バーベキューに合う肉の種類や必要な量、肉の仕込みを解説!

バーベキューに合う肉の種類や必要な量、肉の仕込みを解説!

バーベキュー(BBQ)といえばお肉ですよね。今回はバーベキューの肉特集です!バーベキューに合う肉の種類は何か?予算を考える際に気になるバーベキューに必要な肉の量は?肉の仕込み方は?バーベキューのお肉にまつわる疑問点を解説していきます!

目次

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バーベキューに必要な肉の量とは

大量の肉

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バーベキューに絶対買っていく食材の一つがお肉です。お肉をメインにバーベキュー食材を揃える場合、男性は300g。女性や中学生は200g。小学生以下は150g程度を目安として計算することで食べきれずに無駄になるのを防ぐことができます。車の運転手や食べ盛りの子供など、状況に合わせて100g程度増やしても良いでしょう。

肉の保存

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お肉は常温で長時間置くと劣化するだけでなく、食中毒菌や寄生虫が増殖し、食べられなくなってしまいます。食品衛生法によると常温とは、直射日光の当たらない場所で15〜25℃の一定温度を保てる状態とされています。冷蔵庫や冷凍庫以外の保管は全て常温とし、クーラーボックスに短時間で入れられる量を考えましょう。

バーベキューに合う肉とは

バーベキューで焦げない方法とは?(炭火の火力調節の仕方)

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バーベキューは薪や炭などを使ってお肉や野菜、魚介類などを焼いたり、もしくは煙で燻したりすることが定義とされている調理です。さらに鉄板や網を使用することで肉の脂が流れ落ちるため、家庭のフライパン調理とは肉の選び方が異なります。そこでバーベキューにおすすめな肉の条件を紹介します。

厚めのものを使う

厚い肉

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バーベキューでは薄い肉は炭火の強い火力によりすぐに焦げたり、脂が落ち切ってパサついたり硬くなってしまいます。炭火の火力をコントロールできない場合は、なるべく厚めの塊肉を使用して焼き上がってから薄く切ると失敗せずに食べられます。

脂の少ないもの

脂身の少ない肉

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網焼きするバーベキューでは肉の脂が下に落ちてしまい炭火が燃え上がり肉に煤がついて黒くなってしまいます。また脂が肉の発熱の元となり水分が多く流出しパサついた仕上がりになることも。バーベキューでは赤身の部分が多いものの方が比較的柔らかい焼き上がりで食べることができるでしょう。

【牛肉】バーベキューに合うおすすめの肉

牛肉の部位

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牛肉はタンからスネ、内蔵まで非常に多くの部位に分かれており、それぞれの脂の入りや筋繊維の硬さ、味や栄養価が違うため多くの人に親しまれる肉です。バーベキューといえば牛の塊肉をイメージする人も多いのではないでしょうか。そんな牛肉からバーベキューにおすすめの部位を紹介します。

ロース

牛ロース

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ロースは肩から腰にかけてついている肉のことを指します。柔らかい赤身が特徴であるこの部位は、ロースト(焼く)に合う部位であることからロースと呼ばれるようになったとされていますが、ひとえにロースと言っても肩ロースとリブロースでは脂の量が違い、リブロースの方が脂が多く鉄板焼きに向き、肩ロースは網焼きに向いています。

ヒレ

牛ヒレ肉

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ヒレは背骨の両側に沿って付いている棒状の肉で、背骨は体の骨の中でも動くことが少ないため柔らかい赤身(筋肉)であり、脂身が極めて少ない高級肉です。フランス語で『骨の無い』という意味のフィレと呼ばれることもあるこの部位は、強火で外側をカリッと焼きあげ、中は少しレアで食べるのがおすすめです。焼き過ぎはパサつくので注意です。

サーロイン

サーロイン

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サーロインはヒレの外側にある肉です。ロインとは英語で腰のことを指し、ロースの一部と分けられていますが、リブロースの中でも柔らかい赤身と脂身のバランスの良さからサーロインを別物として分けているほど。サーロインといえばやっぱりステーキなので厚切りのサーロインを豪快に焼いて甘味のある脂を楽しみましょう。

ホルモン

牛ミノ

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お肉の中でも近年その美味しさや栄養分が見直され、注目を集めているのが捨てるべき部位だと思われていた内臓であるホルモンです。実はタンやハラミもホルモンの部類に分けられます。牛の第1の胃袋であるミノは柔らかいのにコリコリと歯ごたえが良く、噛むほどに旨味が出るおすすめの部位です。

【豚肉】バーベキューに合うおすすめの肉

豚肉 部位

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比較的安価で手に入りやすく様々な料理に使用される豚肉。その特徴はなんと言っても脂身の旨味と甘味です。カロリーの高さから敬遠されがちな豚の脂身には善玉コレステロールを増やす働きのあるステアリン酸や、悪玉コレステロールを減らす働きのあるオレイン酸が多く含まれます。そんな健康にも良い豚肉のおすすめ部位を紹介します。

スペアリブ

豚スペアリブ

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スペアリブと聞くと思い浮かぶのはバーベキューではないでしょうか。スペアリブは肋骨の周りにつくお肉で骨のついた状態のものを指します。この部位から骨が外されたものをバラ肉と言います。バーベキューで使用するなら薄く切ったバラ肉より骨つき肉の方が焼きやすく持ちやすいためおすすめです。

ロース

豚ロース

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ロースは豚の部位の中でも柔らかな赤身と脂身のバランスが良い肩から背中の肉です。ロースと肩ロースとは脂の入り方が違い、肩ロースの方が肉全体に脂のサシが入っているものです。ビタミンB1を多く含んでいるため疲労回復にも活躍するロースは、バーベキューだけでなく全ての料理でおすすめです。

ヒレ

豚ヒレ肉

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牛肉と同じく背骨の両側にあるヒレ肉は、豚肉の中でも一番柔らかい肉質の部位です。ロースカツとヒレカツのように脂身の量で好みが分かれるように、ヒレ肉は脂が少なくさっぱりと食べられます。身の柔らかさは脂の多いロースに劣るとされていますが、ことバーベキューにおいては脂が流出する調理のため、同等と考えて良いでしょう。

【鶏肉】バーベキューに合うおすすめの肉

鶏肉の部位

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鶏肉は一般的にニワトリの肉のことを指し、牛や豚に比べて脂肪分が少なく低カロリーな肉です。しかし現在ニワトリの種類は非常に多く、肉質や脂の質だけでなく肉自体の旨味も様々な品種の鶏肉が流通しており、タンパク質やビタミンB群が豊富でヘルシーで人気があります。そんな鶏肉のおすすめ部位を紹介します。

もも肉

鶏もも肉

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もも肉はその名の通り鶏のももの肉です。スーパーでよく見られるのがもも肉とむね肉ですが、胸肉と比べるともも肉の方が焼いた時の肉の縮みや硬化が少なくジューシーに食べられるため焼き鳥にも使われる肉です。まさにバーベキューにうってつけの肉と言えます。

ぼんじり

ぼんじり

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ぼんじりは、一羽から少量しか取れない希少な部位で、尻尾の付け根、尾骨のあたりにあり三角の形をした肉です。筋肉質で弾力のある部位ですが、皮の下に油壺と呼ばれる脂の分泌肛があるため脂が最も多いのが特徴です。通常の調理では油壺を除去しますが、バーベキューでは脂が流出してしまうためそのまま焼いた方が身のパサつきを抑えられます。

手羽

手羽先

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手羽は鶏の羽の肉で、手羽先は羽の先端、手羽元は羽の付け根の肉です。どちらにも骨があり、手羽元の骨が一番太く持ちやすく手羽先は全体的に皮に包まれているため肉が網につかずに焼きやすいのでどちらもおすすめです。

せせり

せせり肉

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せせりは首周りから少量しか取れない貴重な肉で肉のことで、骨から肉を取ることを『せせりとる』と関西で使われていた言葉がせせりの名前の由来です。鶏の部位の中で最もよく動く首の肉は、筋肉質で弾力のある歯ごたえが好まれています。

バーベキュー肉の仕込みのポイント

高温で焼くバーベキュー

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バーベキューは先述の通り、ガス火のフライパンとは焼き上がりや熱の通り方が違います。また屋外で調理するからこそ肉の保存も難しく、傷みやすくなります。そこでバーベキューで役立つ肉の仕込み方法について紹介します。

調味料の使い方

塩を振った肉

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バーベキューに限らず食材に塩を振って時間を置くと、浸透圧により食材から水分が流出してしまいます肉の水分が減った状態で焼くと筋繊維が縮んで身がパサつき硬くなってしまいます。そのため肉に塩を振るタイミングは焼く直前や、焼いている最中がおすすめです。

肉の臭み取り

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また肉は常温の状態で置くと肉汁(ドリップ)が出てしまいます。このドリップがついたまま焼くと口の中で獣臭さを感じる元となってしまうため、肉の表面から水分をよく拭き取ってから、生姜や香草などを使用して焼くことで肉の旨味の質を上げることができます。

事前の漬け込みで肉を柔らかく

漬け込み肉

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バーベキューをするからと言って、良い肉を持って行かなければいけないというわけではありません。赤身(筋繊維)が固く脂身ばかりのような安価な肉でも、焼く前に肉に合った素材に漬け込むだけで、見違えるように味や食感が向上します。

漬け込み肉について知りたい方はこちらの記事をチェック!

最適な肉をバーベキューに持っていこう!

バーベキューの肉

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一概にお肉と言っても、肉の種類やその部位によって味わい方が全然違います。さらにバーベキューという環境下では、炭焼きに合う肉を選ぶことで美味しく焼き上げて食べることができます。性質を理解して最適な肉を持ってバーベキューに出かけましょう!

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