バーベキューテーブルを自作DIYする前に種類を復習!
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バーベキューテーブルを自作する前に、まずバーベキューテーブルにはどんな種類があるのかを事前にチェックしておきましょう。
テーブルの種類を知ることで手持ちのグリルとの相性や自作するときのイメージが広がり、用途に合った理想のバーベキューテーブルを自作することができますよ!
基本の形、普通のテーブル+耐熱の下台
まず、基本的な形となるのが「食卓型のテーブルタイプ」。天板に脚が4本付いていて、座りながらのんびりバーベキューを楽しむことが可能です。
食卓型ならシンプルな構造で作れるので、DIY初心者でも比較的手軽に自作することができるでしょう。
食卓型のテーブルタイプを自作する場合は、卓上バーベキューコンロや脚付きバーベキューコンロの横で食事用のテーブルが欲しいという人にオススメ。座りながら調理を楽しんだり調理した料理をスムーズにテーブルに置いたり、使い勝手よく使用することができます。
その場合は、木材の天板の上に卓上コンロを置くことを考えて、調理用の耐熱ボードなどの下台があれば熱によるダメージを抑えて使用することが可能です。
コンロをかこめる囲炉裏テーブル
バーベキューテーブルの種類には、一般的な食卓型のほか「囲炉裏テーブル」があります。
囲炉裏テーブルとは、焚き火台や脚付きのバーベキューコンロを囲むように設置するテーブルを指し、伝統的な日本の家屋で親しまれてきた囲炉裏のように食事を楽しむことができます。
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囲炉裏テーブルを自作する場合は、すでに独立したバーベキューコンロをお持ちの方や脚付きバーベキューコンロの周りを囲むようにテーブルを設置したいという方にオススメ。手持ちのコンロを効果的に使用できるほか、効率的に調理を楽しむことができます。
囲炉裏テーブルを自作するときは、細長いテーブルを4つ作るのがポイント。食卓型の形状を少しアレンジするだけなので自作の難易度も高くなく、テーブルを4分割することで持ち運びもしやすくなります。
自作DIYするのは難しい、グリル一体式や折りたたみ式
そのほかバーベキューテーブルには、天板の中央に穴を設け、その穴にグリルを内蔵する「グリル一体型」があります。
グリル一体型ならテーブルにグリルを内蔵することができるので天板の面を揃えることができ、テーブル上の圧迫感を抑えることが可能です。
グリル一体型を自作する場合は、卓上コンロの高さを調整したいという方やテーブル上の圧迫感を抑えたいという方にオススメ。
卓上コンロの種類によっては、焼き面が高くなり過ぎ調理しにくいと感じることありますが、一体型にすることでテーブル上の圧迫感を抑え、コンロとテーブルの面を揃えることができるため座りながらでも調理しやすくなります。
しかし天板の中央をくり抜く必要があるため専用の工具を必要とし、卓上コンロが落ちないようにストッパーとなる土台受けを作る必要があるがあるため自作する難易度は高くなるでしょう。
また折りたたみ式テーブルについても、折りたたみのギミックのために必要な金具を選定したり、パーツの干渉がないよう設計したりする必要があり難易度は高めです。グリル一体式、折りたたみ式それぞれ自作の難易度が高いため、その両方を兼ね備えたテーブルは自作に不向きとなります。
バーベキューテーブルの構造を先に考えておこう
バーベキューテーブルを自作するには、作る前にテーブルの構造を先に考え設計図を作成しておくとスムーズに作業することができるでしょう。
手持ちのバーベキューコンロとの相性や使い勝手を考え、事前に以下のようなポイントを整理しておくのがオススメです。
・使用目的
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使用目的をイメージすることで、食卓型にするのか囲炉裏型にするのかなど用途に最適なテーブルの種類が明確になり、想定人数に応じた天板の寸法や脚の高さなどを具体的に設計することができます。
天板で使用する材料は木材が扱いやすく自作するには最適です。ホームセンターで入手しやすく希望の寸法にカットしてくれたりDIYでも加工しやすかったりするなど手軽に取り扱うことができます。
また塗料やワックスを使用することで自分好みの風合いに仕上げることが可能。塗料の種類によっては耐水性や耐熱効果があるので下地として塗っておくとよいでしょう。
熱対策は万全にしておこう
バーベキューテーブルを自作する場合は、コンロをテーブルの上に置いたり近くに設置することが多いため、燃えにくい木材を選ぶ必要があります。炭の種類にもあるように、針葉樹は燃えやすく広葉樹は燃えにくいという特徴があります。
ホームセンターでよく見かけるパイン材やSPF材は油分を多く含んだ針葉樹であり燃えやすいため、広葉樹である「アカシア集成材」を使用するのがオススメです。
木材以外でも、使用する金具はプラスチックのものを避けたりコンロを置く場所には焦げを防止するため石膏ボードや耐熱ボードなどを敷いたりするのがポイント。
また囲炉裏型や天板の中央をくり抜いて製作する場合は、コンロとテーブルがくっ付くことがないよう余裕を持って枠を開けるなど、熱対策は万全にしておくようにしましょう。
バーベキューテーブルの自作方法
1.ベースとなる基本のテーブルを作る
それではここから、基本的なバーベキューテーブルを自作する方法をご紹介していきます。
基本的なテーブルを自作することができれば、これをベースにアレンジすることで囲炉裏型やグリル一体型などのテーブルタイプも自作することが可能です。
板に脚を取り付けるタイプ
もっとも基本的な食卓型テーブルを自作する場合は、一枚板の天板に脚を取り付けるだけで比較的手軽に自作することができます。
天板に使用する木材はホームセンターで手軽に入手できるパイン材やSPF材、またアカシア材などがオススメ。事前に大きさを決めておけば希望の寸法でカットしてくれるなど、自宅に専用工具がなくても製作でき、手間も省略できて便利です。
またお一人様用のコンパクトなバーベキューテーブルなら100均アイテムの「すのこ」でも自作することが可能。すのこを有効活用することで手軽にテーブルを作れるほか圧倒的にコストが安く、コスパ良くテーブルを自作することができます。
天板が用意できたら、角材を用いて電動ドライバーとビスで脚を4本取り付けることで据え置き型のバーベキューテーブルが完成。テーブル脚用の金具を使用するとしっかり安定して固定することができるでしょう。
また、脚の取り付けに折りたたみテーブル用の金具を使用すれば、脚をパタッと収納してコンパクトに持ち運ぶことが可能です。
100均の椅子を脚に使うタイプ
100均グッズの折りたたみ椅子をテーブルの脚に利用すれば、より手軽に自作することができオススメです。
椅子の生地を外してフレームだけにし、天板と折りたたみ椅子のフレームを固定すればあっという間にバーベキューテーブルを仕上げることができます。
天板と折りたたみ椅子の脚を固定する際は、ホームセンターで売られているパイプなどを固定する金具(サドルバンド)を使用すれば簡単に取り付けることが可能です。
角材などを脚として取り付けると、微妙な脚の長さの違いや取り付け方で地面に設置したときにガタガタしてしまうことがありますが、折りたたみ椅子ならサイズが同じなので脚の調整がしやすいでしょう。
板をカットして組み合わせるタイプ
基本的な食卓型テーブルの天板デザインを少しアレンジすることで、オシャレなバーベキューテーブルを自作することが可能です。
天板として使用する木材の角を斜めにカットして数枚の板を組み合わせることでヘキサテーブルのような多角形型のバーベキューテーブルを作ることができます。
また使用する脚も、パネル板に切れ込みを入れ2枚をX型に組み合わせることで金具を使用せず自立することができ、あとは天板を乗せるだけで使用することが可能です。
ただし設計時の精巧な寸法取りと板のカットが必要となるため自作するには難易度が高め。自作に挑戦する場合は市販のヘキサテーブルの構造を参考にし、設計図を作成するようにしましょう。
※参考:CAMP HACK:「目指せおしゃれキャンパー!ヘキサテーブルおすすめモデル&レイアウト集」
2.コンロを置く下台を作る
前述の熱対策の項でも紹介したように、バーベキューテーブルの上に卓上コンロを置いて使用する場合は、下台の上にコンロを設置するのがオススメです。
コンロの熱でテーブルが焦げたり熱を持たないよう対策したりすることができ、天板にダメージを与えず使用することができます。
石膏ボードなど不燃性で防火・耐火性に優れた材料で下台を作るほか、市販の耐熱ボードやクッキングヒーター用スタンド・耐熱シリコンマットなどを天板に敷くだけでも効果的です。
せっかく自作して作ったバーベキューテーブルを焦がしたり汚したりしないよう、テーブルの上に卓上コンロを設置する場合は下台を使用するようにしましょう。
3.【進化系】囲炉裏テーブルを作る
基本タイプの食卓型テーブルを少しアレンジして進化させれば、オシャレで人気の囲炉裏テーブルを自作することが可能です。
天板サイズを細長くアレンジした食卓型テーブルを4つを製作してバーベキューコンロを取り囲むように設置するだけで囲炉裏テーブルが完成します。
作り方も基本の食卓型テーブルを作るときと同様、細長いサイズの天板を4つ用意して、それぞれの天板の両サイドに脚を取り付けるだけで大丈夫。前述で紹介した100均の折りたたみ椅子を利用すれば手軽に囲炉裏テーブルを自作することが可能です。
また、折りたたみできる脚パーツを使用すればコンパクトに収納して持ち運びできるので使い勝手がよく、快適に使用することが可能。
その際、天板同士を取り外し可能な「蝶番掛け金」という金具で固定するようにすれば、本来8つ必要とする脚の本数を4つに減らすことができオススメです。
重なり合う天板の角を斜めにカットするだけでも組み上げたときのデザイン性が断然アップするなど、アイデア次第で好みの囲炉裏テーブルを自作することができますよ!
※参考:CAMP HACK「囲炉裏テーブルなら自作がコスパもニッチさも最強!自作ノウハウ&実例26選」
机の真ん中をくり抜くのも手
同じ囲炉裏テーブルでも、一枚の大きな天板の中央にコンロがスッポリ置ける穴をくり抜いて囲炉裏テーブルを製作するというのもひとつの方法です。
天板の中央にコンロが入る穴をくり抜くためにはジグソーなどの電動工具が必要となりますが、一枚の天板で完結することができるため材料も少なく、結果的にお安く自作することが可能です。
ただし一枚の大きな天板サイズとなるため、コンパクトに折りたたんで持ち運びできないのがデメリット。自宅の庭でバーベキューを行う場合は問題なく使えますが、持ち運びに不便を感じるでしょう。
テーブルの脚だけ折りたたむことができれば充分ということであれば、こちらのくり抜く方法も検討してよいかも。
4.【応用編】グリル一体型のテーブルを自作DIYする
基本の食卓型テーブルの自作方法を応用することで、グリル一体型のテーブルも作ることが可能です。
テーブルの中央に手持ちのコンロを内蔵することができるグリル一体型を自作することができれば、より自作テーブルに愛着が湧き、一層バーベキューを美味しく楽しむことができます。
その作り方が以下の手順となります。
1.使用人数やコンロの大きさを考慮して、まずは基本的な食卓型テーブルを製作

グリル一体型テーブルを自作するときは、コンロを内蔵したときの焼き面の高さを天板より高く設定するというのが重要ポイント。
炭に空気を送り込みやすくなり、またテーブル上にうっかり飲み物をこぼしてしまってもコンロ内へ水滴を落とすのを防ぐことができます。
ただしその構造上、折りたたみ式として自作するには不向きであり、持ち運びに不便な面も。脚だけでも折りたたみ式にしておけば最低限車に積載して持ち運ぶことができるでしょう。
自作DIYテーブルを囲んで楽しくバーベキュー!
市販されている木製のオシャレなバーベキューテーブルは、高くてなかなか手が出しづらいですよね。
ですが、自作することで手持ちのコンロにぴったりなバーベキューテーブルを作ることができるほか、自分好みにアレンジすることもできます。
木材や折りたたみ脚などホームセンターで材料を入手しやすく、100均グッズを使用すれば材料費も抑えることができ、意外と手軽に自作することが可能。ぜひ今回紹介した自作方法を参考に、手作りしたテーブルを囲んでバーベキューを楽しんでみてくださいね。