バーベキューを失敗なく楽しむには、どんな段取りが必要?
「バーベキューがしたい!」となったら、最初にやるべきことは? 人数やロケーションにもよりますが、基本的なやり方を知っておくとスムーズに計画できますよ。道具や食材に火起こしなどポイントはいろいろありますが、まずは基本的な“場所おさえ”から解説します!
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準備の前に!理想のバーベキューができる場所を確保しよう
バーベキューを企画する場合、コンロの手配や食材の量を考える前にまずはバーベキューができる場所をチェックすることから始めましょう。
公園や海・河原などさまざまな場所がありますが、場所によっては火気の使用を禁止している場合があるので事前に確認しておく必要があります。
利用できる時間帯や駐車場の有無、施設なら道具の貸出をしているかなど事前に公式サイトや電話で確認しておくとスムーズです。
混雑している場合もあるので予約しておくと安心できるでしょう。
また、どんなバーベキューを楽しみたいかをイメージするのが場所選びのポイント。家族やサークル仲間・会社のレクリエーションなど、シチュエーションによって楽しみ方も違ってきます。それぞれの楽しみ方に応じた場所を選ぶことでバーベキューを満喫することができますよ!
海や河原(渓流)
海や河原なら大自然を感じながら開放的にバーベキューを楽しむことができ、スペースも確保しやすいので家族や大勢での利用に最適です。
また周辺に川があれば釣りや水遊びができるので大人も子供も大喜び!
ただし、場所によっては火気を禁止しているところもあるので事前に確認しておくのがオススメ。水場での事故にも十分注意する必要があります。
河川公園やバーベキュー利用可能な公園
河川公園やバーベキューが利用可能な公園では、子供と一緒に家族でのんびりバーベキューを楽しみたいときにオススメ。
芝生の広場や周辺に手洗い場などが整っているので快適に利用することができます。
また広い河川公園なら大勢での利用も可能ですが、あくまでも公共施設となるため大声で騒いだり場所を占拠したりしないようマナーを守って利用するようにしましょう。
バーベキュー施設
バーベキュー施設なら、テーブルを設けた屋根付きのスペースや室内が利用ができるなど天気を気にせずバーベキューを楽しめます。
バーベキュー機材をレンタルできたり食材プランが用意されていたり、手ぶらでバーベキューができるのも嬉しいポイント。
ただし海や川・公園と違ってバーベキュースペースが隣接していることが多く、ゆったり楽しむには不向き。また人気が高く混み合っている場合が多いので、事前に予約しておくのがオススメです。
自宅の庭
自宅の庭なら、コンロやバーベキュー用品を車に積み込み移動する必要がないので、いつでも手軽にバーベキューが楽しめます。
庭にコンロを設置して炭火バーベキューを楽しんでもよし、お腹いっぱいに堪能したら部屋でくつろいでもよし! 家族や友達を呼んでガーデンバーベキューを楽しむことが可能です。
しかし、密集住宅街ならお隣近所に配慮が必要。洗濯物に煙のニオイが移ったり、ついつい楽しくなって喋り声が大きくなったり、なにかと迷惑が掛からないよう注意する必要があります。
そして、自宅でも屋外でもバーベキュー施設でも心得ておきたいのがマナー。次は具体的な注意点を解説していきます。
バーベキューを楽しむ上でのマナーや注意点は?
後片付けは抜かりなく!
バーベキューを楽しむうえで、大きな声で騒いだりガンガン音楽を流したりする行為は周囲に迷惑をかけるマナー違反。
また、場所を使用したあとはゴミなど残さず、テーブルやベンチを利用したなら汚れを拭きとりキッチリ元の状態に戻すなど、次の人が気持ちよく利用できるよう心掛けることが大事です。
バーベキューで使用した炭の後片付けも抜かりなく! 専用施設で灰捨て場があるなら所定の場所に正しく廃棄しましょう。間違っても燃えている状態で捨てたり地面に埋めて帰ったりするのは危険なので禁止です。
後片付けのやり方については、記事後半でも詳しく解説しますよ。
場所が整ったら、具体的な準備をスタート! ここからはバーベキューを快適に進める上で知っておきたい情報を総まとめ。道具や食材などシーン別で解説していきます。
初心者必見!バーベキューに必要な「道具」をチェックしよう
コンロや焚き火台
バーベキューを楽しむうえで、まず揃えておきたい必須道具が「バーベキューコンロ」。コンロのなかでもさまざまな種類があり、それぞれ特徴に違いがあるので用途に合ったバーベキューコンロを選ぶのがポイントです。
脚付きスタンドタイプ
脚付きスタンドタイプは最もスタンダードなバーベキューコンロで、独立して設置するのでテーブルを専有することなく調理できるのが特徴で
焼き面サイズに違いがあるので、使用人数にあった大きさのコンロを選ぶのがポイントです。
●通気性のよいメッシュボディで燃焼効率が高く、安定した火力で調理が可能
卓上タイプ
卓上タイプのバーベキューコンロは、テーブルの上に設置できるので椅子に座って会話を楽しみながら調理できるのが特徴。小型タイプが多いのでさまざまな場所に持ち運んでバーベキューが楽しめます。
イワタニ スモークレス焼肉グリル やきまる
サイズ | 30.3×27.8×14.9cm |
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重さ | 約2kg |
材質 | 本体:鋼板/プレート:アルミダイカスト/水皿:鋼板/バーナー:耐熱アルミダイカスト/点火つまみ:ABS樹脂 |
●CB缶(カセットガス)を燃料とするので、火起こし要らずですぐ使用できる
蓋付きグリルタイプ
蓋付きグリルタイプは、本場アメリカのバーベキュースタイルを楽しめるのが特徴。大型で持ち運びに不向きなので庭先でのガーデンバーベキューに最適です。蓋付きだと蒸し料理も楽しむことができます。
●丈夫なタイヤが付いているので庭やデッキを自由に移動させることが可能
焚き火台タイプ
焚き火台タイプは、コンパクトに折りたたんで収納できるので持ち運びが快適。キャンプスタイルでバーベキューを楽しみたいときに最適です。調理以外でも暖が取れるなど焚き火を楽しむことができます。
ユニフレーム ファイアグリル
サイズ | 43×43×33cm |
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重さ | 2.7kg |
材質 | 炉・ロストル:ステンレス鋼 スタンド・焼網:鉄・クロームメッキ |
●3〜4人くらいのバーベキューにちょうどいいサイズ感
使い捨てタイプ
使い捨てタイプは、アルミの容器に炭や着火剤・焼き網などがセットになっているので、着火するだけですぐバーベキューが楽しめるのが特徴。使い終わったらそのまま使い捨てできるので手軽にバーベキューを楽しみたい方にオススメです。
バンドック インスタント コンロ 燃料入り
口コミ・レビュー
サイズ | 約27×21.5×7cm |
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重さ | 約660g |
材質 | アルミホイル,スチール,成形炭 |
●1〜2人用に最適で、すぐに焼き料理が楽しめる
燃料
バーベキューコンロの燃料には、主に「木炭」と「カセットガス(CB缶)」が使われます。
木炭は、遠赤外線効果で食材の外はカリッと中はふっくら焼き上げることができ、炭火調理が楽しめます。バーベキューで使用するときは、1時間に1kg、またはひとり1kgを目安に用意するとよいでしょう。
またカセットガス(CB缶)なら、火起こし要らずですぐ着火できるのが特徴。面倒な炭の後片付けも必要なく、手軽にバーベキューを楽しむことができます。
木炭
木炭には、大きく分けて「黒炭」と「白炭(備長炭)」の2種類があります。
黒炭は主にナラやクヌギ・カシなどの木材が使われ、火が付きやすく安価なのが特徴。ホームセンターなどで入手しやすくパチパチ跳ねることが少ないので一般的なバーベキューの燃料に最適です。
また、白炭は備長炭が代表格であり火付きが遅く高価なのでバーベキューには不向きですが、一度火が付けば長時間燃焼することができ安定した火力を得ることができます。そのため料理店や焼き鳥屋など飲食店での使用に最適です。
●5〜7人でのバーベキューに最適な6kgサイズ
●備長炭仕上げで火持ちがよく、長時間燃焼することができる
カセットガス(CB缶)
カセットガス(CB缶)はコンロにセットしてスイッチひとつで手軽に着火できるのが特徴。スーパーやコンビニで入手しやすく、万が一燃料が切れてもすぐ買い足すことができるので安心です。
●備蓄に最適な12本セット
テーブル&チェア
ゆっくり椅子に座ってバーベキューを楽しむならテーブルやチェアは必需品。折りたたみ式ならコンパクトに収納して持ち運びが便利です。
テーブル
コールマン ナチュラルモザイクBBQテーブル 110プラス 2000026760
サイズ | 約110×80×30/70cm |
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重さ | 約7kg |
材質 | アルミニウム,メラミン加工合板 |
●テーブルの中央にバーベキューコンロをセットできる
チェア
キャプテンスタッグ パレット ラウンジチェア type2
サイズ | 82×51×80cm |
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重さ | 2.3kg |
材質 | 鋼,ポリエステル,ウレタンフォーム |
●収束させてコンパクトに持ち運びができる
火起こし道具
バーベキューで火起こしをするときは、以下のような道具があると便利です。
トング
炭を継ぎ足したり火加減の調整をしたりするときに必須なのがトング。トングがあることで安全に炭を扱うことができ、なくてはならないアイテムです。食材を掴む用途にも使用するので、「炭用」と「調理用」の2つを用意しておくと良いでしょう。
●木炭や薪をつかみやすい先端形状
●どの角度に置いても先端がテーブルに付かないので衛生的
着火剤
素早く火起こししたいときに大活躍する着火剤には、主に「固形タイプ」と「ジェルタイプ」の2つがあります。
固形タイプは、パラフィンワックスや石油系の可燃物質を染み込ませた木材を固めて作られているのが特徴。小分けに区切って必要分だけ使えるタイプが多く、継ぎ足しもできるので初心者にオススメです。
しかし煙が出やすく独特のニオイがあり、湿気やすいので一度封を開けたら早めに使い切る必要があります。
またジェルタイプはメチルアルコール(メタノール)を主成分としたジェル状の着火剤で、火力が高いため素早く着火できるのが特徴。容器やパックに入っているので湿気に強く長期保存することができます。
火力が高いのが特徴ですが、その反面引火する危険性が高いので継ぎ足しは厳禁。取り扱いに注意が必要なので火起こしに慣れた上級者向けとなります。
●必要な分だけ割って使える
●燃える炎が確認しやすいよう赤色火を採用
火起こし器
火起こし器とは着火したあと放置するだけで自動的に炭に火が起こせる便利なアイテム。これがあれば火起こし初心者でも楽に火を起こすことができますよ!
●筒状の構造が煙突効果を生み出し、効率的に火起こしできる
軍手
火を扱うバーベキューでは、火傷を防ぐため軍手が必須。荷物を運んだりするときの怪我防止にも役立つので必ず用意したいアイテムです。
滑り止めの付いた軍手は溶けやすく危険なので綿100%が最適。レザーグローブなら耐火性があり、使い込むほど手にフィットし操作しやすくなるのでオススメです。
●焚き火専用のグローブで、ダッチオーブンなどの熱くなった調理器具にも対応
ライター
ライターがなければ炭や着火剤に火を付けることができないので、忘れてはいけない必須アイテム。100円ライターでも使えますが、ノズルが伸びるガストーチタイプなら手元が熱くならず着火できるのでオススメです。
●火口が自在に伸びるので安全に着火できる
うちわ・火吹き棒
炭に火起こしするためには、着火したあと空気を送風して火を大きく育てる必要があります。そのときあると便利なアイテムが「うちわ」や「火吹き棒」。うちわは長期戦になると体力を消耗しやすいので火吹き棒がオススメです。
●現役キャンパーが監修し、「送風のしやすさ」や「持ち運びやすさ」が高評価
焚き火シート
焚き火シートとは、焚き火台の下に敷いて地面を保護するための特殊シート。耐熱性や断熱性に優れた素材を使用し、焚き火台による熱から地面を守ることができます。焚き火台でバーベキューを楽しむときに用意しておきたいアイテムです。
●耐熱温度500℃を誇るファイバーグラス素材を使用
調理道具・食器
調理に必要な道具には、以下のようなアイテムがあります。
包丁・ナイフ | ・食材をカットする ※事前に自宅でカットしておけば必要なし |
BBQ串 | ・食材を串焼きにする |
トング | ・食材を返したり盛り付けたりする ※炭用とは別に調理用を用意しておくと衛生的 |
皿・カップ | ・食材を盛り付けたり焼肉のタレで使用したりする ※キャンプ用のシェラカップがあると便利 |
お箸・カトラリー | ・食事用 |
アルミホイル | ・ホイル焼きなどの調理に ・バーベキューコンロの火床に敷いておけば後片付けが楽 |
サランラップ | ・残った食材を包んで持ち帰る |
クーラーボックス | ・食材や飲み物を冷やした状態で保存する |
保冷剤 | ・クーラーボックス内の保冷 |
特にクーラーボックスは、食材の鮮度を保った状態で持ち運ぶことができるので、美味しくバーベキューを楽しむためにあると便利。保冷剤も合わせて用意しておくと良いでしょう。
ハードタイプの方が保冷力が高くてオススメですが、短時間の日帰りバーベキューや少人数なら折りたたんでコンパクトに持ち帰ることができるソフトタイプがオススメです。
後片付けにあると便利な道具
後片付けにあると便利な道具には、以下のようなアイテムがあります。
バケツ | ・使用済みの炭を安全に消火する ※プラスチック製より金属製のほうが安全 |
火消し壺 | ・使用済みの炭を安全に消火し持ち帰るとき |
たわし・スポンジ・ブラシ | ・コンロや焼き網の汚れ落とし ・皿やカップを洗う |
水タンク | ・炊事場がないときの手洗いや食器のすすぎ洗いに |
新聞紙・雑巾 | ・汚れた機材やテーブルを拭くとき ※新聞紙は着火剤代わりとしても活用可能 |
ゴミ袋 | ・ゴミをまとめて捨てたり持ち帰ったりする |
バーベキューで使用したあとの炭の後片付けに、バケツや火消し壺があると安心。またゴミは残さず捨てるか持ち帰るようにし、使用前の状態に戻して帰るのが大事なマナーです。
日除けにテントやタープがあると快適!
テントやタープがあると、日除けや食材の保冷場所・荷物置き場など便利に使用できます。特に小さいお子様が一緒なら着替えをさせたりお昼寝したり、遊び場としても何かとあると超便利!
本格的なテントは設営が大変なので、パッと放り投げれば一瞬にして設営できるポップアップテントが扱いやすくてオススメです。
テント
ロゴス ソーラーブロック ポップフルシェルター
サイズ | 235×113×90cm |
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重さ | 2.0kg |
材質 | フレーム:スチールワイヤー フライシート、フロアシート:ポリタフタ メッシュ:ポリエステル |
●ポンと投げるだけで設営できるポップアップテント
タープ
フィールドア ワンタッチタープテント 3×3m
サイズ | 3×3×1.76/2.48/2.56m |
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重さ | 14kg |
材質 | スチール,ポリエステル |
●ワンタッチタイプなので初心者でも手軽に設営可能
その他、あると便利なアイテム
そのほか、あると便利なアイテムが以下のとおりです。
虫除け | ・虫除け対策 |
日焼け止め | ・日焼け対策 |
救急道具 | ・万が一の怪我に備えて |
トイレットペーパー | ・常設トイレに備えていない場合に |
レジャーシート | ・地面や芝生が濡れているときの対策に ・荷物置き場として |
特に夏のシーズンは、虫除けや日焼け止めのスプレーがあると安心です。万が一のために救急道具やトイレットペーパーもあると安心できますよ。