バーベキューで調理されたラムチョップ

ラムチョップをバーベキューで焼こう!おすすめソース&漬け込みレシピ

いつものバーベキューをワンランクアップさせたいなら「ラムチョップ」をメインにしませんか? 豪快な骨付きのラム肉が出てきたら、盛り上がること間違いなし!

今回は、ラム肉の下処理や焼き方のコツ、漬け込み方、ソースのレシピなどを詳しくご紹介します。ラムチョップでバーベキューをもっと楽しみましょう。

目次

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ラムチョップはバーベキューに合う!

鉄板で焼くラムチョップ

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「ラム」は生後1年未満の子羊の肉のこと。羊の肉はちょっとハードルが高そうに思えますが、実はバーベキューにぴったりの食材なんです! とくに「ラム」は生後2年以上の羊肉である「マトン」に比べても柔らかく、羊特有のにおいが少ないのが特徴です。

※参照:農林水産省「うちの家庭料理 ジンギスカン/成吉思汗 北海道

初心者でも挑戦しやすいので、次回のバーベキューでぜひ取り入れてみませんか? 炭火焼きのバーベキューなら、カリッとジューシーに仕上げられるので、お肉の旨味もしっかり味わえます。

今回ご紹介するのは、中でもビジュアル抜群な骨付きの「ラムチョップ」。チョップは「叩き切る」の意味があり、骨付きのままロース肉をカットした部位です。

骨付き肉は見た目が華やかなだけでなく、味わいは柔らかくて絶品。骨を持って食べやすいので、野外で楽しむバーベキューにぴったりです。豪快にかぶりついちゃいましょう!

パックに入った生ラムチョップ

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ラム肉は一般的なスーパーでも販売されていますが、好みの部位・量を確実に手に入れたいなら、ネット通販を利用するのもおすすめです。中でも手軽なのは冷凍品。使うときは、バーベキュー当日を目指して、冷蔵庫で2日かけてじっくり解凍しましょう。

じっくり解凍することで、肉汁が流れ出てしまうのを防げるため、ジューシーに仕上がります。また、焼く前には常温に戻しておくのも重要です。焼きムラができず、おいしく仕上がりやすくなるでしょう。

ラムチョップ 骨付きラムロース 3本

商品内容3本(約200g前後)×3
おすすめポイント

●冷凍状態の最高級ラムチョップ3本入り

●1本約66gで厚みがあり、食べごたえ抜群

ラムチョップのにおいをカバーする下処理方法は?

生ラムチョップとローズマリーとスパイス

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ラムはマトンに比べて食べやすいといわれていますが、やはり「独特のにおいが苦手…… 」という方もいるかもしれません。そんなときは、ハーブやお酒で漬け込む下ごしらえで、においを抑えましょう。

そして、主なにおいの原因となっている脂身を取り除いておくのもおすすめです。脂身は取りすぎるとジューシーさがなくなってしまうので、脂部分に切り込みを数ヶ所入れ、余分な脂を溶かす程度でも効果的です。

におい消しにはローズマリーがおすすめ!

生ラムチョップとローズマリー

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ラム肉のにおい消しには、昔から重宝されてきた「ローズマリー」がおすすめです。下味をつける段階で肉全体にまぶしておけば、味のアクセントにもなり一石二鳥。

見た目も華やかになるので、おしゃれ度もアップします。仕上がりに添えるのは生の葉がおすすめですが、下ごしらえの段階では乾燥タイプが手軽です。

エスビー食品 ORGANIC SPICE 有機ローズマリー 7g

内容量7g
おすすめポイント

●有機JAS認定のオーガニックローズマリー

●肉や魚だけでなく、じゃがいものソテーなどに合わせるのもおすすめ

ラムショップのバーベキュー向け漬け込みレシピ

ローズマリーが乗ったラムチョップをバーベキューコンロで焼く

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ここからは、ラムチョップのバーベキュー向けレシピをご紹介! ラムチョップは厚みがあるので、臭み消しの下ごしらえも兼ねて、調味液に漬け込んでおくのがおすすめです。

自宅で仕込んでジッパー付き保存袋に入れ、味を染み込ませながら現地まで運びましょう。

オイル漬け焼き

しっとり焼かれたラムチョップ

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まずは、定番の「オイル漬け焼き」をご紹介。オイルに漬け込むので、ジューシーに仕上がるのが魅力です。用意するものは、オイル、ハーブ、塩こしょうと手に入りやすいものばかり。漬けて焼くだけととっても手軽なので、まずはこちらをマスターしちゃいましょう。

焼き加減のベストタイミングは、中がしっとりピンク色になった頃です。焼きすぎると硬くなるので、目を離さずに仕上げましょう。

オイル漬け焼きのラムチョップは、「このまま食べてよし、ソースをかけてもよし」の基本レシピです。今回は簡単な玉ねぎソースを紹介しましたが、ソースのアレンジも可能。バルサミコ酢やマスタードなども相性がよいので、チャレンジしてみてくださいね。

材料(4人分)
ラムチョップ(1本約60g)……8本
●オリーブオイル……大さじ2
●ローズマリー……小さじ1〜2(お好みで)
●塩……小さじ1/2
●こしょう……少々
【玉ねぎソース】
玉ねぎ……1/2個
にんにく……1片
バター……40g
醤油……大さじ1
みりん……大さじ1
<作り方>

① ジッパー付きの保存袋にラムチョップを入れ、●の材料をすべて加えて揉み込み、冷蔵庫で寝かせる。
② 焼く30分くらい前に冷蔵庫から取り出し、室温に戻す。
③ ラムチョップを取り出し、中火部分でまずは脂身がある側面を焼く。
④ 脂が溶けて焼き色がついてきたら、両面を中火→弱火で焼く。
⑤ フライパンを用意し、ソースの材料を入れて熱する。
⑥ みりんのアルコールが飛び、とろみがついてきたら、焼けたラムチョップにかけて完成。

塩こうじ漬け

木のお皿にラムチョップ

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ラムチョップを柔らかく仕上げたいなら、「塩こうじ漬け」がおすすめです。麹菌の酵素には、お肉のたんぱく質を柔らかくしてくれる効果があるので、厚みのあるラムチョップにぴったり。

しかも、酵素がたんぱく質を分解する際に出るアミノ酸のおかげで、旨みもグンとアップします。塩こうじがあれば必要な材料が少なくて済むので、手軽に楽しみたいときいかがですか?

塩こうじは焦げやすいので、焼く前に余分な塩こうじを取り除いておくのがポイントです。キッチンペーパーなどで拭き取っておきましょう。

塩味もしっかり染み込んでいますが、お好みでソースを用意するのもおすすめです。塩こうじは味にクセがないので、和風・洋風どちらもマッチしますよ!

材料(4人分)
ラムチョップ(1本約60g)……8本
●塩こうじ……40g
●オリーブオイル……大さじ1
●ローズマリー……小さじ1〜2(お好みで)
<作り方>

① ジッパー付きの保存袋にラムチョップを入れ、●の材料をすべて加えて揉み込み、冷蔵庫で寝かせる。
② 焼く30分くらい前に冷蔵庫から取り出し、室温に戻す。
③ ラムチョップを取り出して余分な塩こうじを拭き取り、中火部分で脂身がある側面を焼く。
④ 脂が溶けて焼き色がついてきたら、両面を中火→弱火で焼いて完成。

生姜焼き

ラムチョップと野菜

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ラムの臭み消しなら、生姜もおすすめ。豚肉のイメージが強い「生姜焼き」ですが、ラムチョップで作っても絶品です。今回は、ちょっと洋風に「ハニージンジャー」のお味をご紹介! こちらも漬け込んでおくだけなので、自宅で準備しておきましょう。

こちらのレシピで臭み消しに使ったのは生姜とお酒。ローズマリーなどのハーブが手に入らなかったときは、準備しやすいこちらのレシピで作るのもおすすめです。

材料(4人分)
ラムチョップ(1本約60g)……8本
●生姜(すりおろし)……1片〜2片(お好みで)
●はちみつ……大さじ2
●酒……大さじ1
●醤油……小さじ1
<作り方>

① ジッパー付きの保存袋にラムチョップを入れ、●の材料をすべて加えて揉み込み、冷蔵庫で寝かせる。
② 焼く30分くらい前に冷蔵庫から取り出し、室温に戻す。
③ ラムチョップを取り出し、中火部分でまずは脂身がある側面を焼く。
④ 脂が溶けて焼き色がついてきたら、両面を中火→弱火で焼いて完成。

味噌漬け

ラムチョップとサラダ

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ちょっと変わり種アレンジで、「味噌漬け」にも挑戦してみませんか? 今回は、にんにくと赤ワインでコクとパンチのある味わいに仕上げるレシピをご紹介します。お酒のお供としてもぴったりなので、要チェックです。

味噌も焦げやすいので要注意。おいしく仕上げるコツは、余分な味噌を取り除いてから焼くことです。使う味噌の種類は、合わせ味噌や白味噌など、お好みでどうぞ。甘めの八丁味噌も相性がよいので、チャレンジしてみてくださいね。

材料(4人分)
ラムチョップ(1本約60g)……8本
●味噌……大さじ2〜3(味噌の種類によってお好みで)
●にんにく(すりおろし)……2片
●赤ワイン……大さじ2
<作り方>

① ジッパー付きの保存袋にラムチョップを入れ、●の材料をすべて加えて揉み込み、冷蔵庫で寝かせる。
② 焼く30分くらい前に冷蔵庫から取り出し、室温に戻す。
③ ラムチョップを取り出して余分な味噌を取り除き、中火部分でまずは脂身がある側面を焼く。
④ 脂が溶けて焼き色がついてきたら、両面を中火→弱火で焼いて完成。

ラムチョップのバーベキューでの焼き方

キャンプでフライパンの中にラムチョップ

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ここからは、ラムチョップをバーベキューでおいしく調理するコツをご紹介します。ポイントは、なんといっても「焼き加減」と「におい消し」。コツを掴んで、最高の仕上がりを目指しましょう!

火加減は強火から弱火に

炭火焼きされる生のラムチョップ

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絶品ラムチョップに仕上げるポイントは、「外はこんがり、中はジューシー、肉の色はうっすらピンク色」。ひと切れが厚めなので、焼き加減の調整が少々難しいですが、最初に強めの中火で焼き色をつけ、その後弱火でじっくり火を通すようにして焼き上げましょう。

炭火は調整が難しいので、安定した「熾火(おきび)」の状態で焼き始めるのも重要です。ちょうどよい焼き加減の見極めポイントは、肉が少し縮み、骨と肉の間に少しすき間ができたあたり。

トングで押した時に、弾力があるくらいを目安にしましょう。焼きすぎると硬くなってしまうので、目を離さないよう要注意です。

においが気になる場合は脂身を取ろう

レアのラムチョップ

出典:PIXTA

ラムチョップをおいしく仕上げるもうひとつのコツは「におい消し」。下処理のところでも触れましたが、主なにおいの原因は脂身なので、気になる場合は取り除いておきましょう。

ただし、ラムチョップは赤身と脂身がしっかりと分かれているので、脂身を取り除きすぎるとジューシーさも食べ応えもなくなってしまいます。

余分な脂は焼きながら減らすのがベストなので、脂部分に数か所切れ込みを入れ、溶かすように焼きましょう。レシピ内でもご紹介したとおり、まずは脂身の部分から焼き始めるのもポイントです。

また、鉄板で焼く場合は、焼いた後に出てくる脂を拭き取り減らすだけでも効果的。においを減らして、ラムの旨味をしっかり味わいましょう!

ラムチョップに合うバーベキューソース

4種類のソース

出典:PIXTA

ここからは、ラムチョップにピッタリなソースのレシピをご紹介します。オイル漬けにしたラムチョップにお好みのソースをかけて楽しみましょう!

バルサミコソース

バルサミコソースがかかったラムチョップ

出典:PIXTA

まずは、定番の「バルサミコソース」。コクのある味わいがラムチョップにぴったりです。こちらのレシピはラムチョップを焼いたときに出る脂を使うので、スキレットなどでの調理がおすすめです。

ラムのにおいが気になるときは、スキレットの脂を軽く拭き取り、オリーブオイルをプラスしてみてください。また、とくにお酒が苦手な方がいる場合は、赤ワインのアルコールをしっかり飛ばすように心がけましょう。

材料(4人分)
バルサミコ酢……大さじ3
赤ワイン……大さじ2
バター……20g
はちみつ……小さじ1
しょうゆ……小さじ1/2
にんにく(すりおろし)……1片分
<作り方>

① ラムチョップを焼いたあとのスキレットに、材料をすべて加える。
② ゆっくり混ぜながら、赤ワインのアルコールが飛ぶまで加熱する。
③ 煮立ってとろみがついてきたら、完成。

サルサソース

サルサソース

出典:PIXTA

ラムチョップをさっぱりと味わいたいなら、「サルサソース」がおすすめ。野菜もたっぷり摂れるので、ボリュームある一品に仕上がります。

使う野菜は、トマトや玉ねぎ、ピーマンなど、手軽に手に入る食材でOK。きゅうりをプラスしても美味しいので、試してみてくださいね。

今回は、「ケチャップ+タバスコ」で作る簡単レシピをご紹介! 本格的に楽しみたいときは、パクチーやハラペーニョ、青唐辛子を用意しましょう。

サルサソースは時間が経つと味が馴染んでおいしくなるので、自宅で準備していくのがおすすめです。滲み出た水分も美味なので、一緒にラムチョップにかけましょう。

今回はトマトケチャップを使用しているので、コクと甘さがプラスされています。もっと甘めがお好みの場合は、砂糖やはちみつを小さじ2分の1足してみてくださいね。

材料(4人分)
トマト……1個
ピーマン……2個
玉ねぎ……1/2個
にんにく(すりおろし)……1片
トマトケチャップ……大さじ2
タバスコ……お好みの量
塩……ひとつまみ
<作り方>

① トマトを半分に切り、中の種を取り除いて細かい角切りにする。
② ピーマンみじん切り、玉ねぎはみじん切りにしたあと水に5分さらして辛味をとっておく。
③ ボウルにトマト・ピーマン・玉ねぎを入れ、にんにく・ケチャップ・タバスコ・塩を加えてよく混ぜる。
④ 1時間ほど冷蔵庫で馴染ませたら完成。

ハニーマスタードソース

瓶に入ったマスタード

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見た目もおしゃれに仕上げたいときは、「ハニーマスタードソース」がおすすめです。マスタードのピリッとした辛味は、はちみつの優しい甘さにぴったり。ラムチョップにたっぷりかけて、楽しみましょう!

今回は、マヨネーズをプラスして、トロっとした仕上がりに調整しました。コクもプラスされているので、満足度も抜群です。

「ハニーマスタードソース」は、火を使わないので作るのが簡単。アルコールも入っていないので、気軽に楽しめます。自宅で材料を小瓶の中で合わせ、そのまま現地に運びましょう。

材料(4人分)
粒マスタード……大さじ2
マヨネーズ……大さじ1
はちみつ……大さじ1
しょうゆ……小さじ1
<作り方>

① ボウルにすべての材料を入れ、よく混ぜ合わせて完成。

【番外編】ラム肉用スパイス

ハーブ系スパイス

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最後は、手軽にラムチョップを調理できる裏技をご紹介! 使うのは、ラム肉専用の「ミックススパイス」です。

ラム以外の肉料理や魚、サラダなどの野菜にも使えるので、1つあると便利。小分けパックのものも販売されているので、バーベキュー用に用意しておくのもおすすめです。

ミートガイ ラム・ラブ スパイス

内容量70g
おすすめポイント

●海塩やブラックペッパー、レモンピールなどのハーブを調合したラム専用スパイス

●豚肉や鶏肉、白身魚とも相性抜群。サラダのドレッシングにも

ラム用スパイス ハーブ&ソルト

内容量2g×4袋
おすすめポイント

●5種類のハーブとオニオン、岩塩の入ったラム専用スパイス

●1回分が小分けパックになっており、使いやすい

アジアン マジック シーズニング

内容量45g
おすすめポイント

●クミンと唐辛子がベースになったアジアンテイストのスパイス

●ラムをはじめ、お肉全般と相性抜群

ラムチョップで豪快&おしゃれなバーベキューに!

ラムチョップを網の上で焼く

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ちょっとハードルが高いと思っていた「ラムチョップ」も、漬け込み調理なら簡単においしく仕上がります。「火加減」と「臭み消し」のコツを掴んで、絶品ラムチョップを楽しんじゃいましょう! 豪快でおしゃれなメニューで、バーベキューが盛り上がること間違いなしです。

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