バーべキューで味わいたいのは、やっぱり「殻付き牡蠣」!
牡蠣の旬は夏と冬。岩牡蠣が夏に旬を迎え、真牡蠣は11月から春にかけてだんだんと美味しさが増し、4月頃に旬のピークを迎えます。
鮮魚店やスーパーでも手に入りやすい牡蠣ですが、せっかくなら新鮮で美味しい牡蠣の見分け方を知った上で買いに行きたいですよね。そこでチェックポイントがこちら!
美味しい牡蠣を見極めるには厚みと色味に注目です。さらに、貝柱が大きいものは栄養をたくさん蓄えているんだそう。
殻付きの牡蠣を選ぶときは、しっかりと殻が閉じているか、触れるとキュッと閉じるものを選んでくださいね。
牡蠣の基本処理を知っておこう
牡蠣の殻の外し方
これぞBBQの醍醐味! 殻付き牡蠣をそのまま網で焼くときは……
中には数ミリ程度しか開かない牡蠣もありますが、同じタイミングで焼き始めた他の牡蠣の殻が開いていたならOK! 必ず軍手をして、やけどに注意して上殻を外しましょう。
バーベキューで牡蠣を味わうための注意点
牡蠣による食中毒は、生のまま食したり加熱不足の場合に起こります。厚生労働省が推奨する安全な加熱基準は「カキの中心部を85~90℃で90秒以上加熱」とされています。ただし、これは沸騰したお湯に入れてからの時間。焼き網に乗せるのであれば、3分はかかると考えておきましょう。
そして保冷状態が自宅の冷蔵庫ほど保障されない野外のBBQでは、生食用の牡蠣であっても加熱するのがベター。加熱していたのにあたってしまったなんてことにならないよう、非加熱の牡蠣を扱ったトングやまな板、お皿の扱いには注意しましょう。
殻付き牡蠣の美味しい食べ方
シンプルイズベスト! いろいろな味で楽しむ 「蒸し牡蠣」
鍋に2cmくらいの水を張り、生牡蠣の殻の膨らみがある方を下向きにして入れます。塩・レモン汁を加えて15分ほど強火で蒸し、殻が開いたら取り出してお好みのつけダレで食べましょう。
ちなみに牡蠣は、和洋どちらの味付けでも楽しめる万能食材。シンプルによく合うポン酢やレモン、そこに醤油バターやオリーブオイルなどでコクをプラスするととっても美味しいですよ!
蒸すというシンプルな調理法ですが、より美味しく食べられるよういろいろな調味料や薬味を揃えておくのがオススメです。
あの定番の焼肉のタレで!黄金の味で牡蠣焼き
塩水で洗った牡蠣に焼き肉のタレで下味をつけたらチーズをのせて、220℃のオーブンで10分。焼きあがったら糸トウガラシや小ねぎを添えて食べましょう。焼き網でももちろん美味しく焼けますし、バーナーで焦げ目をつけるのもオススメです!
市販のホワイトソースで、お手軽殻付き牡蠣グラタン
殻から外した剝き牡蠣を、小鍋に移して白ワインで蒸します。白くぷっくりしてきたら殻に戻し、市販のホワイトソースとチーズをかけてオーブントースターで焦げ目がつくまで焼けば、殻を器にしたかわいい牡蠣グラタンの出来上がり!
バーベキューが盛り上がる! カンカン焼き
バーベキューでイベント的に楽しむのにもオススメなのが、牡蠣を缶に入れて蒸し焼きにして食べる「かんかん焼き。缶に牡蠣と水を入れて火にかけ、5分ほど蒸します。蒸気と水分が上がり始めたら、缶の蓋を開け、牡蠣が開いていたら食べごろです。
カンカン焼きはネット通販でセットになっているものが、便利でオススメですよ!
手軽に味わうなら、剥き牡蠣!下処理とおすすめレシピ
下処理で“ぬめり”を取ってから調理しよう
殻付きは剥いたり食べるときが面倒という方は、手軽な剝き牡蠣がオススメ! 剝き牡蠣は調理の前に簡単な下処理をすることで、特有の匂いやぬめりが取り除かれて調理もしやすくなりますよ。
少量の塩を加えた水で洗ってぬめりを取った後、ペーパータオルなどで水気を切った剝き牡蠣に薄~く片栗粉をまぶしてから調理すると、縮まないでプリッとした牡蠣料理を楽しめますよ。
包むだけのお手軽ホイル焼き
牡蠣とお好みでキノコを用意し、広げたアルミホイルにバターを塗って牡蠣とキノコを並べます。塩コショウを振ってからホイルに包んで焼き、ポン酢や醤油を垂らしていただきましょう! ネギや七味唐辛子もよく合いますよ。
熱々プリプリが後引く旨さ!アヒージョ
ニンニク・唐辛子・オリーブオイルを中火で熱したところにプチトマトとキノコを入れ、弱火で3分煮込みます。塩コショウで下味をつけた剝き牡蠣を投入し、弱火のまま3分さらに煮込むだけ。ハーブソルトで味を調えて、バゲットを添えて召し上がれ!
まろやかな味わいが牡蠣の旨味を際立たせる!バター焼き
バターを熱したフライパンに小麦粉をまぶした牡蠣を置き、約8分焼きます。途中ひっくり返して両面こんがりと焼き目を付けると、香ばしさが増しますよ。仕上げには、さっぱりとしてバター風味の牡蠣によく合うレモンを添えましょう。
ご飯もお酒も進む! 牡蠣とベーコンのネギ炒め
下処理した牡蠣はさっと熱湯で茹で、ざるに上げておきます。1cm幅に切った九条ネギとベーコンをオリーブオイルで炒め、そこに牡蠣を加えてさらに炒めます。醤油と料理酒を回しかけ、仕上げに胡椒で味を調えたら完成。ベーコンのしょっぱさと牡蠣の風味がよく合う一品です。
牡蠣とトマトのユッケ風
下処理して片栗粉をまぶした牡蠣をさっと下茹でし、ざるにあげておきます。醤油・コチュジャン・砂糖・ごま油・酢・すりゴマを混ぜ合わせてユッケダレを作り、そこに牡蠣を和えるだけ。色どりにプチトマトや小口切りにしたネギを合わせると、アクセントになりますよ。
ガッツリ食べるなら!ほうれん草と牡蠣の丼
ほうれん草を5cm幅に切り、さっと茹でておきます。フライパンにごま油とニンニク・唐辛子を入れて熱したところに片栗粉をまぶした牡蠣を投入し、こんがりと両面を焼いたらめんつゆで2分煮込み、ほうれん草を加えひと煮立ち。どんぶりに入れたご飯の上に盛り付けたら完成です!
「海のミルク」牡蠣は、バーベキューでも万能!
生でも焼いても蒸しても美味しく、味付けはこってりもあっさりもイケて和風も洋風も合う! 加えて栄養価も高く、こんなにも万能な食材をバーベキューで楽しまないなんてもったいないですよね。気になるレシピが見つかったら、是非トライしてみてくださいね。