バーベキューコンロを自作DIYする前に構造を理解!
バーベキューコンロを自作する前に、バーベキューコンロの構造を簡単に理解しておきましょう。
下から空気を入れて、炭の燃焼による熱が上に上がって、網や鉄板の上の具材を焼くことができます。このとき、炭と網の距離は10cmくらいが最適です。
バーベキューコンロを自作するときには、この基本的な構造に沿って製作してみましょう。
バーベキューコンロにあると嬉しい機能
まず、あると便利なのが炭受けです。炭受けがあると下から空気が入るので炭が燃焼しやすくなります。次に、側面に穴や扉などを付けて、炭を入れやすい構造にしておくのもオススメです。
空気穴以外は4面に壁をつけることで熱の通り道が一方通行になり、効率的に具材を熱することができます。また、網の高さを調節できるようにしておくと、具材や火加減に応じて火のあたり具合を変えられるので便利です。
危険なモノは使用して作らないこと
バーベキューコンロは火を扱うものなので、危険が考えられるような構造にならないように注意してください。火災の危険性や人体への悪影響のある可能性のあるものは使わないようにしましょう。
特に、以下のような点を意識してみてください。
燃えない素材を使うのは大前提
バーベキューコンロを自作する際には、使う素材の性質や特性を確認しましょう。塗装などの加工がされているものは熱により溶ける可能性があります。
また、燃えにくいものでも高熱により変形することも考えられるので注意してください。使う素材としてオススメなのは、コンクリートやレンガ、ステンレス、鉄、アルミなどの熱に強い素材です。
爆発の危険があるので、側溝を使うのは危険
網を乗せるだけで簡単にDIYすることができるので手作りコンロとして、コンクリートのU字側溝を使ったバーベキューコンロを見かけますが、危険なので使わないようにしましょう。
U字側溝の耐熱温度は200度程度ですが、バーベキューコンロの炭は800~1,000度にも上昇することもあり、途中でU字側溝が割れてしまう可能性があります。最悪の場合、熱し続けるとコンクリート内の水蒸気の体積が増えて逃げ場がなくなりU字溝が爆発する危険性もあります。
塗装はしない方がいい
せっかくDIYするので、自己流にかっこよくアレンジしたくなりますが、安易な塗装はやめておきましょう。
炭火を使うバーベキューコンロはかなりの高温になるため、耐熱塗装でも耐えきれない場合があります。また、塗料が燃えた際の物質が食べ物に移る可能性があり、人体にも悪影響があるのでオススメできません。
100均アイテムを組み合わせてDIY
仕組みや危険性をお伝えしましたが、注意点さえ守れば簡単にバーベキューコンロを作ることができます。100均のアイテムを組み合わせて、バーベキューコンロを自作することも可能。費用が抑えられるので始めて作る方にもオススメです。
ステンレスボウルとざるでDIY
まずは100均で買えるステンレスボウルやざるを使ったバーベキューコンロ。ソロでのバーベキューにぴったりのお手軽サイズです。必要なものはたった4つなので費用をかなり抑えられます。
加工が可能であれば、ボウルに空気穴を少し空けると火が安定します。鉢スタンドの上下を逆にするとサイズの大きなボウルやざるにも対応できるので2~3人用としてもオススメです。
灰皿缶をミニコンロにDIY
次に、100均で買える灰皿缶を使ってミニバーベキューコンロを作る方法です。少し加工は必要ですが、1つのアイテムで作れるのでとても経済的。ソロバーベキューにオススメです。
小型焚き火台風にDIY
少し難易度が上がる自作方法ですが、材料はそれほど多くありません。奥のトレーを取れば焚き火台としても使用できます。ソロから2人くらいまでのバーベキューに最適。中難易度のDIYに挑戦してみたい方にオススメです。
こちらは、@ukei0407様の作成されてた小型DIYコンロです。材料もそれぞれ100円程度のものばかりで、お財布に優しいうえ、実用的なクオリティの一品に仕上がっています。
穴を開けるドリル
① ,②で開けた側面の穴がこちら
作成時のポイントは、穴を開ける位置をよく考えてから開けることです。また、組み立てるときにナットを全体的に少しずつ締めていくことでキレイな形で固定されます。
ペール缶や一斗缶を加工したバーベキューコンロ
ペール缶や一斗缶を使用し、作れるバーベキューコンロです。ほどよい大きさでソロから少人数でのバーベキューに最適。
今回は、@_moya.08様の作成されている一斗缶コンロをご紹介します。溶接技術と作業環境が必要ですが、なんと材料費2,000円で作成可能!
串置き用のスリットや、劣化した一斗缶は交換可能なギミックは自作ならでは。ロマンを感じますね。
作成工程はYoutubeにて、こちらの動画でも公開されているので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
・工具
溶接機、グラインダー、差し金、ハンマー
レンガ(ブロック)を組み合わせた据え置きコンロ
耐熱用のレンガやブロックを使用した手作りバーベキューコンロです。持ち運びが困難なので自宅の庭など自由に使える土地に設置するのが基本。砂利かコンクリートの地面で使用しましょう。
レンガのサイズを後から変えることは難しいので、事前によく計画を練ってから作製にとりかかると安心です。
ドラム缶を使った本格DIYコンロ
家族や大人数でのバーベキューを楽しみたい方にオススメのドラム缶を使った本格DIYコンロ。アメリカンな見た目はおしゃれで使い心地も抜群です。
今回紹介するドラム缶コンロは、一斗缶を使用したバーベキューコンロに続いて@_moya.08様の制作されたものを紹介しています。
かっこよく黒に塗装された本体(専門知識のない方は塗装は避けてください)、蓋が固定できたり、本体が土台から取り外し可能だったりするギミックは、一般販売されていてもおかしくないクオリティです。
大きなドラム缶をカットする必要があり、丸々使って開閉式にしたり、土台や脚を作るったりする場合は溶接技術も必要になりますので、専門知識があって機材を準備できる人でないと思い通りに加工することは難しいかもしれません。
とはいえドラム缶コンロは自分だけのかっこいいオリジナルコンロです。どうしても作ってみたい場合は業者や、工具を持っている方と協力して作成するのもいいかもしれません。
作成工程の動画はこちら。
溶接機、グラインダー、差し金、ハンマー
バーベキューコンロの自作DIYにチャレンジしてみよう!
バーベキューコンロは、100均アイテムや身近な材料で手作りすることも可能です。自作DIYコンロを使ったバーベキューは、いつもよりおいしく感じられることでしょう。
バーベキューコンロを作る際には、怪我をしないように注意し、火の取り扱いにも気を付けてください。難しい工程はプロにおまかせするのもオススメです。