BBQグリルと焚き火台って、分けたほうがいいの?
「バーベキューと焚き火をどちらもしたいけど、BBQグリルと焚き火台をそれぞれ用意しなきゃダメ?」と思ったことはありませんか?
一見2つには大きな違いはありませんが、焚き火台は焚き火に特化していながらも調理がしやすいモデルもある反面で、BBQグリルは調理に完全に特化したアイテムであり、焚き火をするのは非常に危険です。
では
・焚き火台でバーベキューをすれば解決するの?
・なぜBBQグリルでの焚き火は危険なの?
など、まずはその疑問を深掘りしていきましょう。
スタイルによる!兼用する人もいる
焚き火台によっては焼き網がセットやオプションとして展開されているモデルもあるため、焚き火台でも十分バーベキューを楽しむことができます。
しかし、BBQグリルと比べてサイズが小さい焚き火台では、大人数でのバーベキューに対応できません。
そのため、
というのがおすすめのスタイルです。
また、「どうしてもバーベキューグリルを使わずに焚き火台だけで済ませたい」という方は、コンパクトな卓上バーベキューコンロを使用して焚き火台と兼用することで、焚き火台では補えない人数分の食材を焼くこともできますよ!
▼卓上バーベキューコンロについて詳細はこちら
BBQグリルで焚き火はやめましょう!
BBQグリルは焚き火台と同様に火を扱うアイテムなので「焚き火をしても大丈夫」と思われがちですが、非常に危険です。
焚き火台に比べて高さのあるBBQグリルは広範囲に火の粉が舞いやすく、火傷や火事の原因になりかねません。
また、BBQグリルはあくまでバーベキュー用。焚き火の高火力に耐えられるように作られているわけではなく、本体が歪んでしまうこともあるので焚き火をするなら焚き火台を使いましょう。
バーベキュー兼用焚き火台を選ぶときのポイント
ここまで解説したとおり、「バーベキューと焚き火を1台で兼用したい」という方にはバーベキュー兼用焚き火台を使用するのがおすすめ!
ですが焚き火台もたくさんの種類があるので迷ってしまいますよね。そこで、バーベキュー兼用焚き火台を選ぶ4つのポイントをご紹介! ぜひ購入前の参考にしてください。
①調理メインなら深型、火を楽しむなら浅型
焚き火台は上部から火床までの長さによって【深型】と【浅型】に分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
深型 | 浅型 |
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![]() | ![]() |
【メリット】 ・風邪の影響を受けにくく、灰や火の粉が舞いにくい。 ・多めに炭や薪を入れられるため、大火力で調理できる | 【メリット】 ・火加減の調整がしやすく、燃え上がる炎を眺めやすい ・火床と上部の距離が近いため、食材に火が通りやすい |
【デメリット】 ・深さがあるため、炭や薪の調整や追加がしにくい | 【デメリット】 ・風の影響を受けやすく、灰や火の粉が舞いやすい |
深型は、風の影響を受けにくく安定した火力を維持することができるため、バーベキューなどの調理に向いています。浅型は風の影響は受けやすくなりますが、立ち上る炎を目の前で楽しむことができるため、焚き火をより楽しみたい方に向いています。
各々に違った魅力があるので、調理と焚き火のどちらをより快適に楽しみたいかを想像して選びましょう。
②人数に合わせてサイズを選ぼう
バーベキューをすることも想定して焚き火台を選ぶときは、どれくらいの人数で使用するかも重要。焚き火台によってサイズに差がありますが、1〜2人はSサイズ、2〜3人はMサイズ、それ以上でバーベキューをする場合はLサイズのような大きいサイズを選びましょう。
市販の薪は一般的に30〜40cmほどが多く、薪を割らずに焚き火をしたい方はそれよりもひと回り大きいサイズのものを選ぶのがポイントです。
また、ブランドによっては推奨人数が記載されている場合もあるので、チェックしておくのもおすすめ!
③ゴトク、網、ロストル…調理向けオプションをチェック
焚き火台で調理をするためにはゴトクや焼き網・ロストルといった調理オプションが必要です。
ダッチオーブンやスキレットを使用した調理ではゴトクが、バーベキューでは焼き網が必要で、焚き火台にあったサイズのものを使用することでズレたり落ちたりすることを避けることができます。
本体とセットではなく、オプションで調理の幅を広げることができる焚き火台もあるので気になる焚き火台は調理オプションを必ず確認しておきましょう。
④ダッチオーブンを使うなら耐荷重は20kg以上!
バーベキューだけでなくダッチオーブンを使用した料理も作りたいなら、耐荷重のチェックもマスト!
チェックする基準としては、ダッチオーブン+食材の重量を想定するのがおすすめ。ダッチオーブンは10kgを超えるものもあるので、そこに食材の重さを加えるとおおよそ20kg以上の耐荷重があれば安心です。
ダッチオーブンに火入れをしているときに焚き火台が倒れると大惨事になりかねません。購入したい焚き火台の耐荷重は必ず知っておきましょう。
おすすめバーベキュー兼用焚き火台12選
網焼き・串焼き・ダッチオーブンもこれひとつで完結!
あらゆる形状の焚き火台を販売しているロゴスのLOGOS the ピラミッドTAKIBI Lコンプリート。
スクエア型で大きな薪を入れやすい形状なうえ、状況に応じて焼き場所の面積を変えられるハーフ焼き網が2枚とファイアーラックが付属し、高さを調整しながら食材を焼くことができます。側面には串を刺して串焼きできる穴が設けられたりと、バーベキューをするのに最適な機能が詰め込まれたコンプリートモデルです。
LOGOS LOGOS the ピラミッドTAKIBI Lコンプリート
使用サイズ | D39×W38.5×H35cm |
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収納サイズ | D41×W26×H11cm |
重量 | 4.4kg |
耐荷重 | 10kg(ゴトクのみ) |
焚き火台の大定番!使いやすくオプションも豊富
多種多様な火器アイテムを展開しているユニフレームの人気焚き火台、ファイアグリル。
本体と45度の角度で焼き網を設置する設計により火力の調整が容易なうえ、焼き網の四隅は火力が届きにくくなっているため焼けた食材を保温しておくことができます。またトングハンガーや専用鉄板などオプションも豊富に展開されており、使い心地を向上できるのもポイントです。
ユニフレーム ファイアグリル
使用サイズ | D43×W43×H33cm |
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収納サイズ | D37.5×3W7.5×H7cm |
重量 | 2.7kg |
耐荷重 | 20kg |
初心者からベテランまで愛用の超頑丈焚き火台!
元祖焚き火台とされ、幅広いユーザーから不動の人気を誇るスノーピークの焚き火台。
本体を開くだけで展開・収納ができるため初心者でも安心で堅牢な設計が特徴。オプションの買い直す必要がないほどの頑丈な焼き網や、高火力にも耐えうる鉄板は高品質で長く使うことができます。ソロからグループまでサイズバリエーションも豊富な点も魅力的です。
▼ソロ向け
snowpeak 焚き火台S
使用サイズ | D28.5×W28.5×H20.5cm |
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収納サイズ | D35×W41×H2.5cm |
重量 | 1.8kg |
耐荷重 | - |
▼2~3人向け
snowpeak 焚き火台M
使用サイズ | D35×W35×H24.8cm |
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収納サイズ | D45×W51.5×3.2cm |
重量 | 3.5kg |
耐荷重 | - |
▼3~4人向け
snowpeak 焚き火台L
使用サイズ | D45.5×W45.5×H31.5cm |
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収納サイズ | D56×W64×H3.2cm |
重量 | 5.5 kg |
耐荷重 | - |
▼グループ向け
snowpeak 焚き火台LL
使用サイズ | D63.3×W63.3×H44cm |
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収納サイズ | D81×W88.2×H4.1cm |
重量 | 11kg |
耐荷重 | - |
▼一緒に揃えておきたいアイテム
snowpeak 焚火台グリルブリッジ L
使用サイズ | D35.2×W37.3×H15cm |
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収納サイズ | D35.2×W37.3×H2.2cm |
重量 | 1.1kg |
多機能!グリルと焚き火台の2形態にフォルムチェンジ
バーベキュー・焚き火で揃えておきたいさまざまな装備が搭載された多機能モデル、キャプテンスタッグの7Way マルチ ファイアグリル。
使用する脚部の本数を変えて高さを替えられ、ハイスタイルでバーベキュー、ロースタイルでは焚き火と多様なスタイルに対応が可能。、さらに本体下部に設けられたピザ窯でピザを焼くことができたり、コンロ上部にピザ窯を装備すれば燻製もできるなどマルチに使える1台です。
CAPTAIN SRAG 7Way マルチ ファイアグリル
使用サイズ | D46.5×W40.5×H34/72cm |
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収納サイズ | D65×W55×H12cm |
重量 | 3.7kg |
耐荷重 | - |
大型かつ6角形で大人数でも対応!
多数の焚き火台を販売しているキャプテンスタッグの中でも定番モデルとなっている、ヘキサステンレス ファイアグリル。
大型なうえ六角形のスクエア形状がバーベキューシーンにもぴったりで、大人数で囲みやすいのがポイント。薄くコンパクトになって持ち運びやすく、構造がシンプルで初心者でも組み立てやすい点やリーズナブルな価格設定もうれしいです。
CAPTAIN STAG ヘキサ ステンレス ファイアグリル
使用サイズ | D47.5×W41×H30cm |
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収納サイズ | D57×W47×H6cm |
重量 | 3.8kg |
耐荷重 | - |
小スペースに収まる超コンパクトグリル
人気アニメ「ゆるキャン△」でも登場し、一躍話題となった笑’sのコンパクトグリル B-6君。
その名のとおり折りたたむとB6サイズになる優れた収納力を実現。オプションのメッシュグリルやグリルプレートを使用することでバーベキューはもちろん、分厚いステーキも美味しく焼くことができます。背面には炭を調整できる窓があるなど、小さくもパワフルな機能を持った焚き火台です。
笑's コンパクト焚き火グリル B-6君
使用サイズ | D21.5×W12.2×H16.5cm |
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収納サイズ | D18.1×W12.2×H1.8cm |
重量 | 0.5kg |
耐荷重 | - |
▼一緒に揃えておきたいアイテム
キャンプファイアーのような焚き火が楽しめる井桁型焚き火台
幅広い世代から支持を得ている老舗アウトドアブランド、コールマンのステンレスファイアープレイスIII。
井桁形状を取り入れたキャンプファイアーのような焚き火ができ、側面のメッシュ面積が広く作られているので薪や炭を効率よく燃焼してくれます。焚き火時は火床を最下層に配置し、バーベキュー時は上部に設置することができるので、火力の調整もしやすいのがポイントです。
Coleman ステンレスファイアープレイスⅢ
使用サイズ | D41.5×W46.5×H34.5cm |
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収納サイズ | D41.5×W30.5×H15.5cm |
重量 | 5.7kg |
耐荷重 | - |
設営たったの30秒!工夫が施された薄型グリル
「灯り」をキーワードにキャンドルランタンやファイアースターターなど、数々のファイアーギアを扱うUCOのフラットパックグリル。
本体を開くだけで組み立てが完了する、焚き火やバーベキューの準備に手間取らないお手軽設計!空気口が下ではなく側面の上下についているので適度な空気量を内部に取り込み、バーベキュー時には炭が燃え上がりにくくなっている点も魅力的です。
▼ソロ向け
UCO フラットパックグリルS
使用サイズ | 24.1×17.8×20.3cm( |
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収納サイズ | 27×18×3cm |
重量 | 832g |
耐荷重 | 6.8kg以下 |
▼2~3人向け
UCO フラットパックグリルM
使用サイズ | D34×W25.4×H28cm |
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収納サイズ | D37.5×W27×H3.5cm |
重量 | 1.75kg |
耐荷重 | 9kg以下 |
デザインも使い勝手もGOOD!灰受け装備のスマート焚き火グリル
1890年代よりストーブやガスバーナー、ガスランタンを展開させてきた歴史あるブランド、プリムスのオープンファイアピット。
防風性を高めながらも薪の置きやすさと空気の取り込みやすさを意識したモデルで、薪や炭の火起こしがしやすいデザインが秀逸。セットとなっているステンレスグリルは腐食が少なく堅牢なため長く愛用することができ、スマートな収納でスペースを取らないのも◎。
ソロからファミリーまで幅広いシーンに対応!
画期的な機能やデザインを取り入れたアイテムで話題を呼んでいる、TOKYO CRAFTS マクライト。ソロからファミリーまで使用できるような絶妙なサイズ感で、脚部と風貌が一体となった設計が特徴です。
上部に取り付けられたゴトクに焼き網を乗せて食材を焼いても良し、少ない炭で焼きたいときや熾火のときは脚部に焼き網を乗せて食材を焼くこともでき、臨機応変に使い分けすることのできるコンパクト焚き火台です。
TOKYO CRAFTS マクライト
使用サイズ | D40×W36×H32cm |
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収納サイズ | D40×W21×H2.5cm |
重量 | 0.79kg |
耐荷重 | - |
燃焼効率抜群!安心のモンベルブランド
日本で発足した国内でも有数の人気を誇るアウトドアブランド、モンベルのフォールディングファイアーピット。
バーベキューができる焼き網がセットになっているうえ、オプションのクッカースタンドを使えばダッチオーブンで料理も可能。モンベル独自の二重・深型構造を取り入れた高い燃焼効率で焚き火はもちろん、バーベキューでもその効果を発揮し食材を安定した火力で焼き上げてくれます。
mont-bell公式サイト:フォールディングファイアーピット
炭・薪の調整が容易でソロのじっくりバーベキューに最適!
品質が良く使い勝手のいいギアを手に取りやすい価格帯で販売している、バンドックの焚き火台 LOTUS。
4枚のステンレスパネルで組み立てる 1〜2人でのバーベキューに最適なサイズ感で、本体の半分を覆う焼き網でバーベキューやダッチオーブン、鉄板での調理をすることができます。
焼き網で覆われていないほうで炭や薪の調整をすることができるのはもちろん、バーベキューのあとには焼き網を外して焚き火の炎を存分に楽しむこともできる使い勝手のいいモデルです。
重量423gの超軽量で高強度なチタン製焚き火グリル
キャンプ用品や釣り用品、調理器具などアウトドアユースなアイテムを展開するベルモントのTABI。
頑丈でありながら軽量製に優れたチタン製で作られており、その重量はわずか298gと驚きの軽さを誇ります。上部の反面にはステンレスグリルを置くことができるので調理がしやすく、側面を外すことで炭や薪をいじりやすいので火加減も簡単。持ち運びから使い心地まで優れた焚き火台です。
belmont TABI
使用サイズ | D23.7×W36×H1.7cm |
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収納サイズ | D17.8×W36×H1.5cm |
重量 | 0.42kg |
耐荷重 | 15kg(本体) 5kg(ゴトク) |
焚き火台を設置するときの注意点!
焚き火台は火を扱うアイテムなため、使用には十分注意する必要があります。特に注意しておくべきなのが以下の2つ。
●芝生を焦がさない
焚き火やバーベキューによって舞った火の粉や灰によって自分、もしくは周囲のキャンパーのテントに穴が空いてしまうこともあります。
トラブルの原因になってしまうため、焚き火台はテントとの距離を置いたうえで風下で使いましょう。
また、焚き火台は地面との距離が近いので芝生が焦げてしまう可能性があります。使用する際は焚き火シートを下に敷いてキャンプ場やバーベキュー場の景観を損なわないような配慮が必要です。
▼焚き火台と一緒に揃えておきたいアイテム
snowpeak ファイアーサイドグローブ
サイズ | 34cm |
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素材 | アウターグローブ/スエード革(ケブラー糸使用)、インナーグローブ/ポリエステル・コットン(表地難燃繊維使用) |
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焚き火とバーベキューを焚き火台1台で楽しもう!
今回はバーベキューもできる焚き火台についてご紹介しました。
BBQグリルでもバーベキューは出来ますが、焚き火もしたいという方が非常に増えつつあり、焚き火台でも料理ができるモデルもそれにともなって増加しています。
「BBQグリルが大きくて持ち運びにくい」、「バーベキューをしたあとに家族で焚き火を囲みたい」という方はぜひ、バーベキューと焚き火のどちらも楽しめる焚き火台を選んでみましょう!