
味噌の塩分濃度にもよりますが、つけダレを全て加えて炒めると濃いめの味付けになります。お好みに合わせて調節してください。
●にんにく(すりおろし)……2片
油……適量
いかのホイル焼きレシピ
ふっくらと柔らかいいかを楽しみたいなら、ホイル焼きがオススメ! アルミホイルを用意するだけでOKなので、とっても手軽です。
アルミホイルはバーベキュー用の厚手のものを用意してくださいね。
いかワタのホイル焼き
いかのワタは旨味たっぷり。大人な味わいを楽しみたいときは、ワタまで余すことなく楽しんじゃいましょう!
スルメイカはワタが大きいので、ワタを使うレシピにはオススメです。
生姜(千切り)……1片
小ねぎ(小口切り)……適量
いかときのこのホイル焼き
いかときのこの旨味をたっぷり味わえるメニューはこちら。残った水分も絶品なので、バゲットに吸わせて楽しみましょう。
きのこは、しいたけ・しめじ・舞茸・エリンギなどお好みのものにアレンジ可能です。
いかの簡単おつまみレシピ
ここからは、お酒と一緒に楽しむのにうってつけの3品をご紹介します。お肉続きのバーベキューの”箸休め” にもなるので、ぜひ取り入れてみてください。
いか明太
いかに明太子を合わせる簡単メニュー! 自宅で仕込んでおけば現地ですぐに楽しめます。使ういかは、生食できる刺身用のものがオススメです。
傷まないよう保冷を徹底して持ち運びましょう。
いかの柚子胡椒カルパッチョ
いかをさっぱり楽しみたいときは、カルパッチョがオススメです。柚子胡椒をプラスすれば、ピリッと爽やかでパンチのある味わいに。
柚子胡椒にも塩分があるので、塩の分量はお好みで調節してください。
●ミニトマト(細かく刻む)……3個
●塩……少々
いかとマッシュルームのアヒージョ
お酒のお供といえば、アヒージョもお忘れなく! 具材の旨味が染み出したオイルは絶品です。バゲットなどを用意して、余すことなく味わいましょう。クセがないいかは様々な食材と相性抜群。
タコやエビなどの海鮮のほか、ブロッコリーやじゃがいもなどの野菜でもアレンジ可能です。
トマト……10個
オリーブオイル……具材が浸る量
いかを使った主食レシピ
最後はいかを使った主食レシピをご紹介。いつもの〆メニューが盛り上がる一品に変身するかも!
いか塩焼きそば
バーベキューの定番焼きそばも、塩味ならいつもとひと味違ったお味を楽しめるはず。とくに塩焼きそばは海鮮と相性抜群です。
今回はいかをたっぷり使って、贅沢な一品に仕上げましょう。野菜はあらかじめカットされたミックス商品を使うと手軽です。
いか……1杯
●顆粒鶏ガラスープの素……大さじ1
●塩……小さじ1/2
塩(いか用)……少々
ごま油……適量
いかの炊き込みご飯
いかといえば、いか飯! ですが、手間がかかるのでハードルが高いですよね。そんなときは手軽な炊き込みご飯で”いか飯風” を味わいませんか?
今回ご紹介するレシピは、メスティンで調理可能。フタを開けたときのいい香りもお楽しみに。
小ねぎ(小口切り)……適量
●砂糖……小さじ1
水……150cc
通販でいかを買っておくのもあり!
バーベキュー前の準備で忙しいときは、通販でいかを購入するのもオススメです。冷凍商品なら保冷剤代わりにもなり一石二鳥! 丸ごとのいかから下処理済みのものまで、3点ご紹介します。
●日本海産の冷凍スルメイカ3杯約850gのセット
●アルゼンチン産の「マツイカ」の一夜干し6枚セット
●1串75〜85gの冷凍いか串10本セット
バーベキューでいかをもっと楽しもう!
バーベキューといえばお肉ですが、炭火で豪快に焼いたいかは絶品です。次回のバーベキューではいかを堪能しちゃいましょう。様々なメニューに取り入れられるので、メインに副菜に、目的に合わせて取り入れてみてくださいね。