ラム肉をバーベキューで食べよう!
ラム肉は、バーベキューの定番である牛肉や豚肉とは違った魅力があります。栄養価が高くヘルシーなので、女性にも人気。
いつものバーベキューがマンネリ化してきたら、ぜひラム肉にも挑戦してみてください。
ラムとマトンの違いとは?

羊の肉にはラムとマトンの2種類がありますが、その違いをご存じでしょうか。ラムは生後1年未満の子羊で、マトンは生後2年以上の羊の肉です。
ラム肉は臭みが少なく食べやすいので、バーベキューの食材として一般的。対してマトンは多少のクセはあるものの脂がのっていてしっかりした食べ応えがあるのが特徴です。
※参考:農林水産省「うちの家庭料理 ジンギスカン/成吉思汗 北海道」
バーベキューにおすすめなラム肉の部位
バーベキューでラム肉を食べるなら、以下の部位が一般的。
・ラック(骨付きリブロース)
・モモ肉(レッグ)
・カタ肉(ショルダー)
・バラ肉(スペアリブ)
・すね肉(シャンク)
それぞれでお肉の固さや味わいが異なるので、調理方法や好みに合うものを用意しましょう。ここからは、それぞれの部位の特徴とおすすめを紹介します。
ラック(骨付きリブロース)
ラックは背中のお肉で、牛で例えるとロースに当たる高価な部位。柔らかい肉質で、ローストやステーキにぴったりです。
骨付きの塊を「フレンチラック」と呼び、さらに肋骨ごとにカットしたものを「ラムチョップ」と呼びます。
WAKANUIスプリングラム フレンチラムラック 1ラック ラムラブスパイスミックス付
内容量 | フレンチラムラック:450g,ラムラブスパイスミックス:30g |
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●ラムチョップ約8本分のボリューミーなラック
●稚内の肉職人、高見さんのラムチョップ
モモ肉(レッグ)

モモ肉は脂肪が少ない赤身肉です。ラム肉の中でもさっぱりとした味わいが特徴で食べやすい部位。
柔らかい部分はステーキでもおいしく食べられますが、固い部分は煮込み料理にするのがオススメです。
●何度も検品・試食を繰り返した生み出したこだわりの肉
●バーベキューで盛り上がるかたまり肉
カタ肉(ショルダー)
カタ肉は脂肪と赤身のバランスが良い部位。柔らかくて食べやすいので厚めのステーキにも用いられますが、薄切り肉を焼き肉やジンギスカンで食べることも多いです。
●さまざまな料理に使いやすいラムロール
●少しずつ使いやすい小分け包装
バラ肉(スペアリブ)
バラ肉は、スペアリブとしてスーパーでも購入しやすい部位。脂が多いので、調味料に漬け込んだり煮込み料理にしたりするとおいしく食べられます。
骨にかぶりつく様が豪快な上においしく、バーベキューでは特に人気の部位です。
●大自然の中のびのび育った「ハッピー・ラム達」
●200~300gのスペアリブが2枚入りでボリューミー
すね肉(シャンク)

すね肉はシャンクとも呼ばれ、しっかりしたうまみと独特の食感が特徴。塊肉のままトーストや煮込み料理にするとインパクト抜群です。
しっかり煮込めば、箸でほろほろと崩れるほど柔らかくなります。
●下処理で脂身が切り取ってあり、すぐに調理できる
●シチューやカレーなどの煮込み料理にぴったり
ラム肉をバーベキューで食べる前の下ごしらえ
バーベキューでラム肉を食べたいけど、特有の臭いが気になる方も多いはず。ラム肉をおいしく味わうためには、臭いの原因を知り、正しい下ごしらえを行うことが大切です。
ラム肉が「臭い」といわれる原因は?
一般的にお肉の臭いは、脂肪の酸化やエサの違いによるもの。お肉が熟成されていくと酸化により臭いが出てくるようになります。もともと食べていたものも、肉質や脂に影響してきます。
羊がエサとして食べている牧草にはクロロフィルという葉緑素が含まれており、この物質が羊の体内でフィトールという物質に変化して脂肪に蓄えられるため、独特の臭いが生まれるのです。
ラム肉の臭いを軽減するポイント
ラム肉の臭いを軽減しておいしく食べるためには、以下のようなポイントを意識するのが大切です。これまでラム肉の臭いが気になっていた方は試してみましょう。
マトンよりラムを選ぶ
子羊肉であるラムはマトンよりも柔らかいだけでなく、臭いの原因である牧草を食べる期間も短いので臭も少ないのが特徴。羊肉独特のクセを楽しみたいわけではなければ、ラム肉を選ぶのが無難です。
脂をできるだけ取り除く
臭いの原因になりやすい脂身をできるだけ下処理で取り除いておきましょう。取り除くのが難しい場合は、脂部分に数か所切り込みを入れておくだけでも加熱によって脂が溶けやすくなります。
商品によっては脂身が取り除いてあるものもあるので、処理が不安な方でも安心できますね。
タイムやローズマリーなどのハーブを使う
ラム肉を調理するときには、臭み取りや香り付けの効果が期待できるハーブを使いましょう。特に、臭み消しとしてさまざまな料理に用いられているタイムやローズマリーがオススメです。
下ごしらえでは乾燥タイプが使いやすいですが、調理後のトッピングにはフレッシュなローズマリーを添えると彩も美しくなります。
ラム肉のバーベキューでの焼き方
ラム肉は火が通りすぎると固くなってしまいます。新鮮であれば、牛肉と同じようにミディアムで焼くのがオススメ! 外はこんがり、中は火の通ったうっすらピンク色の状態だとジューシーでおいしく食べられます。
おつぎは、ラム肉をバーベキューでおいしく食べる方法を解説します。
①常温に戻しておく
ラム肉をクーラーボックスから取り出し、30分ほど置いて常温に戻します。ラム肉が冷えすぎているまま火にかけると、周りはこんがり焼けていても内部には火が通っていないことも。特に塊肉の場合は注意が必要です。
ただし食中毒には十分気をつける必要があるので、真夏のバーベキューではラム肉が傷まないように放置時間を短めにし、日陰に置いておきましょう。
②強めの中火で片面ずつ焼く
ラム肉のおいしさを逃がさないように、まずは表面をしっかり焼きつけます。火加減は強めの中火で、塩コショウをふり、片面3分ほどずつじっくり焼きましょう。
何度もひっくり返すと肉汁が逃げてしまうので、ぐっと我慢して両面1回ずつ焼くのがオススメです。
③休ませて余熱で火を通す
周りに焼き目がついたら一度皿にとり、ラム肉の中心を指やトングで押してみてください。押し返すような弾力があればOK。アルミホイルで包み、5分ほど置いて余熱で火を通しましょう。
焼き加減が不安であれば芯温チェックをすると安心です。竹串や金串をラム肉に刺し、抜いた時に串が人肌より温かくなっていれば中まで火が通っている証拠です。
ラム肉のバーベキュー用おすすめレシピ
ここからは、バーベキューでラム肉をおいしく食べるオススメレシピをご紹介します。
バーベキューっぽく豪快に焼いたり、ご飯に合わせたおかずにするのもオススメ。前日に漬けタレで下準備しておくと、あとは焼くだけなので調理が楽になります。
ジンギスカン
まずは北海道の郷土料理であるジンギスカン。バーベキューでは鉄板で気軽に楽しめます。
余計なタレや油を切りたい場合は、使い捨てのジンギスカン鍋を使うのもオススメです。
ラム肉のハーブグリル
骨付きのラムチョップは、手で持って食べられるのでバーベキューにも最適。ハーブソルトで臭いを消し、さわやかなのにジューシーなお肉を味わいましょう。ただし、火の通しすぎには注意してください。
すね肉のガーリックペッパーライス
ラム肉とご飯を一緒に楽しめる、ガッツリ系レシピ。見た目のインパクトも大きいのでバーベキューで盛り上がること間違いなし!
すね肉は厚みがあるので、火の通り具合に不安があるときは切り分けてから軽く焼き直しましょう。
ラムチョップの生姜焼き

ラム肉の臭いを消すなら生姜も効果的です。ローズマリーなどのハーブが手元にないときでも、生姜なら家庭に置いていることも多いはず。
はちみつを加えることで、ラム肉の味にコクが出てさらに美味しくなります。
ラムチョップの味噌漬け

味噌漬けしたラムチョップは、パンチのある味わいでお酒のおつまみにも最適です。
ヨーグルトを使うと、さらに臭みが軽減されておいしくなるのでオススメ。ただし、味噌はこげやすいので火加減に注意しましょう。
ラム肉のバーベキューに合うソース
ラム肉をいろんな味で楽しみたいなら、塩コショウで簡単に焼いたものをお好みのソースで味わうのもオススメです。ラム肉に合うソースのレシピをご紹介するのでぜひお試しください。
バルサミコソース
酸味のあるバルサミコソースは、コクのあるラム肉にぴったり! ラム肉を焼いたあとのスキレットや鉄板でそのまま作れるので、バーベキューでも挑戦しやすいソースです。
サルサソース
ぴりっと辛いサルサソースは、野菜もたくさん摂れる栄養満点のソース。材料を刻んで混ぜるだけなので、自宅でも気軽に作れます。サルサソースは寝かせることで味がなじむので、前日に作っておくのがオススメです。
ハニーマスタードソース
辛みとコクを味わいたいならハニーマスタードソースがオススメ。はちみつの優しい甘みとマスタードの香りがラム肉に相性抜群です。火や包丁を使わないので、バーベキュー先でもすぐに作れます。
牛肉や豚肉とは違った味を楽しめる!
ラム肉は、バーベキューの定番である牛肉や豚肉とは違った味わいが楽しめるお肉。臭いが気になるときには下ごしらえをしっかりしておくと食べやすくなります。
部位によってさまざまな調理方法が楽しめるほか、手軽に作れるソースもたくさんあるのでお好みの味でぜひ堪能してみてください!