焚火三脚とは?
焚火三脚とは、ダッチオーブンや鍋・ケトルなどの調理器具を吊り下げて焚き火調理ができる三脚のこと。「トライポッド」と呼ばれることもあります。
チェーンの長さを調整することで調理器具の高さを変えられるため、焚き火でも火加減を調整できることでより美味しく料理を仕上げることができるアイテムです。
シンプルな構造で組み立ても簡単なので、焚き火ができるシチュエーションのバーベキューでも幅広いメニューを楽しむことができますよ。
ひとつあると何かと便利な焚火三脚、ここからはメリットや使い方とおすすめアイテムをご紹介します。
▼先におすすめを見たい方は各項目をタップ!
焚火三脚「3つのメリット」
1:火加減の調整ができる
最大のメリットは、焚き火調理でありながら火加減を調整できること。ダッチオーブンや鍋を吊り下げるチェーンの長さを調整することで遠火や熾火などメニューに合わせて最適な火力で調理できるんです。
特に焦げやすい煮込み料理に効果的。これまで火加減が強すぎて料理を焦がしてしまった経験がある方でも、焚火三脚を取り入れることで焦がさず調理することができるほか、洗い物も楽になりますよ。
2:重いダッチオーブンを吊るして調理できる
焚火三脚は重いダッチオーブンも吊るして調理できるのもメリットのひとつ。中央に重心を置いたトライアングル構造のため不安定な場所に設置しても水平を保つことができ、重いダッチオーブンを吊り下げても安定感があります。
また、焚き火台のゴトクを必要としないので火と調理器具との間に空間が生まれ、炭や薪を焚べやすくなるのも嬉しいメリット。
その都度ダッチオーブンや鍋を持ち上げることなく手軽に炭や薪を継ぎ足すことができます。
3:アイディア次第で色々なメニューや料理以外にも活用できる
火を使う料理だけでなく、ブロック肉や魚をダイレクトに吊り下げて燻製料理を楽しむことも。また、ランタンやメッシュネットを吊り下げて食器を乾燥させたりと、アイディア次第で便利に活用することも可能です。
4:おしゃれなテントサイトを演出できる
焚火三脚は、オシャレなテントサイトを演出できるのも大きなメリット。無骨でワイルドな焚き火スタイルを楽しめるほか、焚火三脚がひとつあるだけで雰囲気も盛り上がり、他のギアをレイアウトする楽しみも広がりますよ。
超簡単!焚火三脚の使い方
焚火三脚は脚となるパーツもネジ式がほとんどなのでクルクルねじ込むだけと連結も簡単ですが、初めて使うとなると組み立てや収納方法がわからない方もいるはず。そこで、基本の使い方をチェックしておきましょう。
それではここから、さまざまな種類があるなかで用途にピッタリ合った焚火三脚を選ぶためのポイントをご紹介していきます。
焚火三脚の選び方
三本?四本?「種類」は使い勝手にこだわって選ぼう
焚火三脚には、主に「トライポッド(三脚)」と「クワトロポッド(四脚)」の2種類があります。
トライポッドは三脚の脚で設置するのに対しクワトロポッドは四脚となるので、設置したときの安定感が増すのが特徴。しかしその分パーツが増えるので重量も増し、組み立てにもやや時間がかかります。
素早く組み立てることができ軽く持ち運びたい場合は三脚タイプのトライポッドを、また安定感を重視するなら四脚タイプのクワトロポッドを目安に選ぶと良いでしょう。
使う調理器具に対応した「耐荷重」があるかは、必ず確認を
さらに焚火三脚の「耐荷重」をチェックするのもポイント。焚火三脚には静止荷重が表示されており、数字が大きい方がより重い調理器具を吊り下げることができます。
たとえば10インチのダッチオーブンを吊り下げて調理する場合、ダッチオーブン自体の平均重量が約5kg前後。
容量も約5Lほどあるので満水状態で約10kgと食材も含めると合計12〜15kgになるので、静止荷重は20kg以上を目安にすると良いでしょう。
強度・見た目・価格に関わる「素材」もチェックポイント
焚火三脚の素材には、おもに「スチール(鋳鉄製)」と「ステンレス」「アルミ合金」の3つがあります。
メリット | デメリット | |
スチール(鋳鉄製) | ・丈夫で長持ちする ・アンティークな質感 ・比較的安価 | ・重い ・錆びやすい |
ステンレス | ・耐久性や耐熱性に優れる ・錆びにくい | ・表面に細かな傷が付きやすい |
アルミ合金 | ・軽量 ・錆びにくい | ・値段が高い |
丈夫さや無骨な質感・価格重視なら「スチール(鋳鉄製)」を、手入れが簡単で使い勝手重視なら「ステンレス」、また軽さを重視するなら「アルミ合金」を目安にするとよいでしょう。
力作業の焚き火調理、「高さ調整のしやすさ」は大事なポイント
チェーンの長さで火加減を調整ができるのがメリットですが、その調整方法は焚火三脚の種類によって違いが。
上部でピンをストッパーにして細かく長さ調整できるタイプもあれば、あらかじめ決められた段数の穴にフックをかけて調整したりとさまざまです。
細かく高さ調整できたほうが火加減調整がしやすくさまざまな調理器具に対応できるため、ピンをストッパーにした調整方法が最も使い勝手が良いでしょう。
たくさん活用するために!「組み立てやすく持ち運びやすい」ものを
焚火三脚の組立方法には、おもに「ネジ式」と「開閉式」の2つがあります。
メリット | デメリット | |
ネジ式 | ・コンパクトに分解できる ・焚火三脚の高さを調整できる | ・組み立てに手間がかかる |
開閉式 | ・脚を広げるだけで設置・撤収できる | ・焚火三脚の高さが調整できない |
ネジ式は脚となるパーツが2〜3つに分かれており、パーツ同士をクルクルねじ込んで連結するのが特徴。コンパクトに分解でき持ち運びに便利ですがその都度連結や分解する必要があります。
その反面開閉式は脚を広げるだけで設置・撤収でき組み立てに手間がかかりませんが、分解できないのでコンパクト性に欠け高さも一定となるのが特徴です。
そのため少々組み立てに手間がかかってもコンパクト性を重視するなら「ネジ式」を、また組み立てのしやすさを重視するなら「開閉式」を目安に選ぶと良いでしょう。
焚火三脚を選ぶときは、持ち運びやすさもチェック。コンパクトに収納できるほど持ち運びしやすく荷物もかさばらないでしょう。また収納ケースが付属していると焚火三脚自体を保護しながら持ち運びでき便利です。
それではここから、オススメの焚火三脚を「素材別」にご紹介していきます。選ぶときのポイントを踏まえたうえで、用途に最適な焚火三脚を見つけてみてくださいね。
【素材別】おすすめの焚火三脚22選
スチール(鋳鉄)
●シンプル構造で初心者でも組み立てが簡単
●ソリッドでシャープな黒をコンセプトカラーにした「CSブラックラベル」シリーズ
●ユニフレームの人気焚き火台「ファイアグリル」専用ポットハンガー
●4本脚のクワトロタイプなので安定感が抜群
●安定感抜群の4本脚スタンド
●頑丈な鉄製で重いダッチオーブンも吊るすことが可能
●長さ約150cmと背が高く、さまざまな焚き火台や火加減調整に対応
●3本の脚をひとつの金具に通すだけで自立する簡単設営
●高さ調整ができるS字フック付きチェーンを採用
●4本脚や2本脚・1本脚などさまざまな形状に変化するマルチハンガータイプ
●頑丈なスチール製で耐荷重40kgを誇る強固な作り
ステンレス
●高さを114cmと78cmの2段階に調整可能
●安定感に優れた4本脚のクワトロタイプ
●スタック式のクッカーやメスティンなどを同時に乗せて調理できるトレー付き
●脚をペグで固定できるので開き具合を調整できる
●中央に重心をおいたトライアングル構造で安定感に優れている
アルミ
●脚部が4段ネジ式で接続するだけで組み立てできる
DOD ライダーズファイアクレードル
サイズ | 68×55×108cm |
---|---|
重さ | 715g |
耐荷重 | フック部分:8kg/ステンレス網:3kg |
●バイクに積載できる超コンパクト設計
●重量約423gの超軽量小型トライポッド
●バッグの中にコンパクトに収まる持ち運びに特化したミニトライポッド
●コンパクトサイズながら耐荷重20kgに対応
●ソロキャンプやバイクツーリングに最適な軽量コンパクトモデル
焚火三脚を使った料理におすすめの調理器具
気になった焚火三脚が見つかっても、調理器具がなければ料理を作ることができませんよね。そこでここからは、焚火三脚を使った料理にオススメの調理器具についてもご紹介していきます。
ダッチオーブン
ダッチオーブンとは、分厚い鉄素材でできた蓋付き鍋のこと。熱伝導率が高く食材にしっかり熱を通すことができ、蓄熱性も高いので熱々のまま美味しく食事を楽しむことができます。
また、蓋の上に炭を乗せて上下から加熱することができるので、煮る・焼く・炒める・蒸すなどさまざまな調理がたのしめるのも特徴です。
●鋳鉄製ながら初回のシーズニング不要で使用できる
鍋
鍋があると、カレーや寄せ鍋・すき焼きなどさまざまな煮込み料理が楽しめ、一度に多くの料理を作ることができます。
焚火三脚で使用する場合は、吊り下げられるようハンドル付きが必須です。
●サビにくく手入れがしやすいステンレス製
ケトル
ケトルがあると、コーヒーを淹れたいときやインスタント食品を食べたいときなど必要分だけお湯を沸かすことができ、スムーズにお湯を注ぐことができるので便利です。
鍋と同様、焚火三脚で使用するにはハンドル付きが必須となります。
●高火力にも耐える丈夫なステンレス製
焚火三脚の自作方法
焚火三脚は、市販品を購入して使うほか自作することもできます。
作り方は至って簡単で、適度な長さがあり丈夫な自然木を現地で3本拾い集め、ロープを使って3本の自然木の交差した箇所をひとつにまとめて固定し、あとは脚を広げて設置するだけ。
あらかじめ用意しておいたチェーンにS字フックを取り付け自然木に固定すれば完成です。
ただし、しっかりロープで固定しないと調理器具の重さに負けて転倒しやすく危険な面も。そこで、3本の自然木をしっかり固定でき簡単に焚火三脚を自作できるオススメパーツを以下にご紹介します。
K-outdoor トライポッド リング チェーン フック セット
サイズ | コネクター金具長さ:8.5cm/孔径:2.8cm |
---|---|
最質 | ステンレス |
●プレートの3つの穴に枝を通すだけで簡単にトライポッドが作れる
●枝の先を三角形に加工し差し込むだけで安定したトライポッドが作れる
焚火三脚で本格アウトドア調理を楽しもう!
焚火三脚があれば、快適な焚き火調理はもちろん無骨でオシャレなサイトを演出することもでき、焚き火台が使用できる場所ならバーベキューに取り入れるのもオススメ! 料理の幅が広がり盛り上がること間違いなしです。
今回紹介した選び方やオススメ商品を参考に、焚火三脚で本格アウトドア調理を楽しんでみてくださいね。