バーベキューの焼きおにぎりの基本レシピ
「焼きおにぎり」は、バーベキューにぴったりのメニュー。炭火で焼き上げると、自宅で作るよりもワンランク上のおいしさを味わえます。まずは、基本のレシピ「醤油だれの焼きおにぎり」を見てみましょう。
醤油ベースの焼きおにぎりは、王道中の王道! ポイントを押さえれば、炭火のこんがりとした風味がたまらない絶品焼きおにぎりに仕上がります。
今回ご紹介するレシピは、おにぎり1個をお茶碗軽く1膳分のご飯100gとして記載します。小さめサイズがお好みの場合は、6〜8個分として握ってみてください。おにぎりの形は、三角・俵型・平べったい丸形など、お好みでどうぞ!
油(サラダ油・ごま油など)……適量
前日に準備したものを冷凍して持っていくのもOK!
焼きおにぎりは、握った状態で凍らせ、当日の移動中に自然解凍するのもOK。荷物も減り、とっても手軽なのでおすすめです。
夏場は暑すぎて傷まないよう、クーラーボックスに入れて持ち運びましょう。凍ったおにぎりが保冷剤の役割も果たすので、一石二鳥です。
また、事前におにぎりを握る場合は、直接手で触らないようにするのもポイント。ラップ越しに作り、しっかりと粗熱を取ってから冷凍しましょう。
バーベキューで焼きおにぎりをおいしく作るコツ
手軽でおいしい焼きおにぎり。ちょっとしたコツさえ掴めば、「外はカリカリ・中はふっくら」とおいしく仕上がります。
普段のおにぎりとは違った“ひと工夫”が重要ですので、以下のポイントをチェックしてみてください。
ボロボロにならない方法
おにぎりを焼いたとき、だんだん形が崩れてボロボロになってしまった……という経験はありませんか? ボロボロするのを防ぐために、以下の4つのポイントに注意してみましょう。
固めに握ろう!
焼きおにぎりにするときは、いつもよりもギュッと力を込めて、固めに握りましょう。
ご飯は熱を加えると柔らかくなるので、いつものおにぎりと同じように握ると、焼いている間にボロボロと崩れやすくなります。焼き上げると中はふっくらするので、多少固めでも心配はいりません。
しっかりと冷ましてから焼こう!
握ったおにぎりはしっかり冷ましてから焼きましょう。炊きたてご飯で作る場合は熱くて握りにくいうえ、温かいおにぎりは中に水分を多く含んでいるので、そのまま焼くと型崩れの原因となります。
温かいご飯は菌が繁殖しやすい状態でもあり、よく冷ましてから握ることで食中毒の予防にもなります。保冷材と一緒にクーラーボックスで持ち運べば、衛生面も安心です。
タレを塗る前の素焼きをしよう!
タレを塗る前におにぎりを素焼きするようにしましょう。焼く前にタレを塗ってしまうと、タレの水分でおにぎりが崩れてしまう原因に。
まずは素焼きにし、表面を焼き固めましょう。焼き色がつき、パリッと固くなったらOKです。タレを塗り、香ばしく焼き上げましょう。
ハケを使ってタレを塗ろう!
崩さず焼き上げる最後のポイントは、ハケを使ってタレを塗ることです。持っていない方も多いと思いますが、「絶対に崩したくない!」という場合、ハケは必須アイテム。安いものならお手頃な価格で手に入るので、用意しておくのがおすすめです。
ハケなしで仕上げる場合は、タレが入ったお皿におにぎりの両面を浸け、タレをしみ込ませましょう。
その場合、お皿のタレは極力薄く、少なめに用意するのがコツです。タレをつけすぎてしまうと、せっかく素焼きで焼き固めても崩れやすくなってしまいます。
また、タレを直接おにぎりにかけるのもおすすめしません。タレが一部にしか行き渡らず、おにぎりがパックリ割れてしまうことも。タレはあくまで、少量ずつ。丁寧に塗って焼き上げるようにしましょう。
網にくっつくのを防ぐ方法
焼いている間に網にはりつきやすい焼きおにぎり。上手く剥がれず崩れてしまう原因になるので、くっつかないように仕上げるのが重要です。
焼くときは鉄板ではなく、網を使うのがおすすめ。鉄板はおにぎりと接する面積が多いので、その分はりつきやすくなってしまいます。網のほうが当たる面積が少ないため、型崩れしにくくなります。
ただし、そのまま網にのせるとはりつきやすいので要注意。しっかりと網を温め、油を塗ってから焼くようにしましょう。
おいしそうな焼き目がつき、より一層食欲をそそる焼きおにぎりができ上がります。
焦がさないで中をふわふわに焼く方法
焼きおにぎりは厚みがあるので、外はこんがり上手に焼けているのに、中は冷たいまま! なんてことも。せっかくなので、中までふっくら温かくおいしい焼きおにぎりに仕上げましょう。
コツは、「弱火でじっくり」です。コンロの火が弱い場所に置き、炭の遠赤外線効果を利用して中までしっかり火が通るように焼きましょう。
長く網の上に乗せておくことになるので、焦げ付き防止は必須です。両面が焼き固まるまではこまめに網に油を足すなど、注意して焼き上げましょう。上手に焼けたおにぎりは、外はカリッと中はふっくら仕上がって絶品です!
焼きおにぎりの変わり種レシピも注目!
ここからは、おすすめの変わり種焼きおにぎりレシピをご紹介! シンプルな醤油味もおいしいですが、ちょっとアレンジするだけでひと味違った焼きおにぎりを楽しめちゃいます。
タレを変えて簡単にできるものから、食べごたえ抜群のものまで、全5種類を見てみましょう。
味噌の焼きおにぎり
焼けた味噌の香ばしい香りが食欲をそそる「味噌の焼きおにぎり」。あらかじめ自宅で味噌ダレを作っておけば、現地では塗って焼くだけで手軽に作れます。味噌は網にはりつきやすいので、おにぎりの形をひと工夫するのがポイント。
いつもより厚めの三角形に握り、味噌が網につかないよう立てて焼きましょう。また、火力にも要注意。おにぎり側面の味噌にいい焦げ目がつくよう、弱火の部分でじっくり焼くのがおすすめです。
味噌ダレは、作る量が少なすぎると鍋に焦げついてしまうので、今回は電子レンジで作るお手軽レシピをご紹介します。鍋で作る場合は、味噌ダレの材料を倍量〜3倍量にしてみてください。
ふつふつと煮立ってきてから1分ほど加熱すれば完成です。少し甘めの味噌ダレがお米のおいしさを引き立てる一品を、ぜひお試しください。
おかかチーズの焼きおにぎり
いつもとちょっと違う焼きおにぎりを楽しみたいなら、「おかかチーズの焼きおにぎり」はいかがですか? ご飯に混ぜ込まれたかつお節の風味と、チーズのコクが最高にマッチ! バーベキューで存在感のある一品に仕上がります。
チーズは、ピザ用の溶けるタイプに変えるのもおすすめおすすめです。じっくり焼き上げれば、中からとろりと溶け出すチーズが絶品。ご飯にはすでに味がついていますが、おこげをつけたいときは醤油を塗って焼きましょう。
しょっぱくならないよう、1〜2度でOKです。チーズは冷蔵保存が基本なので、作ってからすぐに焼くのがおすすめです。自宅で準備する場合は、クーラーボックスでしっかりと保冷しながら持ち運びましょう。
おこげ用の醤油ダレ(醤油2:みりん1)……適量
悪魔の焼きおにぎり
天かす入りで背徳感を味わえる「悪魔の焼きおにぎり」。チーズや青のり、めんつゆの風味も合わさったお味は、まさにギルティなおいしさで虜になってしまうかも!
天かすの油分でやや崩れやすくなるので、成形するときはギュッと固めに仕上げましょう。ひっくり返すときにも要注意。
ご飯に味がついているので、おこげ用の醤油ダレは1〜2度塗りで十分です。バーベキューで悪魔的なおいしさを堪能しちゃいましょう。
砂糖醤油の焼きおにぎり
甘じょっぱさと香ばしさを楽しめる「砂糖醤油の焼きおにぎり」。砂糖醤油のお餅のように、ちょっと懐かしさを感じる味です。
材料がシンプルなので、手軽に楽しみたいときにもぴったり。やや焦げやすいので、弱火でじっくり焦げ目をつけてください。
お肉の合間に挟む一品として、〆の一品として、タレたっぷりでどうぞ!
そのほかのアレンジ焼きおにぎり
焼きおにぎりは、自分好みにアレンジして楽しめるのも人気のポイント。焼肉のタレやめんつゆ、煮物のタレなど、醤油のかわりにお好みのタレを塗るだけで、さまざまな味を楽しめます。
バター+醤油、焼肉のタレ+マヨネーズ、コチュジャン+ケチャップなどなど、組み合わせを変えれば楽しみ方は無限大。
ベースのご飯に味をつけたり、おにぎりの中心に具を入れたりと、食べごたえ十分の焼きおにぎりに仕上げるのもおすすめです。
今回は、ベーコンの旨味と香ばしさを感じられる「ねぎベーコン焼きおにぎり」のレシピをご紹介。ベーコンが剥がれやすいので、巻き終わり近くを爪楊枝で止めておきましょう。
ご飯……400g
焼きおにぎりの冷凍食品のおすすめ
もっと手軽に焼きおにぎりを楽しみたいなら、市販の「冷凍食品」を活用するのもアリです!
持ち運ぶときや現地である程度自然解凍すれば、あとは焼くだけ。炭火で焼き上げれば、表面がカリッとおいしく仕上がります。
バーベキューで焼きおにぎりを楽しもう!
ちょっと焦げたタレの香ばしさが食欲をそそる「焼きおにぎり」。炭火焼きバーベキューならではの良さを味わえるおすすめメニューです。
アレンジ次第で食べごたえ抜群の一品にもなるので、バーベキューで注目されること間違いなし。次回のバーベキューでは、焼きおにぎりを楽しんじゃいましょう!