バーベキューにもおすすめのホッキ貝

ホッキ貝をバーベキューで焼く前に!知っておきたい下処理と調理法

ホッキ貝をバーベキューで美味しく食べるには? 大きな身と貝殻をもつホッキ貝は、甘さと旨味がたっぷり詰まった絶品食材です。バーベキューで殻ごと豪快に焼けば、その見た目の豪華さと磯の香りで注目を集めること間違いなし!
火を通すとさらに旨味がギュッと凝縮されるので、様々なメニューに挑戦してみましょう。今回は、ホッキ貝をバーベキューで焼く際の下処理の方法やおすすめの調理法をご紹介。気持ちのよい外の空気を吸いながら、美味しいホッキ貝を存分に堪能してみませんか?

目次

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ホッキ貝は冬が旬な二枚貝

手のひらに乗せたホッキ貝

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ホッキ貝は、手のひらサイズの大きな二枚貝。正式名称を「ウバガイ」と言い北海道や北陸地方で多く水揚げされています。丸みのある形が特徴的で、その大きさは横幅10cm以上高さは8cmほどで中の身も大きく食べごたえは抜群です。

旬は12~5月頃で、とくに冬〜初春は身が締まり旨味が凝縮されて絶品! 肉厚で濃厚な甘さが楽しめるので、「冬の貝の王様」と呼ばれることもあるようです。

ホッキ貝に含まれる栄養素

アミノ酸が多く、とくに甘さが特徴の旨味成分「アラニン」や「グリシン」が豊富。疲労回復に効果のあるアミノ酸「タウリン」も多く、血圧が気になる方やお酒を飲む方にぴったり!

ほかにも「ミネラル」や「ビタミンB12」などが豊富で高たんぱくなので体型が気になる方にもおすすめ。

ホッキ貝はバーベキューで焼く前に下処理をしよう

氷の上に集められたホッキ貝

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スーパーでは茹でた状態で販売されていることも多いので先がピンク色になった姿を目にすることが多いかもしれませんが、美味しく食べるには下処理が必要。さばくのは少し大変ですが、コツさえ掴めば簡単ですよ!

砂抜きはしないでOK

開いたホッキ貝

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貝の下準備といえば「砂抜き」ですが、塩水に浸けてもなかなか砂を吐き出さないホッキ貝は砂抜き不要。その代わり砂を多く含む部分を取り除き、よく洗います。

ホッキ貝の切り分け方

ざるの上で口を開いたホッキ貝

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ホッキ貝の殻は硬くザラつきがあり厚みもかなりあるため、カキやホタテのように簡単には開きません。まずはオイスターナイフなどの貝剥きナイフを用意しましょう。

専用の道具がない場合はバターナイフなどでも代用可能。可食部分は、身・貝柱・ひもで、水管や砂が多い内蔵・ひもの黒い部分は廃棄しましょう。

<切り分け方>

① 殻の間から出ている水管の隙間からナイフを入れる。
② 左右にある貝柱を切りながら、貝殻に沿ってゆっくりと刃をすすめて貝をあける。
③ 薄膜の後ろにナイフを入れ、貝柱を切り離して身を取り出す。
④ 水管を切り落とし、手で身とひもと貝柱に分ける。
⑤ ひもの黒い部分は手で、薄膜はナイフで取り除く。
⑥ 身を半分に切りひらき、中の黒い内蔵部分(ウロ)付近をきれいに取り除く。
⑦ 身・貝柱・ひもをきれいに洗う。

▼三沢市観光協会:ホッキ貝のさばき方

新鮮なホッキ貝をおいしく食べるなら貝ごと焼こう!

焼き網の上で焼かれるホッキ貝

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新鮮なホッキ貝が手に入ったら、ホッキ貝ならではの濃厚な味わいを堪能しちゃいましょう! バーベキューなら、大きな貝殻を器にして豪快に焼くのがオススメです。

身が網から落ちるのを防げるだけでなく、見た目もとっても華やか。焼いたときに出る汁もこぼれにくいので、貝の旨味たっぷりジューシーに仕上がりますよ。
焼き網の上のホッキ貝

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ただしホッキ貝は火を通し過ぎると固くなるので、火にかけたら目を離さずスピード勝負。貝の先がピンク色に変わったら、すぐに火から下ろしましょう。

シンプルに貝の水分だけで焼くのも美味しいですが、酒や醤油をひとたらしすれば香りもよい一品に仕上がります。箸休めやおつまみとして、いかがですか?

バーベキューで作れるホッキ貝の調理法

油を引いたスキレット

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濃い旨味が特徴のホッキ貝は、アレンジしても存在感抜群です。アウトドアでおなじみの定番メニューにも使いやすいので、チャレンジしてみてくださいね。

湯引き刺身

茹でて赤みがあるホッキ貝

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濃厚な甘みを堪能したいときは、「湯引きの刺し身」がオススメです。ホッキ貝は軽く湯通しすることで旨味が凝縮され、美味しさがさらにUP。生のホッキ貝特有のにおいも和らぐので、食べやすくなります。

ただし、火を入れるときは、茹ですぎに要注意。貝の先が軽くピンク色に変わる程度にとどめ、柔らかな食感を残しましょう。バーベキューでは、箸休めの一品としても重宝すること間違いなしです。シンプルに醤油やわさびで楽しんでみてください。

材料(4人分)
ホッキ貝の身(さばいたもの)……4個分
水……500cc
塩……10g
氷水……適量
ホッキ貝の貝殻……4個分
<作り方>

① 鍋に水と食塩を入れ、沸かす。
② 沸騰した湯に、ホッキ貝の身をさっとくぐらせる。
③ 身の先がほんのりとピンク色になった程度でさっと引き上げる。
④ すぐに氷水にとり、冷やす。
⑤ 食べやすい大きさに切る。
⑥ 綺麗に洗った貝殻に盛り付けて完成。

バター焼き

ホッキ貝のバター焼き

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ホッキ貝を殻ごと焼くときは、先ほどご紹介した酒や醤油のほかに「バター焼き」もオススメです。貝の汁と溶けたバターが混ざりあって絶品に仕上がります。

こちらも、焼きすぎると硬くなってしまうので要注意。バターがグツグツしてきたら、素早く裏側に火を通して火から下ろしましょう。

材料(4人分)
ホッキ貝(身・貝柱・ひも)……4個分
バター……20g
塩……少々
胡椒……少々
ホッキ貝の貝殻……4個分
<作り方>

① ホッキ貝の身を3等分に切る。
② 貝殻に身・貝柱・ひもを並べ、バターをのせる。
③ バーベキュー網に乗せて焼く。
④ バターが溶けてグツグツしてきたら、身を裏返す。
⑤ 火が通ったら、塩・胡椒で味をととのえて完成。

アヒージョ

焚き火台でアヒージョを作る

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バーベキューの定番「アヒージョ」は、魚介との相性抜群。旨味たっぷりのホッキ貝を使えば、いつもと違った変わり種アヒージョが楽しめます。

ニンニクたっぷりのオリーブオイルで、ホッキ貝を風味豊かに仕上げましょう。バゲッドなどを用意し、残ったオイルもたっぷり楽しむのがオススメです。

材料(4人分)
ホッキ貝(身・貝柱・ひも)……4個分
ミニトマト……8個
茹でたじゃがいも……1個
オリーブオイル……150cc
ニンニク……1〜2片
塩……ひとつまみ
鷹の爪……1本
パセリ……適量
<作り方>

① スキレットにオリーブオイル・ニンニク・輪切りにした鷹の爪を入れて火にかける。
② ホッキ貝の身と茹でたじゃがいもを食べやすい大きさに切る。
③ ニンニクの香りがたってきたら、ミニトマト・じゃがいもを加えて弱火で10分加熱する。
④ ホッキ貝(身・貝柱・ひも)を加え、ホッキ貝がピンク色に変わるまでさらに加熱する。
⑤ 塩で味をととのえて火から下ろし、パセリを散らして完成。

ホッキカレー

ホッキ貝を乗せたカレー

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ホッキ貝の名産地・北海道苫小牧では、「ホッキカレー」が地元の定番グルメとして愛されています。お肉の代わりにホッキ貝を使い、旨味たっぷりに仕上げましょう。今回は玉ねぎを使用するので、火の通りも早く、バーベキューにぴったり。

さらに、めんつゆとニンニクを隠し味にプラスするので、いつもとちょっと違ったカレーを楽しみたいときにオススメです。ホッキ貝は硬くならないよう、ルウを入れる少し前に加えましょう。

材料(4人分)
ホッキ貝(身・貝柱・ひも)……4個分
玉ねぎ……中2個
カレールウ……4皿分
めんつゆ……大さじ1
水……4皿分
バター……40g
ニンニク……1片
<作り方>

① 玉ねぎはくし型、ホッキ貝の身は食べやすい大きさに切る。ニンニクはみじん切りにする。
② 鍋にバター半量を熱し、ホッキ貝を軽く炒めて取り出す。
③ 手順2の鍋に残りのバターを加え、ニンニクを炒める。
④ ニンニクの香りがたってきたら、玉ねぎを加えてさらに炒める。
⑤ 玉ねぎに軽く火が通ったら、水・めんつゆを加えて弱火〜中火で10ほど煮込む。
⑥ 一旦火から下ろし、カレールウを溶かす。
⑦ ホッキ貝を加えて再び火に掛け、とろみがつくまで5分ほど煮込んで完成。

ホッキ貝は下処理をして食べやすく調理!

ざるに置かれた3つのホッキ貝

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食べごたえのある大きさと、独特の甘みが特徴のホッキ貝。下ごしらえにコツが必要ですが、貝殻が大きいので、バーベキューを華やかに彩る一品としてオススメの食材です。

様々な料理にアレンジも可能なので、お気に入りのレシピを見つけてみてくださいね。

また、ホッキ貝を購入検討している方は以下もおすすめです。

【ふるさと納税】鵡川漁協発!特選ホッキ貝(3kg)【配送不可地域:離島】【1289194】

むかわ町のホッキ貝は貝も大きく、自然保護のために小さな貝は漁獲していません。 重さも約300グラム前後とずっしり重く、それだけに食べ応えは十分です。 綺麗な海水で1日砂抜き処理をしてから発送するので、到着後そのままお召し上がりいただけます。 (※生き物なので完全に砂を取り除くことはできませんので予めご了承ください。) 鵡川漁協のホッキ貝は高い鮮度を保つためあえてむき身にせず、殻付きのまま出荷しています。 むき身と比べて皮をむく手間がかかり砂も入っていますが、これこそ天然の証、鮮度抜群の証拠です。

ホッキ貝

生きた天然の活ほっき貝を潮の香りそのままにお届けします。 到着いたしましたらすぐにお食べ下さい。

 

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