バーベキューで魚介類を楽しむときのポイントは?
魚介類は鮮度が命なので、いつものお肉メインのバーベキューとはやや勝手が違います。購入する場所とタイミング、食中毒を避けるポイントの3つをチェックして、安全に楽しくバーベキューをしましょう!
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購入する場所はどこがいい?
海鮮バーベキューを楽しむ時にまず検討したいのが、魚介類の入手場所。
一般的にはスーパーや市場が揚げられますが、定番の食材を楽しみたいのか、”地のもの” を楽しみたいのかによってオススメが変わります。それぞれの魅力や注意点を見てみましょう。
バーベキュー場近くの「市場」
新鮮な地のものをお手軽価格で購入したいなら、オススメは「市場」。
せり取引を行っている卸売市場への入場はできませんが、一般の人を対象とした仲卸業者からなら購入することができます。場所が少し離れている場合もあるのでチェックしてみましょう。
ただし「買い出し」の時間が必要になることと、必ず手に入れるか不確かなのがデメリット。時間に余裕をもったスケジューリングが必要です。
バーベキュー場近くの「スーパー」
市場がない、場所が離れている…そんなときは、バーベキュー場近くの「スーパー」を検討してみましょう。地元の魚介類も数多く取り扱われているので、”地のもの” を味わえるチャンス。
買い出し作業もバーベキューの楽しみの1つではありますが、バーベキューの時間が短くなるのがやや難点。海沿いなど特色ある地域であればメリットが上回るかもしれないので、「魚介類だけ」などと使い分けするのもいいですね。
自宅近くの「スーパー」
効率重視なら、「自宅近くのスーパー」一択! 事前に食材が手に入ればメニューの計画も立てやすく、下ごしらえもできるので当日はめいっぱいバーベキューの時間に当てられます。
スーパーによっては下処理をしてもらえることもあるので、魚を丸ごと楽しみたいときにも便利。ただし、新鮮なうちに食べるためにも買い出しは前日に行いましょう。
ネット通販
全国各地の美味しい食材を手に入れたい”こだわり派” は、「ネット通販」なんていかがですか?
あらかじめ食材が届くので、当日のメニュー構成もバッチリ。色々な種類のものをちょっとずつ楽しみたいときはセット購入もオススメです。
ただし、冷凍庫のスペース確保は必須。魚介類が傷まないよう、温度管理にも十分注意しましょう。
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購入は前日〜当日が基本
魚介類は鮮度が命。早めに購入すると傷むおそれがあるので、基本的には前日〜当日に購入しましょう。ちょうどよいタイミングで購入できない場合は、冷凍品を活用するのもオススメです。
食中毒に要注意!
魚介類には、食中毒を引き起こす細菌やウイルスのほか、寄生虫が付着していることもあります。「菌を取り除く・増殖させない・二次感染を防ぐ」ためにも、食中毒を防ぐポイント5つを見てみましょう。
①しっかり保冷する
バーベキュー場への持ち運びや、現地での保管にはクーラーボックスが必須。中の保冷剤も保冷時間が短い「ソフトタイプ」ではなく、マイナス温度を長時間保てる「ハードタイプ」を検討しましょう。
また、解凍しながらの持ち運びにも注意が必要。解凍がうまくいかないと水分が出て風味が損なわれるだけでなく、傷み原因にもなります。
現地で調理直前に解凍する場合は、流水解凍もオススメです。
②まな板を分ける
魚介類を扱うまな板は、基本的に他の食材とは分けましょう。さっと水で流すだけでは不十分なうえ、野外では洗剤を使った食器洗いが難しい場合も。
できれば魚介類の種類ごとにまな板を分けるのが理想ですが、なかなか難しいときは使い捨てのまな板シートを活用するのも手です。
③トングを分ける
魚介類のトングは、加熱前に使う「生の食材用」と加熱後に使う「盛り付け用」、最低でも2つは用意しておきましょう。できれば食材ごとに分けるのが理想です。足りない場合は割り箸を使いましょう。
④十分に加熱する
生食用ではない食材はしっかり加熱するのが基本。中までじっくり火を通しましょう。ただし、加熱しすぎはパサパサの原因になるので目を離さずに。
食中毒が心配な方やしっとり仕上げたい方は、生食用を購入しておくのもオススメです。
⑤食材は使い切る
バーベキューに持っていった食材が残ってしまっても、持ち帰るのはNG。保冷剤がまだ使えそうでも火を通した食材でも、持ち帰りは禁物です。
食中毒が起こりやすい魚介類は、調理したらすぐに食べることを徹底しましょう。
バーベキューにおすすめ!魚介類12選
バーベキューでおなじみの魚介類といえば、エビ・イカ・ホタテ・牡蠣あたりが定番ですよね。しかし、他にも炭火焼きと相性の良い食材が豊富なんです。
今回はオススメの食材を「定番」と「変わり種」に分けて12個ご紹介! 美味しく焼くコツも合わせて掲載するので、チェックしてみてくださいね。
バーベキューにおすすめ!定番の魚介類10選
まずは定番の10品をご紹介。どれも季節問わず比較的手に入りやすいので、迷ったらこちらを取り入れてみましょう!
①エビ
バーベキューの花形「エビ」。用意しておくと満足度が高い食材です。丸ごと炭焼きにするのであれば、大きめサイズの有頭海老がオススメ。見た目も華やかで食べごたえも抜群です。
焼くときは、殻付きのまま蒸し焼きにしてふっくら仕上げましょう。焼きすぎはパサつきの原因になるので、早めに仕上げるのがコツ。
レモンで風味をアップさせたり、ガーリックシュリンプなどにアレンジするのもオススメです。
②イカ
安価で購入しやすいのが魅力の「イカ」。醤油タレを塗りながら屋台風に仕上げれば、調理中からいい香りが漂い、食欲をそそること間違いなしです。
加熱すると縮んで丸まりやすいので、丸焼きにするときは縦方向に串打ちするのがベスト。
繊維を断ち切るように切り込みを入れるのもオススメです。加熱しすぎは禁物なので、中火で適度にひっくり返しながら3分間程度焼いたら引き上げましょう。
②タコ
バーベキューの食材としては、あまり馴染みのない「タコ」。実は醤油で炭火焼きにすると、絶品なんです。
焼くときは茹でダコの足をメインに、食べやすい大きさにカットして串焼きにしましょう。シンプルに醤油で味付けするのはもちろんのこと、甘辛いタレに漬け込んでから焼くのもオススメです。
タコの美味しさを丸ごと味わいたいなら、小ぶりな「イイダコ」を探してみましょう。
④カニ
バーベキューを豪華に仕上げたいなら、ちょっと贅沢に「カニ」を取り入れてみませんか? ポン酢を垂らして食べれば、こってり味が続くバーベキューで異彩を放つメニューに。
焼くときは、足の殻を半分カットしてお皿代わりにしましょう。焼きすぎると硬くなるので、目は離さずに。炭火でじっくり焼いて余計な水分を飛ばせば、凝縮した甘みを堪能できます。
⑤ホタテ
貝の中でもボリュームのある「ホタテ」。殻がお皿代わりになるので、味付けのレパートリーが豊富なのも魅力です。塩や醤油のほか、薬味をプラスして楽しむのもいいかも!
焼くときは火の入れすぎに注意しましょう。新鮮なホタテは貝が開きにくく焼すぎの原因になるので、あらかじめナイフで身の上下を殻から外しておきましょう。
強火で一気に加熱し、フツフツしてきたら裏返すのがコツです。
⑥ハマグリ
プリッとした食感が魅力の「ハマグリ」。バーベキューには大きめサイズを選んでジューシーな旨味を堪能しましょう。砂抜きが必要ですが、処理済みのものを購入すれば手軽です。
焼くときは強火で一気に加熱するのがポイント。貝が開いたら一旦中の汁を捨てましょう。
もったいないかと思いきや、これはハマグリが吸い込んでいる水分なので、捨てたほうがよりハマグリの旨みを楽しめるのだとか。
⑦牡蠣
ミルキーで濃厚な旨味を味わえる「牡蠣」。直接網で焼いたり、缶で蒸し焼きにしたりとお好みで楽しみましょう。
網で焼くときは最初に平らな面から焼き、だんだん殻が開いてきたら裏返すのがコツ。
平らな面にくっついている牡蠣の身離れがよくなるので、丸い殻の方に水分が溜まりやすくなります。
缶焼きするときは、牡蠣とともにお酒を入れて蒸し焼きにしましょう。どちらも絶品です。
⑧サザエ
海鮮バーベキューを華やかに彩る「サザエ」。可食部も大きく食べごたえも抜群なので、熱々を豪快に楽しみましょう!
焼くときは、貝の口を上にして網の上に置いて中火にかけます。このとき日本酒で下味をつけると身が柔らかくなるのでオススメ。
反対に醤油は身を固くするので、サザエの水分がフツフツと吹き上がってきてから味付けしましょう。
⑨生魚
新鮮な「生魚」は、バーベキューならではの丸ごと塩焼きがオススメ。鯵やサンマ、イサキのほか川魚なども美味しいのでチェックしてみてくださいね。
焼くときは強火が基本。網をしっかり熱して、貼り付き防止のレモン汁を塗った魚を置きましょう。魚から油が滴り落ち、皮がパリッとしてきたらひっくり返すタイミング。
ひっくり返すのが早すぎると身が崩れてしまうので要注意です。
⑩魚の干物
生魚はハードルが高いと思う方には「魚の干物」もオススメです。
アジやホッケ、カマスなど手頃な大きさでバーベキューにぴったり。ほどよく身がしまっているので身剥がれもよく、食べやすいのがポイントです。
焼くときは遠火の強火を基本に、まずは身を下にして置きましょう。皮がプクプクしてきたら裏返す合図。油が滴り落ち、皮がパリッとしたら食べ頃です。
こちらもチャレンジしてみたい!変わり種の魚介類
お次はちょっと珍しい「変わり種」の食材をご紹介します。インパクト大なので、ぜひ取り入れてみて! 市場で食材調達するときや、品揃え豊富なスーパーに立ち寄ったときは要チェックです。
①まぐろのカマ
市場やネットで食材を調達するときは、「まぐろのカマ」を要チェック! カマはエラ下の骨部分で安価なのが特徴ですが、中には身もしっかりと残っており、脂がのって絶品なんです。
焼くときは、塩を振って皮目から中〜弱火でじっくり火を通しましょう。皮は食べないので焦げても大丈夫。ある程度焼けたら食べられる部分から楽しみ、身を崩しながら中の方にも火を通しましょう。
②ウニ
海鮮バーベキューを豪華に彩る一品をお探しなら、「ウニ」を焼いてみませんか? 生で食べられるウニを贅沢に炭火で焼くことで、トロッと濃厚なお味を楽しめます。
焼くときはウニの口を上にして置き、蒸し焼きにします。湯気が上がってきたら、もう出来上がり。石などにトゲをこすりつけて落とし、殻部分を割って中身を楽しみましょう。
醤油を垂らしても美味しいですが、自然の塩味を堪能するのもオススメです。
魚介類のアレンジレシピをご紹介!
食材をシンプルに炭火焼きするのも美味しいですが、アレンジして魚介の旨味をたっぷり味わうのもオススメ!
ここからは、バーベキューにもぴったりな調理法「アヒージョ」「ホイル焼き」「アクアパッツァ」をご紹介します。レシピに掲載した材料以外でも楽しめるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
アヒージョ
まずは、お手軽なおしゃれメニューの定番「アヒージョ」。
スキレットにオイルと食材を入れて煮るだけなので、失敗知らずで初心者さんにもオススメです。バゲットや蒸したじゃがいもを添えて、旨味が詰まったオイルまで味わいましょう。
「たっぷり魚介とキノコのアヒージョ」
今回ご紹介するのは、見た目も華やかな「たっぷり魚介とキノコのアヒージョ」。
マッシュルームとミニトマトをプラスすれば、旨味の相乗効果でもっと美味しく仕上がります。具だくさんなので大きめのスキレットで作って、オイルも余すことなく楽しんで!
パセリ……適量
にんにく……2片
鷹の爪……1本
塩……小さじ1/2
オリーブオイル……150〜200cc
ホイル焼き
魚介の旨味を閉じ込めてしっとりジューシーに仕上げたいときは、「ホイル焼き」がオススメ。
特別な調理道具も必要ないので、思い立ったらすぐ作れるのも魅力です。使用するアルミホイルは、直火にも強いバーベキュー用の厚手タイプを用意しましょう。
「簡単ホイル焼き〜ちゃんちゃん焼き風〜」
手軽に楽しみたいときは、切り身を使った「簡単ホイル焼き」はいかがですか?
今回使う切り身は、手に入りやすい「鮭」です。味噌で味付けして”ちゃんちゃん焼き風” に仕上げましょう。塩鮭を使う場合は、味噌の量を減らして調節してください。
キャベツ……葉2枚
人参……1/2本
玉ねぎ……1/4個
●みりん……大さじ2
●酒……大さじ1
●砂糖……小さじ1
アクアパッツァ
ダッチオーブンや大きめスキレットがあるときは、華やかな「アクアパッツァ」に挑戦してみませんか?
調理が難しいと思いきや、実は意外と簡単なんです。丸ごと1匹使うのはもちろんのこと、切り身でも作れるので手軽に楽しみたいときは検討してみてくださいね。
「豪華に1尾!基本のアクアパッツァ」
3〜4人が集まるバーベキューなら、魚を丸ごと1尾豪快に使った「アクアパッツァ」がオススメ!
市場で手に入れた地魚で作れば、盛り上がること間違いなしです。今回使用するのは、下処理済みの小ぶりの真鯛。スーパーで下ごしらえしてもらえば、初心者さんでも安心です。貝類もたっぷり加えて旨味を堪能しましょう。
塩……適量
オリーブオイル……大さじ2
水……100cc
バーベキューセットをネットで購入するのもおすすめ!
バーベキュー用の魚介類なら、ネット通販もオススメ! 全国各地の新鮮な食材が楽しめるうえ、買い出しの手間が省けるので当日はめいっぱいバーベキューに時間を割けます。
今回ご紹介するのは、バーベキューにぴったりなセット売りの商品。人数や欲しい食材をチェックしてみてくださいね。
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●4種17品・2〜3人前の海鮮バーベキューセット
●天然の伊勢海老と貝類が楽しめる4種12品・3〜4人前の海鮮バーベキューセット
●7種17品・3〜4人前の海鮮バーベキューセット
●5人でも楽しめそうなボリューム満点の海鮮バーベキューセット
●3種11品・2~3人前の海鮮バーベキューセット
魚介類でいつもと違ったバーベキューを楽しもう!
いつもと一味違うバーベキューを楽しみたいなら、魚介類は必須! 定番のエビやイカ以外にも手軽に調理できるイチオシ食材がたくさんあるので、ぜひ取り入れてみましょう。
魚介類はお肉用に持っていった焼き肉のタレや醤油以外にも、ポン酢やマヨネーズなど様々な調味料と相性抜群です。魚介類で新しいバーベキューの楽しみ方を見つけちゃいましょう。