DIYしたバーベキューコンロで焼き肉

バーベキューコンロの自作方法!缶やブロック、100均活用でDIY

アウトドアに慣れてきたら自分だけのバーベキューコンロを自作してみませんか?身近なアイテムを組み合わせるだけやちょっと加工するだけの簡単なものなら初心者でもDIYすることが可能です。溶接・加工技術にチャレンジして作るドラム缶のバーベキューコンロの作り方も紹介します。

目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

バーベキューコンロを自作DIYする前に構造を理解!

炭の乗ったバーベキューコンロ

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バーベキューコンロを自作する前に、バーベキューコンロの構造を簡単に理解しておきましょう。
下から空気を入れて、炭の燃焼による熱が上に上がって、網や鉄板の上の具材を焼くことができます。このとき、炭と網の距離は10cmくらいが最適です。

バーベキューコンロを自作するときには、この基本的な構造に沿って製作してみましょう。

バーベキューコンロにあると嬉しい機能

炭受けの上に炭が乗ったバーベキューコンロ

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まず、あると便利なのが炭受けです。炭受けがあると下から空気が入るので炭が燃焼しやすくなります。次に、側面に穴や扉などを付けて、炭を入れやすい構造にしておくのもオススメです。

空気穴以外は4面に壁をつけることで熱の通り道が一方通行になり、効率的に具材を熱することができます。また、網の高さを調節できるようにしておくと、具材や火加減に応じて火のあたり具合を変えられるので便利です。

危険なモノは使用して作らないこと

バーベキューの火起こし

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バーベキューコンロは火を扱うものなので、危険が考えられるような構造にならないように注意してください。火災の危険性や人体への悪影響のある可能性のあるものは使わないようにしましょう。

特に、以下のような点を意識してみてください。

燃えない素材を使うのは大前提

バーベキューで肉とコーンを焼く

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バーベキューコンロを自作する際には、使う素材の性質や特性を確認しましょう。塗装などの加工がされているものは熱により溶ける可能性があります。

また、燃えにくいものでも高熱により変形することも考えられるので注意してください。使う素材としてオススメなのは、コンクリートやレンガ、ステンレス、鉄、アルミなどの熱に強い素材です。

爆発の危険があるので、側溝を使うのは危険

6つのU字溝

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網を乗せるだけで簡単にDIYすることができるので手作りコンロとして、コンクリートのU字側溝を使ったバーベキューコンロを見かけますが、危険なので使わないようにしましょう。

U字側溝の耐熱温度は200度程度ですが、バーベキューコンロの炭は800~1,000度にも上昇することもあり、途中でU字側溝が割れてしまう可能性があります。最悪の場合、熱し続けるとコンクリート内の水蒸気の体積が増えて逃げ場がなくなりU字溝が爆発する危険性もあります。

塗装はしない方がいい

ペンキと白いハケ

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せっかくDIYするので、自己流にかっこよくアレンジしたくなりますが、安易な塗装はやめておきましょう。

炭火を使うバーベキューコンロはかなりの高温になるため、耐熱塗装でも耐えきれない場合があります。また、塗料が燃えた際の物質が食べ物に移る可能性があり、人体にも悪影響があるのでオススメできません。

100均アイテムを組み合わせてDIY

100均の店内

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仕組みや危険性をお伝えしましたが、注意点さえ守れば簡単にバーベキューコンロを作ることができます。100均のアイテムを組み合わせて、バーベキューコンロを自作することも可能。費用が抑えられるので始めて作る方にもオススメです。

ステンレスボウルとざるでDIY

ステンレスボウルとざるの自作コンロ

出典:Instagram by @buutan_travel5514

まずは100均で買えるステンレスボウルやざるを使ったバーベキューコンロ。ソロでのバーベキューにぴったりのお手軽サイズです。必要なものはたった4つなので費用をかなり抑えられます。

加工が可能であれば、ボウルに空気穴を少し空けると火が安定します。鉢スタンドの上下を逆にするとサイズの大きなボウルやざるにも対応できるので2~3人用としてもオススメです。

材料
ステンレスざる(16cm)……1個
ステンレスボウル(16cm)……1個
6号鉢スタンド……1個
焼き網……1枚
<作り方>

① 鉢スタンドにステンレスボウルを乗せる。
② ステンレスボウルの上にステンレスざるを重ねる。
③ ステンレスボウルの上に焼き網を乗せる。

灰皿缶をミニコンロにDIY

灰皿缶の上のタバコ

出典:PIXTA

次に、100均で買える灰皿缶を使ってミニバーベキューコンロを作る方法です。少し加工は必要ですが、1つのアイテムで作れるのでとても経済的。ソロバーベキューにオススメです。

材料
灰皿缶……1個
キリなど……必要に応じて
<作り方>

① 灰皿缶の下部に空気穴を空ける。
② 灰皿部分を沈めて炭受けにする。
③ 焼き網を乗せる。

小型焚き火台風にDIY

ステンレストレイの自作コンロ

出典:Instagram by @ukei0407

少し難易度が上がる自作方法ですが、材料はそれほど多くありません。奥のトレーを取れば焚き火台としても使用できます。ソロから2人くらいまでのバーベキューに最適。中難易度のDIYに挑戦してみたい方にオススメです。

こちらは、@ukei0407様の作成されてた小型DIYコンロです。材料もそれぞれ100円程度のものばかりで、お財布に優しいうえ、実用的なクオリティの一品に仕上がっています。

材料
ステンレスキッチントレー……4枚(敷きにも1枚あったほうがいい方は5枚)
キッチントレー用水切り網……2枚
長ネジ(トレーを組んだ際に貫通する長さ:目安6Mの28cm)……5本
ナットもしくは蝶ナット……10個
・工具
 穴を開けるドリル
<作り方>

〜側面になる2枚のトレー〜

① 下の炭受けを支える長ネジを通すための6mmの穴を2つずつ開ける。
② 上の水切りトレーを置くための長ネジを通すための6mmの穴を2~3ずつ開ける。(2段にすると高さ変更可能)
③ 下の2つの穴に長ネジを通してナットで止め、灰受け灰受け用のトレーを載せる。
④ 上の2~3開けた穴に長ネジを通してナットで止め、水切り網を載せる。
⑤ 背面のトレーを挟み、ナットを適度に絞める。
※②の後炭受け用のトレーにまばらに穴を開けてておくと、灰がたまらず下に落ちるようになります。
※もう一枚の水切り網を灰受け用トレーに乗せることでロストルがわりになります。

① ,②で開けた側面の穴がこちら

側面に開けた穴

作成時のポイントは、穴を開ける位置をよく考えてから開けることです。また、組み立てるときにナットを全体的に少しずつ締めていくことでキレイな形で固定されます。

ペール缶や一斗缶を加工したバーベキューコンロ

溶接と一斗缶で作成他自作コンロ

出典:Instagram by @_moya.08

ペール缶や一斗缶を使用し、作れるバーベキューコンロです。ほどよい大きさでソロから少人数でのバーベキューに最適。

今回は、@_moya.08様の作成されている一斗缶コンロをご紹介します。溶接技術と作業環境が必要ですが、なんと材料費2,000円で作成可能!

串置き用のスリットや、劣化した一斗缶は交換可能なギミックは自作ならでは。ロマンを感じますね。

作成工程はYoutubeにて、こちらの動画でも公開されているので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

材料
一斗缶……1個
20~30㎜のL字アングル……必要分
100均などにある網……2枚
・工具
 溶接機、グラインダー、差し金、ハンマー
<作り方>

① 一斗缶のサイズに合わせ、土台、脚部分を溶接する。
② 缶を好きな高さに切断し、断面をペンチで内側に折り曲げる。
③ 缶の中に入る、立方体型の骨組みを溶接する。

④焼き網を骨組みの底面と天井部分に設置する(サイズが合わない場合は切断し、合わせる)

⑤一面のみ、上、左右の三箇所切り抜き、炭入れ部分を作る。

(⑥天井部の手前、奥側に焼き串が引っ掛けられるスリットを作る)

レンガ(ブロック)を組み合わせた据え置きコンロ

レンガのバーベキューコンロ

出典:PIXTA

耐熱用のレンガやブロックを使用した手作りバーベキューコンロです。持ち運びが困難なので自宅の庭など自由に使える土地に設置するのが基本。砂利かコンクリートの地面で使用しましょう。

レンガのサイズを後から変えることは難しいので、事前によく計画を練ってから作製にとりかかると安心です。

材料
コンクリートブロック……8個~
耐熱レンガ(ブロック)……必要分(20~30個程度)
耐熱モルタル……必要分
焼き網……2枚
<作り方>

① 地面を平にならし、コンロの想定サイズに合わせてコンクリートブロックを置く。
② 耐熱レンガをコの字に組んでいく。このとき、内側に網を2段置けるように段を作る。また、奥側の下部に空気穴を作っておく。
③ レンガのサイズが決まったら、モルタルを敷いてレンガを固定する。
④ 炭受けと焼き網用の網を2枚取り付ける。

ドラム缶を使った本格DIYコンロ

ドラム缶のDIYバーベキューコンロ

出典:Instagram by @_moya.08

家族や大人数でのバーベキューを楽しみたい方にオススメのドラム缶を使った本格DIYコンロ。アメリカンな見た目はおしゃれで使い心地も抜群です。

今回紹介するドラム缶コンロは、一斗缶を使用したバーベキューコンロに続いて@_moya.08様の制作されたものを紹介しています。

かっこよく黒に塗装された本体(専門知識のない方は塗装は避けてください)、蓋が固定できたり、本体が土台から取り外し可能だったりするギミックは、一般販売されていてもおかしくないクオリティです。

大きなドラム缶をカットする必要があり、丸々使って開閉式にしたり、土台や脚を作るったりする場合は溶接技術も必要になりますので、専門知識があって機材を準備できる人でないと思い通りに加工することは難しいかもしれません。

とはいえドラム缶コンロは自分だけのかっこいいオリジナルコンロです。どうしても作ってみたい場合は業者や、工具を持っている方と協力して作成するのもいいかもしれません。

作成工程の動画はこちら

材料
ドラム缶……1個
焼き網……大きさに合うもの
20~30㎜のL字アングル……必要分
・工具
 溶接機、グラインダー、差し金、ハンマー
<作り方>

① ドラム缶を縦半分にカットしてバリ取りをする。
 〜土台〜
② L字アングルでH型の足を2つ溶接し、ドラム缶が乗る大きさで連結する。
 〜本体下側〜
③ 鉄の棒を内側に一周ぐるっと溶接していき、蓋受けの乗る縁を作る。
④ L字アングルを溶接して蓋受けを作り、網受けの鉄棒を3本取り付ける。
⑤ 両脇に持ち手を溶接する。
⑥複数箇所穴を開け、通気口を作る。
 〜本体上側(蓋)〜
⑦下側同様④のように蓋受けを作る。
 〜ドッキング〜
⑧重ね合わせ、蝶番を取り付け開閉可能にする。
 〜脚取り付け〜
⑨コの字型のL字アングル2つを下側のドラム缶に溶接する(単体で自立できるようになる)
 ※土台に乗せたときに干渉しないように
 〜小物〜
・開閉用の取手を本体上側の手前部分に設置する(溶接、または)
・上側に、横に渡すように鉄棒を取り付けフックなどをかけられるようにする。
・灰捨て口を作る。

バーベキューコンロの自作DIYにチャレンジしてみよう!

DIYしたバーベキューコンロで肉を焼く

出典:PIXTA

バーベキューコンロは、100均アイテムや身近な材料で手作りすることも可能です。自作DIYコンロを使ったバーベキューは、いつもよりおいしく感じられることでしょう。

バーベキューコンロを作る際には、怪我をしないように注意し、火の取り扱いにも気を付けてください。難しい工程はプロにおまかせするのもオススメです。

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