バーベキューにおすすめのエビの種類は?
一口に「エビ」といっても、「有頭エビ」「無頭エビ」「エビのむき身」など加工のされ方はさまざま。作りたい料理によっておすすめが違うので、調理方法によって選んでみてください。
炭火で丸ごと豪快に焼きたいときは、頭と身、尾に殻がついている「有頭エビ」がぴったり。見た目も華やかなので、気分も盛り上がること間違いなしです。
手軽に楽しみたいときは、頭がついていない「無頭エビ」がおすすめです。殻も剥きやすいので、殻付き・殻なしどちらの場合も使い勝手がよいでしょう。
また、「殻付きのエビ」は、殻の部分が多少焦げたとしても、中の身は蒸し焼き状態になるので、おいしく仕上がりやすいです。
一方、「エビのむき身」は、ホイル焼きやアヒージョにアレンジしたいときに手軽です。オイルやホイルで水分を閉じ込めながら、プリプリ・ジューシーに仕上げましょう。
ここからは、バーベキューで人気が高いエビの種類ごとの特徴を詳しく見てみましょう。
ブラックタイガー
大きなエビフライや天ぷらなどによく使われる「ブラックタイガー」。生の状態だと灰色のシマ模様が特徴的ですが、火を通すと美味しそうな赤色に変化するエビです。身は肉厚で弾力があり、火を通してもプリプリに仕上がります。
可食部が太くて大きいため食べごたえがあり、お味も申し分なし。比較的安い価格で買いやすいので、バーベキューにぴったりの食材です。殻付きで販売されていることも多く、シンプルに丸焼きにしたいときはこちらがおすすめです。
バナメイエビ
身が平らな形で、やわらかい食感が特徴の「バナメイエビ」。生の状態ではクリームがかった灰色ですが、こちらも火を通すときれいな赤色に仕上がります。
スーパーでは有頭より無頭で販売されていることも多いので、アレンジメニューにもぴったり。殻はカリカリに焼き上げると香ばしくなって美味しいので、殻付きのまま食べたいときにもおすすめです。一般的に頭の味噌は苦みがあるので、有頭の場合は取りのぞいてから調理しましょう。
赤エビ
赤い身が特徴の「赤エビ」。アルゼンチン産のものが有名で、リーズナブルな価格で手に入るのが人気の理由です。その身は甘く、やわらかな食感が楽しめます。
加熱しても固くなりにくいので、火を通したアレンジメニューにもぴったり。殻もやわらかく剥きやすいため、扱いやすいのもポイントです。
車海老
しっかりとしたエビの旨味を味わえる「車海老」。エビの味が濃いので、丸焼きなどでシンプルに楽しみたいときにおすすめの種類です。
一般的に価格が高いので、なかなか手を出しにくいかもしれません。そんなときは、通販で販売されている「不揃い」商品を活用するのも手です。高級品ではありますが、通常の価格よりもやや抑えめで購入できるので、豪華に楽しみたいときは取り入れてみましょう。
伊勢海老・ロブスター
高級食材として名高い「伊勢海老」や「ロブスター」は、可食部もかなり大きいのが特徴です。調理するときは、華やかな見た目を活かして丸焼きがおすすめです。
身を食べたあとの殻で濃厚な出汁をとることもできるので、最後まで余すことなく楽しめるのも醍醐味でしょう。バーベキューに伊勢海老やロブスターが登場すると、一気に贅沢になります。ここぞ、というときに取り入れてみてはいかがですか?
バーベキュー前のエビの下ごしらえ方法
バーベキューでは、エビを殻付きのまま豪快に焼いちゃいましょう! たとえ殻が焦げても大丈夫。中の身が蒸し焼き状態になるので、プリプリ・ジューシーに仕上がります。
殻の香ばしい匂いも堪能しながら、バーベキューならではのメニューを楽しんでみてください。そんなエビは、下ごしらえしてから焼くと美味しさが段違い!
必ずしなければならないものではありませんが、ひと手間加えるだけで、エビ特有の匂いが消え、身も美味しく仕上がります。
難しそうに感じますが、手順は3ステップで意外と簡単。バーベキューの前日に、慣れた自宅のキッチンで処理しておきましょう。
1. 塩をまぶして水洗いする
まずは、エビ全体に塩をまぶし、水を張ったボウルの中で優しくもみこむように洗いましょう。エビについた汚れが落ちたら、水を替えて優しくすすぎます。すすぎ終わったら、キッチンペーパーで水気をとりましょう。
塩をまぶしてすすぐことで、汚れと一緒に臭みもとれます。さらに丁寧に仕上げたいときは、塩に加えて、エビ5匹に対して小さじ1程度の片栗粉を加えて洗うのもおすすめです。
2. 背わたを取る
次に、エビの背わたをとりましょう。殻付きのエビは、片手で頭と尾に指を添え、軽く背を曲げるようにして持ちます。
頭と身の節の間に隙間ができるので、竹串や爪楊枝などを浅く刺します。背ワタが引っかかったら、そのまま切れないように優しく上に引き出します。背わたが残っているとジャリッとした食感や臭みが残ってしまうので、しっかり取り除きましょう。
3. 竹串を刺す
最後は焼く準備です。エビは焼くと丸まってしまうので、尻尾から頭に向かって竹串を刺してまっすぐの形を保ちましょう。
とくに、大きいエビの場合はこの下ごしらえが大切です。形が美しいだけでなく、焼き上がりも均一になり美味しく仕上がります。
バーベキューにおすすめのエビレシピ4選
ここからは、バーベキューにおすすめのエビを使ったレシピ4つをご紹介! 初心者さんでも簡単に取り組めるレシピを掲載しているので、要チェックです。
お肉の合間にはもちろんのこと、贅沢な〆の一品にもうってつけ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
1. 定番の塩焼き
エビの美味しさを存分に味わいたいなら、有頭エビを豪快に「塩焼き」にしましょう! 焼き上がりにレモンを絞ればさっぱり楽しめるので、お肉の合間にもぴったり。
種類によってはカリカリに焼いた頭も食べられるので、インパクト大なメニューを楽しみたいときにおすすめです。
美味しく仕上げるコツは、焼きすぎないこと。エビは火が通りやすいので、コンロの火力が強すぎないところで目を離さず焼きましょう。殻に軽く焼き目をつけると香ばしさがプラスされ、絶品に仕上がります。
生食用のエビは、半生の焼き具合でしっとり・プリプリに、加熱用のエビや冷凍エビは、ヒゲや尾に焦げ目がつくくらいまでしっかりと火を入れましょう。
長く火にかける場合は、エビに刺した竹串が焦げないように対策するのも重要です。焼く前に竹串を濡らしておいたり、竹串の持ち手部分にアルミホイルを巻いたりしておきましょう。
レモン汁……適量
竹串……4本
2. 簡単なホイル焼き
有頭エビは敷居が高いと思った方は、手軽な「ホイル焼き」はいかがですか? 冷凍のむきエビを使用すれば、下ごしらえも不要でとっても簡単!
むき身でもしっかりとエビのエキスが滲み出るので、絶品料理に仕上がります。解凍して水気を切ったむきエビにお好みの野菜を合わせて、バターと塩・胡椒で味付けし、ホイルで包んでじっくり蒸し焼きにしましょう。
野菜はエビが固くならないよう、火の通りやすいものを選ぶのがコツです。スナップエンドウやキャベツなどでアレンジも可能なので、お気に入りを見つけてみてください。
バター……10g
3. 下処理がポイントのガーリックシュリンプ
殻付きエビの香ばしさと、ガーリックのパンチが魅力の「ガーリックシュリンプ」。パリッと香ばしく焼ける、炭火バーベキューでおすすめのメニューです。自宅で調味液に漬けるまでの下ごしらえしておけば、当日は焼くだけ。
無頭のバナメイエビは手に入りやすいので、気軽にチャレンジしてみてくださいね。コツは、華やかに見えるエビの切り方です。
エビの背わたを取るときは、背中に広く切れ目を入れ、焼いたときにボリューミーに開くよう仕上げましょう。ガーリックもたっぷり絡み、美味しくなります。
●塩……小さじ1/2
パセリ……適量
レモン……適量
4. 冷凍でもおいしいアヒージョ
網の上でじっくり保温しながら楽しみたい「アヒージョ」。素材の旨味が溶け出したオイルも絶品なので、バゲットやじゃがいもなどにつけて、余すことなく楽しんじゃいましょう!
冷凍のむきエビでも美味しくできるので、手軽に楽しみたいときはこちらがおすすめです。
殻つきのエビを使うときは、自宅であらかじめ殻を剥いておくとラクです。ブロッコリーの下茹でも一緒に済ませておきましょう。
「お肉以外のもう1品」にぴったり!
見た目が華やかなエビは、バーベキューをワンランクアップさせたいときにぴったり。シンプルに焼いても、アレンジメニューにしても満足度抜群です。塩やレモンなどのさっぱり風味にすれば、こってりメニューが続いても、新鮮な気持ちで楽しめるでしょう。ぜひお肉にプラスしてエビを楽しんでみませんか?