バーベキューでこそ、アヒージョがお手軽!
アヒージョは「ニンニクが入ったオイル煮込み」という大きなくくりの料理。日本の食卓でいうところの「お鍋」のようなものですね。
具材をニンニクとオリーブオイルで煮込むだけと味付けも工程もシンプルなので、バーベキューで楽しむちょっとした一品にもオススメなんです!
1:食材は大きめにカット&しっかり水切りを
アヒージョの具材は、大き目にカットするほどオリーブオイルや他の食材の風味を抱き込んで個々の食材の持ち味が深みを増します。
また、仕上がりが水っぽくならないよう水分はキッチンペーパーなどでしっかり拭き取っておき、魚介は塩コショウで下味をつけておくとより美味しくなりますよ。
強火で加熱すると食材に火が通る前にニンニクが焦げて苦味が出てしまうので、じっくりと弱火で。こうすることで仕上がったニンニクはホクホクで絶品です!
じっくり煮込んで仕上げたいキノコや野菜は最初に投入。熱しすぎると固くなってしまう海鮮食材などのは時間差で加えて仕上げましょう。
煮込むオイルに適しているのは、精製されて香味の無い「ピュアオリーブオイル」。そして仕上げにオリーブの香りが豊かな「エクストラバージンオリーブオイル」をかけると、オリーブの風味が最高に際立ちます。
もちろんどちらでも煮込むことはできますが、よりスペシャルなアヒージョを楽しみたいならエクストラバージンオリーブオイルを“追いがけ”するパターンがオススメ。味わいが全然違ってくるので、ぜひお試しあれ!
どの調理器具で作る? 本格派からお手軽まで色々
スキレット
蓄熱性の高いスキレットは、短時間の加熱でふっくらとした食感を楽しみたいアヒージョの調理にも最適。最近はホームセンターや100円均一ショップで目にすることも多く身近な調理器具として認識されているスキレット、まずは手ごろな価格で買えるものでアウトドアアヒージョにトライしてみるのも良いですね!
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●深さ4mmでスープ仕立ての料理にも適した形状
ロゴス 取っ手が取れるスキレットS
サイズ | (約)30×16.5×8cm(取っ手含む) 内寸(約)16/13.5×3.5cm 収納サイズ(約)20.5×16.5×4cm |
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重量 | (約)1.2kg |
材質 | 鋳鉄 |
●ドット加工された底面で料理が焦げ付きにくい
ダイソー スキレット S
●内径13cmのコンパクトサイズでソロでのちょっとした調理に最適
価格 | 220円(税込) |
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サイズ | 21×14.5×2.5cm |
クッカー・フライパンなど
もちろん家庭用のフライパンや、キャンプ用のクッカーやシェラカップを使ってもアヒージョを美味しく作ることはできますよ。スキレットに必要なシーズニングをする手間がないことや、比較的軽く持ち運べるのでバーベキューに持って行くにもオススメです!
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●調理してそのままテーブルに置ける長すぎないハンドル
ハイランダー 焚き火フライパン16cm
サイズ | 外径 約16cm 内径 約12.5cm 深さ 約3cm 持ち手 11×2.5cm |
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重量 | 338g |
材質 | 表面 ハードテンパー加工 持ち手 ステンレス鋼 |
●積荷を最小限にしたいツーリングキャンプなどに携行しやすいコンパクトサイズ
アルミ鍋
オイル調理の面倒な片づけを一切省いてしまいたい! そんなときは嵩張らずに持参でき、食べたら廃棄できる使い捨てのアルミ鍋が便利です。下処理を済ませた食材をジップロックなどに入れて持って行けば、バーベキュー当日はアルミ鍋に入れて加熱するだけと究極に手軽なバーベキューを楽しめますよ。
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●アルミ鍋対応のIHコンロにも使える
使い捨て アルミ鍋 即席ラーメンサイズ 角型10枚セット
サイズ | 縦 180mm x 横 190mm x 高さ 55mm (底) 130mm x 130mm (厚さ) 0.065mm |
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容量 | 960ml |
材質 | アルミ箔 |
●直火から降ろしてそのまま食卓へ
たこ焼きプレート
数人でワイワイ楽しめるのが、たこ焼きプレートを使って作るアヒージョ。熱したたこ焼き器にオリーブオイルを入れてタコやイカ・ブロッコリーなどお好みの具材を入れれば、一口サイズのアヒージョに。はじめにニンニクと鷹の爪を細かく刻んで、オリーブオイルに混ぜておくと良いですよ。
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イワタニ たこ焼プレート
サイズ | (高さ×幅×奥行):39×260×210mm |
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重量 | 730g |
材質 | アルミダイガスト 内側:フッ素樹脂加工 外側:焼付塗装 |
●大き目のたこ焼きが作れる仕様でアヒージョも大き目の具材で楽しめる
●25個とたくさんの具材を一度に調理可能。数人で楽しめる
バーベキューにおすすめのアヒージョレシピ【基本~アレンジ】
オリーブオイルを使った基本のレシピ
ここでアヒージョの基本レシピを確認しておきましょう。具材はお好みで大丈夫ですが、オリーブオイル・ニンニク・鷹の爪はマスト食材。味が薄かったり水っぽかったり、なんとなく美味しくできないときは前述のコツも押さえてみてくださいね。
作り方
(1)ニンニクを半分に切り、中心にある芽の部分は取っておく。鷹の爪は、辛さが苦手な人は輪切りにするか半分にして中の種を取り除いておく
(2)熱する前のオリーブオイルにニンニク・鷹の爪を入れて弱火で火にかける
(3)マッシュルーム・ベーコン・トマトを入れて3分ほど煮込む
(4)塩をまぶして下味をつけたエビを入れ、さらに2分程度煮込み、完全に火が通ったら完成
明太ポテトの進化系!? ジャガイモと明太子のアヒージョ
ジャガイモと明太子という絶対に美味しい組み合わせを、アヒージョに! ポテトと明太子を絡めて食べたり、明太子をバゲットに乗せればまるで「生」明太フランス。これはバゲットを一緒に用意しておきたいレシピです!
作り方
(1)ジャガイモを太めの千切りにする
(2)スキレットにバターを溶かし、ニンニクすりおろしを弱火で香りが出るまで炒める
(3)ジャガイモを加えて軽く炒めて、オリーブオイルと輪切り唐辛子を加える
(4)ジャガイモに火が通ったら辛子明太子をのせて1分ほど火にかけ、ドライパセリを散らして完成
熱々ホクホクでやみつきに! バナナのアヒージョ
え!? と驚く組み合わせですが、バナナとオリーブオイルってじつは好相性! ココナッツがスパイス料理に合うのと似ている……そんな美味しさなんです。
ドロッとしないよう、青バナナや未熟なバナナを使うのがオススメ。スパニッシュの中にふんわり漂う南国の香りにバナナチップのようなあと引く味、これはクセになります!
作り方
(1)オリーブオイルにバナナ以外の具材を入れる
(2)5~10分ほど火にかける
(3)バナナを入れて、さらに2分加熱したら出来上がり
潮の香りが後引く美味しさ! しらすとブロッコリーのアヒージョ
シラスのしょっぱさとニンニクの風味、オリーブオイルの香りがブロッコリーに絡んで……これはお酒が進む美味しさです! シラスを追加して塩味を強くして食べたり、カリカリになったシラスも香ばしくて食べる手が止まりませんよ。
作り方
(1)ニンニクはみじん切りにしておく。ブロッコリーも子房に切っておく
(2)スキレットにオリーブオイルを入れ、ニンニク、鷹の爪、ブロッコリーを敷き詰める
(3)上からシラスをふりかけて、火にかける
(4)ブロッコリーの片面に火が通ったら、ひっくり返し、両面に火を通して完成
本格的な美味しいアヒージョを手軽に味わう方法も
作り置きのアヒージョオイルが便利
アヒージョを食べたいときにすぐにできて便利なのが、作り置きのアヒージョオイル。ニンニクが焦げないよう注意しながらオリーブオイルを温めるだけと簡単なんですが、バゲットやオムレツ・スープの仕上げに垂らしたりと何かと使えますよ!
作り方
(1)パセリ以外の材料を鍋でゆっくり温めクツクツと5分ほど煮込んで火を止める
(2)パセリを加えて荒熱が取れたら保存容器に移す
市販品も活用しよう
海鮮や肉に下味をつければ文句なく美味しいアヒージョですが、その下準備が面倒くさい……という方にオススメなのが市販されているアヒージョの素。塩味や味の仕上げを全く気にせず美味しいアヒージョが作れちゃいますよ。
ダイショー きのこがおいしい!アヒージョの素 20g×10袋
内容量 | 20g×10袋 |
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原材料 | 食塩、ローストガーリック、ガーリック、こしょう、デキストリン、パセリ、赤唐辛子、オレガノ、フライドオニオン、調味料(アミノ酸等) |
日本食研 アヒージョオイル900g
内容量 | 900g |
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原材料 | オリーブ油(スペイン製造)、なたね油、還元水飴、食塩、醸造酢、ワイン、にんにく末、ポークエキス、 アンチョビペースト、いわしエキス/調味料(アミノ酸等)、香辛料抽出物、増粘多糖類、香料、 (一部に小麦・乳成分・大豆・豚肉・りんご・魚醤(魚介類)を含む) |
温めるだけのコストコのアヒージョもオススメ!
惣菜も大充実のコストコですが、中でもシーフードアヒージョはコストコユーザーにファンも多い人気のデリカ。具材とアヒージョオイルがセットになっているので、スキレットや鍋にうつして温めるだけとお手軽です。
会員じゃないけど試してみたいという方は、ネットで買うことができますよ。
カークランド シーフード アヒージョ
内容量 | 1070g |
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原材料 | マッシュルーム、真鱈、ゆでホタテ貝、ゆでエビ、オリーブオイル、しめじ、玉葱、アンチョビオイルソース、パプリカ、ニンニク、ローズマリー、乳化剤、香料、(一部にエビ、大豆、魚介エキスを含む) |
アヒージョが残ったら、こう食べよう
バゲッドで“お掃除食べ”
本場スペインでは、まずバゲットをオイルにつけて楽しんだ後で具材を食べるんだそうですが、バーベキューでは自由に楽しみましょう!
残ったオイルには魚介や野菜の旨味がたっぷり詰まっているので、最後のひとすくいまでバゲットに染み込ませて美味しく食べきりたいですね。
アヒージョの風味を楽しむペペロンチーノ
オリーブオイル・ニンニク・鷹の爪。ペペロンチーノの材料となるこの3つが要のアヒージョオイルを、茹でたパスタに絡めるだけでペペロンチーノの出来上がり! 仕上げは鶏ガラパウダー少々と醤油で味を引き締めて。ハーブソルトもよく合いますよ。
旨味たっぷりのオイルで、ふわふわスクランブルエッグ
アヒージョのオイルとバターをたっぷり熱したフライパンに、溶き卵をIN! バターのコクとアヒージョの旨味がふわ~っと鼻を抜けていくスクランブルエッグ。せひトロトロの半熟で食べてみて欲しい一品です。
パンに乗せてもご飯に乗せても、そのままでも絶品。オイルは少し多めにするとふわっふわに仕上がりますよ。
これはNG! 缶詰でアヒージョを作るときの注意点
アンチョビやオイルサーディンなどオイル漬けされている缶詰はアヒージョにも便利ですが、缶詰をそのまま熱するのは絶対にやめましょう。直火加熱を想定して作られていないため、発火や有害物質が溶け出したりと、とても危険な行為なんです。
その手軽なイメージから缶詰をシングルバーナーの火にかけるのはついやってしまいそうになりますが、必ずスキレットやフライパンなどに移してから加熱しましょう。
アヒージョはアレンジの幅を無限に楽しめる、超お手軽メニュー!
具材をニンニクとオリーブオイルで煮込むだけととっても手軽なのに美味しいアヒージョは、ちょっとしたコツを抑えれば一層絶品に。アレンジも楽しいアヒージョを取り入れて、焼きものばかりになりがちなバーベキューのバリエーションをグンと広げちゃいましょう!