バーベキューでサラダを食べよう!
バーベキューの副菜には「サラダ」がぴったり! 意外なメニューに思われるかもしれませんが、アウトドアでサラダを食べる魅力として、以下のような点が挙げられます。
魅力1. 調理が簡単!
サラダの魅力は、なんといっても調理の簡単さ! 火を使わずにサッと作れるので、「まずは一品」のメニューにうってつけです。炭の火起こしをしているときや、お肉が焼けるまでの間に楽しみましょう。
野菜の下ごしらえを自宅で済ませておけば、盛り付けてドレッシングをかけるだけ。失敗も少ないので、料理初心者さんにもおすすめです。
魅力2. 前菜や箸休めにぴったり
みずみずしくサッパリとしたサラダは、こってり味の焼き物が続きがちなバーベキューの箸休めにぴったり。たくさん食べてもお腹いっぱいになりにくいので、ついつい手が伸びてしまう人気メニューになるでしょう。
おつまみとして楽しみたいときは、ピリ辛やガーリック風味といったパンチのある味付けもおすすめです。ドレッシングで自在にアレンジできるので、好みに合わせて楽しみましょう。
魅力3. おしゃれな差し入れになる
茶色の食材が多くなりがちなバーベキュー。色鮮やかなサラダは、お呼ばれバーベキューの差し入れにもぴったりです。
難しい調理も不要なので主催者の負担にもならず、「気の利く一品」として重宝します。差し入れを考えている人は、サラダを候補として検討してみてはいかがでしょうか?
バーベキューのサラダに入れたい野菜・食材
ここからは、サラダにおすすめの野菜や食材を紹介します。「ベースの野菜」と「トッピングの野菜」などを数種類選ぶのがおすすめです。
おしゃれに盛り付けたいなら、色のバランスにもこだわってみてください! 1色にならないよう、バランスよく食材を取り入れるのがコツです。野菜を「緑」「赤・黄」「白」に分けて考えてみると分かりやすいでしょう。
緑色の野菜・食材
レタス・サンチュ
ボリュームのある「レタス」や「サンチュ」は、サラダのベースにうってつけ。クセも少ないので、どんなテイストのサラダにもマッチするでしょう。
おいしく楽しむポイントは、水で洗ったあと、よく水切りをすること。ベチャベチャのサラダにならないよう、氷水で冷やしてパリッとさせてから使うのもおすすめです。
キャベツ
歯ごたえが魅力の「キャベツ」。生でも加熱してもおいしく食べられる万能選手です。
手軽にサラダにしたいときは、手でちぎって塩昆布とごま油で和えましょう。おつまみにぴったりの一品に仕上がります。
ブロッコリー
子供に人気の「ブロッコリー」。鮮やかな緑色で、バーベキューを華やかに彩ってくれる食材です。
ほかの食材と合わせるのはもちろんのこと、そのままソースにディップするだけでもOK。残ったら、アヒージョなどの具材にして楽しみましょう。茹でるときは、しっかり塩を入れて水っぽくならないように仕上げるのがコツです。
アボカド
人気のおしゃれ食材「アボカド」。相性がいい食材も多いので、組み合わせて食べごたえのあるサラダやおつまみに重宝します。
皮を剥くと変色が始まってしまうので、現地で剥くのがベスト。事前に下ごしらえする場合は、オリーブオイルやレモン汁でコーティングしておきましょう。
きゅうり
サラダの定番「きゅうり」。切り方次第で様々な使い方ができる万能食材です。
スライスしてトッピングに使うのはもちろんのこと、スティック状にカットしてきゅうりメインで楽しむのもおすすめです。水分が多い食材なので、具材として使う場合は塩もみをして水気を切っておきましょう。
ズッキーニ
焼くとおいしい「ズッキーニ」。クセのない味で、和風・洋風どんなテイストの料理とも相性抜群の食材です。
皮と中身の色のコントラストがきれいなので、輪切り、いちょう切り、角切りなどさまざまなカットで楽しみましょう。カットするとくっつきやすくなるので、軽く水で洗うか、オリーブオイルでコーティングしておくのがおすすめです。
豆
「枝豆」や「えんどう豆」などの豆類も、サラダにおすすめの食材です。食感が変わって、食べ応えがアップします。
手軽に取り入れたいときは、市販の「ミックスビーンズ」を使うのもアリです。
赤色・黄色の野菜・食材
パプリカ
サラダを一気にカラフルに仕上げてくれる「パプリカ」。歯ごたえもよく、甘くて食べやすいので、子どもがいるバーベキューにもおすすめです。
赤・黄色・オレンジのものをよく見かけますが、色によって若干味わいや栄養素に違いがあるのもポイント。サラダに入れても水っぽくなりにくいので、重宝するでしょう。
トマト・プチトマト
スライスするだけで立派な一品に仕上がる「トマト」。ジューシーなので、箸休めメニューとして人気の高い食材です。
バーベキューでは、プチトマトを串に刺して焼くのもおすすめです。ホットサラダのトッピングとしていかがですか?
にんじん
鮮やかなオレンジ色がサラダにぴったりの「にんじん」。水分も出にくいので、千切りにしてサラダのトッピングにするのもおすすめです。
にんじんは油と一緒に摂ることで、ビタミンAの吸収がよくなります。ドレッシングやソースに油をたっぷり使ってみてください。ラペにして楽しむときは、味が馴染んでおいしく仕上がるよう、事前に準備しておきましょう。
エビ
ちょっとリッチに楽しみたいときは、「エビ」を取り入れてみませんか? ボイル済みの生食用を購入すれば、調理も手軽です。
バーベキューならではの楽しみ方として、茹でたものを現地で軽く焼いてトッピングするのもいいですね。軽く焦げめをつけ、香ばしく仕上げましょう。
ゆで卵
ボリューム満点のサラダを楽しみたいときは「ゆで卵」をプラスしましょう。食べ応えがアップするだけでなく、栄養価も高いのがポイントです。
卵は自宅であらかじめ茹でてから持参するのが便利。現地で殻を剥くだけなので、手間いらずです。輪切りにしてトッピングしたり、マヨネーズで和えてたまごサラダにしたりと、アレンジしてさまざまなサラダを楽しみましょう。
白色の野菜・食材
玉ねぎ
パンチのあるサラダに仕上げたいときに、アクセントになる「玉ねぎ」。スライスしてトッピングすれば、見た目にも華やかさがプラスされます。
辛味が強いときは、水にさらす下処理が重要です。生食に向いている甘めの「レッドオニオン」なら、赤みもプラスされて一石二鳥です。
大根
シャキシャキとした歯ごたえとクセのない味が特徴の「大根」。みずみずしいので、箸休めの一品にうってつけです。
生で楽しむときは、辛味が少ない上部を使いましょう。千切りにしてトッピング、スティックにしてそのままと、切り方で食感の違いを楽しめるのもポイントです。
白ネギ
和風サラダにぴったりの「白ネギ」。辛味がアクセントになるので、大人が集まるときにぴったりの食材です。
のりや胡麻、大葉とも相性がよいので、トッピング多めのサラダで便利に使えます。
カイワレ大根・ブロッコリースプラウト
華やかなサラダに仕上げたいときは、「カイワレ大根」や「ブロッコリースプラウト」がおすすめ。
細身のサッパリ食感で、口の中をリセットしたいときにぴったりです。細い分しんなりしやすいので、使う前に冷たい水でパリッとさせましょう。水が切りにくいので、ペーパータオルなどでしっかり水分を拭き取るのも重要です。
ジャガイモ
食べごたえ抜群の「ジャガイモ」。ポテトサラダが定番ですが、マッシュポテトにしてサラダのベースにするのもおすすめです。パセリやバジルなどのハーブ類と相性がよいので、いつもとちょっと違うおしゃれサラダに仕上げたいときにぴったり。
茹でるのに時間がかかるので、自宅で事前に茹でておくのがおすすめです。温かい状態で楽しみたいときは、炭の近くに置いて「焼き芋」にするのもバーベキューならでは。調理過程もゆっくり楽しみましょう。
チーズ
種類が豊富な「チーズ」は、料理に合ったものを選ぶのがコツです。ゴロゴロと大きく切ってチーズの存在感を楽しむのもよし、削ってトッピングするのもよし。
チーズの種類を変えることよって、さまざまなテイストのサラダを楽しめちゃいます。要冷蔵のものが多いので、保冷は必須。暑い時期はとくに気をつけましょう。
バーベキュー向けサラダの人気レシピ
ここからは、バーベキュー向けサラダの人気レシピをご紹介します。さまざまなテイストのサラダを集めたので、お気に入りを探してみてください。
ほかの具材を加えたり代用したりと、アレンジしてみるのもおすすめです!
ごろごろキューブサラダ
いつもとちょっと違うサラダを楽しみたいときは、食材を角切りにして合わせた「ごろごろキューブサラダ」はいかがですか?
カラフルな食材を組み合わせれば、ビジュアルのよさも抜群。深めの器に盛り付けて、スプーンですくって食べましょう。食べやすいので、子どもがいるバーベキューにもおすすめです!
●レモン汁……小さじ2
●醤油……小さじ1
●塩・胡椒……少々
チョレギサラダ
サッパリ系のサラダなら、「チョレギサラダ」がおすすめです。大根ときゅうりをプラスしているので、歯ごたえも抜群。
焼きのりが調味料の水分を吸って野菜に絡んでくれるので、軽く混ぜながら楽しみましょう。
●醤油……大さじ1
●酢……小さじ1
●白ごま……小さじ1
●ニンニク(すりおろし)……小さじ1
メキシカンサラダ
パンチのある個性派サラダを楽しみたいときは「メキシカンサラダ」はいかがでしょう?
こちらのレシピは、チリパウダーを用意しなくても大丈夫。タバスコで代用しましょう。ピリ辛テイストにまろやかなアボカドがマッチして絶品です!
コーン(缶詰・パウチなど)……100g
●マヨネーズ……大さじ1
●タバスコ……お好みで
●塩……少々
グリル野菜サラダ
バーベキューならではのサラダを楽しみたいなら、「グリル野菜サラダ」がおすすめ。
軽く焦げめをつけて、香ばしさも調味料にしちゃいましょう。
調理のポイントは、ナスにしっかりと火を通すこと。ほかの野菜よりも火が通りにくいので、油をしっかりと吸わせて長めに加熱し、トロっと仕上げましょう。野菜が熱々のうちに調味料と和えれば、味がしっかり染み込んだサラダの完成です。
ナス……1本
エリンギ……2本
●粉チーズ……大さじ1/2
●塩・胡椒……少々
油(焼くとき用)……適量
ポテトサラダ
お馴染みの「ポテトサラダ」は、ベーコンとマスタードでガッツリ味に。おつまみにぴったりのメニューが完成します。今回は、ゆで卵もプラスした食べごたえのあるレシピをご紹介します。
じゃがいもは、バーベキューらしく炭火で焼くのもおすすめです。火が入るまで時間がかかるので、ほかの準備を先に進めておきましょう。自宅で準備していく場合は、じゃがいもをレンジで加熱すると楽ですよ。
ゆで卵も、あらかじめ自宅で茹でてから持っていくと手軽です。同じ要領で「かぼちゃサラダ」にもアレンジできるので、チャレンジしてみてくださいね。
●砂糖……小さじ1/2
●塩・胡椒……少々
パセリ……適量
マリネサラダ
冷やした「マリネサラダ」は、サッパリ味が恋しくなるバーベキューにぴったり。味が馴染むようにしっかり冷やしたいので、前日に準備しておくのがおすすめです。
今回は、生ハムを加えたちょっと贅沢なレシピをご紹介。温かいうちに加えると生ハムが傷んでしまうので、冷やした状態で合わせましょう。
●塩・胡椒……少々
春雨サラダ
ちゅるちゅるとした食感が魅力の「春雨サラダ」。野菜以外がメインになりますが、お酢をたっぷり使って爽やかに仕上げれば、バーベキューにぴったりです。
春雨を別茹でするのがちょっと億劫……という方のために、今回はレンジで簡単に作れるレシピをご紹介します。自宅であらかじめ仕込んで冷やし、現地でサッパリと楽しみましょう。
にんじん……1/4本
●しょうゆ……大さじ2
●砂糖……小さじ1
ごま油……適量
白ごま……適量
フルーツサラダ
パーティーシーンにぴったりの「フルーツサラダ」。華やかな見た目で、盛り上がること間違いなしです。組み合わせが難しそうに感じますが、意外とどんなフルーツでも楽しめちゃうのも魅力のひとつ。
子どもにもぴったりなので、ぜひチャレンジしてみてください。今回は季節を問わず手に入りやすいオレンジを使ったレシピをご紹介します。時期によっては、イチゴや桃、イチジクを使うのもおすすめです。
にんじん……1本
ベビーリーフ……50g
●はちみつ……大さじ1/2
バーベキューのサラダに合うドレッシング
ここからは、バーベキューでお馴染みの調味料を使った「手作りドレッシング」のレシピをご紹介。
現地にあるもので簡単に作れるので、万が一用意し忘れてしまっても大丈夫です!
オリーブオイルと塩とレモン
オリーブオイルと塩、レモンがあれば、あっという間に「イタリアン風ドレッシング」が完成します。
どんな野菜とも比較的相性がよいので、困ったときの救世主になるかも! 材料も覚えやすいので、人数に合わせて量を調整してみてくださいね。
ポン酢ドレッシング
ポン酢とごま油があるときは、「和風ドレッシング」にしましょう。野菜にはもちろんのこと、お肉とも相性抜群です。
ごま油がないときは、オリーブオイルでも代用可能。洋風テイストがプラスされ、こちらもおいしく楽しめます。
ごま(なくてもOK)……適量
マヨ醤油ドレッシング
マヨネーズがあるときは、醤油を加えて「マヨ醤油ドレッシング」にしましょう。和洋折衷の味わいで、どんな野菜とも相性抜群。野菜スティックなどにディップするのもおすすめです。
ピリ辛に仕上げたいときは、七味唐辛子を追加してみてくださいね。ゆるめに仕上げたい場合は、オリーブオイルをプラスするのもOK。サラダに合わせて調整してみましょう。
バーベキューに野菜を持ち寄りするときの注意点
バーベキューに持っていくと盛り上がるサラダですが、作り置きで時間が経ってしまったり、野外で調理したりする場合は、食中毒の危険が高まりがち。
最後は、食中毒にならないよう、アウトドアでの正しい野菜の扱い方を見てみましょう。
※参考:農林水産省「バーベキューを楽しむ皆様へ」「生の野菜や果物を安全でおいしく食べるために」
野菜の水気をしっかり切っておく
1つ目は、なんといっても「野菜の水気をしっかり切っておく」ことです。サラダスピナーを使ったり、キッチンペーパーで拭いたりして、水分を丁寧に拭き取っておきましょう。
ドレッシングの水分も野菜が傷む原因になるので、食べる直前に合わせるのが鉄則です。
保冷はしっかりと行う
2つ目に重要なのは、野菜やサラダの「保冷」です。とくに、ハムやチーズ、卵など、基本的に要冷蔵で保管するものと合わせるときは注意が必要です。温かいと雑菌が繁殖しやすいので、サラダができ上がったらすぐに冷蔵庫に入れて冷やしましょう。
持ち運ぶときにも保冷は必須です。保存容器は煮沸消毒しておくのがベストですが、使い捨てのジップ付き保存袋も役立ちます。野菜ごとに分けて保存し、現地で合わせましょう。
手洗いは徹底する
3つ目は、調理過程で雑菌がつかないよう「手洗いを徹底する」ことです。自宅で準備するときはもちろんのこと、野外で調理するときも要注意。
使い捨てのビニール手袋などを活用して、極力素手で触る回数を減らしましょう。基本的に生で楽しむサラダ。気温が高い時期は、とくに注意しましょう。
いつものバーベキューがグッとおしゃれになる!
バーベキューに華を添えてくれる「サラダ」は、1品用意しておくととっても便利。彩りも豊かになり、バーベキューがグッとおしゃれになります。
お肉続きで疲れてしまったときも、箸休めとしてうってつけ。持ち寄りバーベキューの差し入れとしてもぴったりなので、ぜひメニューに取り入れてみてくださいね。