スウェーデントーチとは?
「スウェーデントーチ」は、別名「スウェディッシュトーチ」とも呼ばれる焚き火に使う丸太。丸太に切り込みを入れることで効率よく燃えるので、長時間焚き火を楽しみたいときにうってつけ!
見た目もおしゃれなので、バーベキューやキャンプで取り入れて楽しむ人も多い注目のアイテムです。
ダイナミックでおしゃれ!
スウェーデントーチの魅力は、なんといってもそのビジュアル! 普通の焚き火と一味違って炎が大きく立ち上るので、ダイナミックな見た目を楽しめます。
着火剤があれば比較的火をつけやすく、薪や炭のように積み上げも必要ないので扱いやすさも抜群。消火も水をかけるだけでOKなので、初心者さんでも安心です。
大火力だから焚き火も調理もおまかせ!
スウェーデントーチは焚き火と調理、両方の役割を兼ね備えているのもポイント。シンプルな構造ながら燃焼効率が良いので、比較的安定した炎で調理が可能です。しかもその構造上、五徳がなくても大丈夫。
スキレットや鉄板などを丸太の上に直接置いて、焚き火調理を楽しみましょう。
燃焼時間が長いからコストパフォーマンスよし!
スウェーデントーチの燃焼時間は大きさや木の種類にもよりますが、だいたい2〜4時間。長いものだと火が消えるまで5時間ほどかかるので、かなり長く楽しめます。
しかも燃え残りは薪としても使えるので、総合的に見てコストパフォーマンスが良いのが魅力。必要なアイテムも少なく本体価格も比較的手が届きやすいものが多いので、気軽にチャレンジしてみませんか?
スウェーデントーチの選び方や、買える場所は?
スウェーデントーチを購入したいときは、ホームセンターや手軽なネット通販がオススメです。様々なタイプがあるので、選び方のポイントを確認してみましょう。
屋外で長時間楽しむなら大きめの丸型を、手軽さ優先なら小さめの角型が◎
「丸形タイプ」のスウェーデントーチは商品展開も豊富なので、木の種類やサイズにこだわりたい方にぴったり。屋外で長時間楽しみたいときは、丸形の中から大きめサイズを選びましょう。
一方、丸太から四角く切り出した「角型タイプ」は手軽に楽しみたいときにオススメです。小さい分燃焼時間も短いですが、持ち運びやすいのもポイント。
デイキャンプやバーベキューなど、時間に限りがあるときはこちらが良いでしょう。
手に入りやすいのは針葉樹
一見どれも同じと思われがちなスウェーデントーチですがじつが木材の種類に違いがあり、「スギ」や「マツ」など針葉樹で作られたものは手に入りやすいのが魅力。材質はやわらかめで軽く、火が付けやすいよく燃えるのが特徴です。
その分火持ちはあまりよくありませんが、火力は高め。初めてのスウェーデントーチにもオススメです。
火持ちを考えるなら広葉樹
「クヌギ」や「ケヤキ」などの広葉樹は、硬めの材質でずっしりと重いのが特徴的。点火時はやや火が付きづらいものの、一旦ついてしまえば火持ちがよく燃焼時間が長いのが魅力です。
ゆっくり焚き火を楽しみたいときや煮込み料理をしたいときは、こちらを選びましょう。
ECサイトやホームセンターで買える
スウェーデントーチの購入は、お近くのホームセンターがオススメです。価格も比較的手ごろなので、気軽にチャレンジできますよ。
最近ではセリアにも小型のスウェーデントーチが販売されているようなので、合わせて要チェック。様々なサイズや木の種類を比較検討したいときは、ネット通販も便利です。
おすすめのスウェーデントーチ
ここからは、オススメのスウェーデントーチをご紹介。丸形と角型に分けて掲載しているので、お好みのアイテムを探してみてくださいね。
丸形
丸形のスウェーデントーチは、木の種類もサイズも豊富。木の皮がついているものも多いので、燃えるときのパチパチした音を楽しめるのもポイントです。
焚き火だけでなく調理も楽しみたい方は、お手持ちのスキレットや鉄板のサイズに合わせて選びましょう。
THE TORCH ザ・トーチ MINI SWEDEN TORCH
サイズ | 約φ9×13.5cm |
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重量 | 約350g |
材質 | スギ・ヒノキ |
燃焼時間目安 | 30~60分 |
付属品 | 着火剤2本付き |
●サイズも時間もコンパクトなスウェーデントーチ。
PEAKS&TREES スウェーデントーチ
サイズ | 約φ11×20cm |
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材質 | スギ |
燃焼時間目安 | 約30~60分 |
付属品 | フェザースティック用木材×1 |
●種類おまかせの国産木材をしっかり乾燥させたコンパクトなスウェーデントーチ。
スウェーデントーチ ボルケーノS トーチ台セット
サイズ | φ10~15×25cm |
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材質 | アルダー |
燃焼時間目安 | 約0.5~1時間 |
付属品 | トーチ台 |
●広葉樹のアルダー材を使ったスウェーデントーチとトーチ台のセット。
津山銘木 ウッドキャンドル(スウェーデントーチ)
サイズ | 約φ18~25×40cm |
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材質 | スギ・ヒノキなど |
燃焼時間目安 | 約1.5~2時間 |
付属品 | 着火用の木くず付(約80g×2個) |
●スギorヒノキを使った大きめスウェーデントーチ。
●広葉樹のアルダー材を使ったスウェーデントーチ。
●樹齢約35年のヒノキを使ったスウェーデントーチ。
スウェーデントーチ 着火材・焚付用オガクズ付き
サイズ | 約φ15~17×29cm |
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材質 | スギ |
燃焼時間目安 | 約1.5~2時間 |
付属品 | 着火剤・焚付用おが屑 |
●国産スギ(樹皮なし)を使ったスウェーデントーチ。
●大分県日田産の針葉樹を利用したスウェーデントーチ。
●直径20〜30cm×高さ30cmの大きめスウェーデントーチ。
●約直径20cm×高さ40cmのスウェーデントーチ。
角型
角型は小さめサイズの展開も多く、省スペース&燃焼時間も短めの商品をお探しの方にぴったり。
丸太そのままの姿を活かした丸形に比べ、加工された角型はおしゃれ要素もあるので、デザインにも注目です。
●コンパクトで軽量、持ち運びやすいスギのスウェーデントーチ。
●紀州大工職人が作ったおしゃれなスウェーデントーチ。
●約24cm角×30cmのスギを使った大きめスウェーデントーチ。
スウェーデントーチの使い方
それでは、さっそくスウェーデントーチに火を付けてみましょう!
とくに難しいポイントはありませんが、せっかくなのでスウェーデントーチを最大限活かしてアウトドアを楽しみましょう。ここでは火の付け方と消し方に加え、焚き火と調理の楽しみ方をご紹介します。
スウェーデントーチの火の付け方
まずはスウェーデントーチと着火剤を用意しましょう。着火剤はおがくずなどの「木くず」や、市販の着火剤でOK。スウェーデントーチの切り込みにセットし、火を付けます。
切り込みから程よく空気が取り込まれるので、とくに何もしなくても火は大きくなります。より効率よく燃やしたい場合は、うちわや火吹き棒で風を送ると良いでしょう。
スウェーデントーチで【焚き火】をしよう
スウェーデントーチ本体の火が安定してきたら、あとは自然に任せましょう。スウェーデントーチの形状は「煙突効果」で炎が大きめです。
燃え尽きるまで5時間ほどかかるものもあるので、ゆっくり炎を眺めながら木の変化も楽しむのもいいですね。
不規則にゆらぐ炎には心をリラックスさせる「1/fゆらぎ」のリズムがあるといわれており、眺めるだけで心をリラックス状態へと導いてくれます。
スウェーデントーチの燃焼が進んでくると燃えた部分は炭や灰になってゆきますが、切り込みが入っていない下の方は燃え尽きずに残ることもあります。残った木材は焚き火の薪として再利用しましょう。
スウェーデントーチで【調理】をしよう
スウェーデントーチ本体の火が安定してきたら、調理にもってこいのタイミング。スキレットやフライパン、ダッチオーブンなどをスウェーデントーチの上に乗せ、焼き調理や煮込み調理を楽しみましょう。
燃焼が進むと木自体がもろくなるので、火が育って来たら早めに取り掛かるのがオススメです。
とくに煮込み料理は時間がかかるので、スウェーデントーチの素材選びも重要なポイント。燃焼時間が長めの広葉樹や、大きめサイズを選ぶと安心でしょう。
スウェーデントーチの燃焼が進んで炎が弱くなってきても、マシュマロなどの炙り調理は可能です。デザートタイムまで満喫しましょう。
スウェーデントーチの火の消し方
スウェーデントーチの火の消し方は、自然に任せればOK。多くの場合は下の部分を残して燃え尽きます。残った木は焚き火として再利用しましょう。
もし途中で火を消したい場合は水をかければ消えますが、その場合は再利用が難しくなります。
スウェーデントーチの燃え残りが小さい場合は、火消し壺に入れて完全に消火し、次回の焚き火で使いましょう。
スウェーデントーチを楽しむ上での注意点
スウェーデントーチの注意点は、以下の3つです。使う場所や製品によっても状況が変わるので、事前にチェックしてから始めましょう。
・直火禁止の場所では、直置きで使用しない
直火OKな場所か確認しよう
まずは、バーベキュー場やキャンプ場が直火禁止かどうか確認しましょう。直火が使えない場合、焚き火台やスウェーデントーチ台を使う必要があります。
スウェーデントーチ台は高さが低い受け皿タイプのものもあるので、熱が伝わって芝生を傷つける恐れもあります。必ず管理者に確認するようにしましょう。
ロゴス the ピラミッドTAKIBI L
サイズ | 約39×38.5×28cm |
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重量 | 約3.1kg |
材質 | ステンレス,スチール,ポリエステル |
●大きめサイズのステンレス×スチール製の焚き火台。
●3秒で設営できるシンプル構造の焚き火台。
●ステンレス製のスウェーデントーチ専用台。
火が消えてしまわないよう注意
スウェーデントーチにスキレットや鉄板を乗せて調理する場合、切込み口が塞がれて酸素が行き渡らず火が弱くなってしまうことがあります。
気になるときは五徳を使用して調整しましょう。五徳はスウェーデントーチ購入時に付属している場合もありますが、専用品も販売もされているのでチェックしてみてくださいね。
●長さ11.5cmの五徳用の鉄製鎹(かすがい)3本セット。
●長さ18cmの五徳用の鉄製鎹(かすがい)3本セット。
倒れないよう注意
スウェーデントーチは高さがあるので、倒れないよう安定しているところを選んで設置しましょう。直火OKな場所で使う場合や焚き火台を使用している場合も、下に難燃性のシートを敷いておくと安心。
また、スウェーデントーチは燃焼が進むと木全体がもろくなります。とくに調理器具を乗せている場合は、落ちないよう木の状態をよく観察しましょう。調理は火が安定したら早めに取り掛かると安心です。
こだわり派はスウェーデントーチを作ってみよう!
実は、スウェーデントーチは自作も可能なんです!初心者でも30分あれば完成するので、意外と簡単。自作すれば、木の種類や溝の深さを調整してお好みの火力に仕上げることもできます。既製品を購入するより安く仕上げられる場合も多いので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
使う道具はチェーンソーです。のこぎりはかなり労力が必要なので、オススメしません。空気取り込み用の穴を開けたい場合は、電動ドリルも用意しておくとよいでしょう。
①当て木をする
まずは、丸太を固定させましょう。丸太の底面に当て木をし、釘やネジでとめて足で踏みつけるように押さえられるようにします。丸太が太めで安定感があるならば、石やブロックなどで囲んで固定するのもOKです。
②切り込みを入れる
チェーンソーで縦にまっすぐ切り込みを入れましょう。目安は上から20cmほど。最低でも地面から5cmは残しておくようにしましょう。
切り込みの本数は2〜4本がオススメです。上から見たときに放射状に4〜8等分されている状態に仕上げましょう。
燃焼時間を伸ばしたいときは、分割数を変えよう
スウェーデントーチは分割数が多いほど火力が強くなります。火力を強めたいときは6〜8分割、燃焼時間を伸ばしたいときは4分割がオススメです。
火力をアップさせたいときは、側面に穴を開けよう
チェーンソーによる切り込みのほか、スウェーデントーチ側面に空気取り込み用の穴を開けるとさらに火力がアップします。ドリルで2〜4ヶ所程度穴を開けましょう。
③五徳をつける
スウェーデントーチに五徳を設置したい場合は、このタイミングで付けましょう。鉄製の鎹(かすがい)が販売されているので、ハンマーやトンカチで打ち付けます。
④溝に着火剤を入れる
本体が完成したら、切り込み部分に着火剤をセットします。
チェーンソーで切ったときの木くずや市販の着火剤などを溝に詰めましょう。スウェーデントーチはこれで完成です。
スウェーデントーチで自然をもっと満喫しよう!
焚き火とは一味違った魅力があるスウェーデントーチ。焚き火や調理に使える上、ダイナミックな炎は癒やし効果も抜群そうですね。
最近とくに注目を集めているので、ぜひ次回のアウトドアで取り入れてみませんか? スウェーデントーチの魅力を満喫しちゃいましょう!