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燻製の種類と手順

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燻製は、食材を煙で燻すことにより風味づけをしつつ、保存期間を延ばすこともできる調理方法。場所を問わず誰でも簡単に楽しめることから、キャンプやバーベキューの食事としても人気です。
簡単とはいっても、最低限覚えておくべきこともあります。それが燻製の種類と、調理の手順です。以下を参考にして、自分の好きな食材の燻製に挑戦してみましょう!
燻製には「熱燻」「温燻」「冷燻」の3種類がある!
燻製の方法は、食材を燻煙する際の温度の違いにより、熱燻・温燻・冷燻の3つに分けられます。
燻製の種類と特徴 | 熱燻 | 温燻 | 冷燻 |
---|---|---|---|
燻煙時の温度 | 80度以上 | 30〜80度 | 15〜30度 |
必要な時間 | 短い | 普通 | 長い |
難易度 | 普通 | 低め | 高め |
適した食材 | 加熱が必要な肉類・魚介類など | チーズ・肉・卵などさまざま | サーモンなどの火を通したくないもの |
以下では、3種類それぞれのやり方や適している食材の特徴などをわかりやすく解説します。この点を知っておくだけでも、おいしい燻製にグッと近づきますよ!
【熱燻(ねっくん)】短時間で加熱と香りづけができる

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熱燻とは80度以上の高温により、10〜60分程度の短い時間で燻す製法です。食材にしっかり火が通るため、生のままでは食べられない食材や、食中毒が心配な場合などに適しています。
また、食材の水分が比較的抜けにくく、ジューシーな食べ応えを楽しめるのも魅力です。短時間で簡単に作れることから、キャンプやバーベキューなど、その場で食べたいシチュエーションにおすすめです。
ただし熱燻で仕上げた食材は水分が多く残っていることから、長期保存には向きません。
【温燻(おんくん)】初心者でも簡単・お手軽に作れる

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温燻とは30〜80度ほどの温度で、1〜6時間ほど燻す製法です。3種類のなかで一般的かつ簡単な方法であり、幅広い食材に適しています。
食材の水分が50%ほど残るため、しっとりとした食感を楽しめるほか、適度な塩分により味が良いのも特徴です。チーズやベーコンなどが温燻の食材としてよく選ばれています。
初めて燻製に挑戦する場合や、手軽に燻製料理を味わいたい場合には、この温燻がもっともおすすめです。
【冷燻(れいくん)】サーモンなどの火を通したくない食材に

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冷燻とは15〜30度ほどの温度で、長時間にわたり燻煙し続ける製法です。燻煙が完了するまで、数日間から数週間かかる場合もあります。
長時間の燻煙により食材の水分がしっかりと抜けることから、食感が固くて旨みが強く、保存の利く燻製ができあがります。生ハムやスモークサーモンなどが、冷燻で定番の食材です。
ただし、温度や湿度に注意する必要があり、初心者にとっては難しい方法でもあります。まずは温燻・熱燻で慣れてから挑戦するといいでしょう。
おいしい燻製を作る手順
燻製の手順を大きく分けると、「味付け」「乾燥」「燻煙」の3ステップ。それらをさらに6つの工程に分けて、より具体的に解説します。ぜひ燻製作りの参考にしてください!
①食材ごとに必要な下ごしらえをする

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「肉は血管や不要な皮を切り落とす」、「魚はエラや内臓を取り除きつつ切り分ける」といったように、それぞれの食材に必要な下ごしらえをします。
食味や食感を良くする目的のほか、腐敗を防ぐために重要な工程です。下ごしらえを丁寧におこなうことで仕上がりが良くなるだけでなく、この次からの工程がスムーズに進みます。
②塩をすり込む、あるいはソミュール液に漬ける

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下ごしらえをした食材全体に塩をすり込むか、ソミュール液(※)に一定時間漬け込みます。これは食材に味をつけるのと同時に、保存が利くようにするための工程です。
ソミュール液は自分で簡単に作れるうえに、漬け込んだ食材へ均一に染み込むため、失敗なく味付けできます。
また、卵などの味が淡白な食材は、この工程で塩味がつくことでさらにおいしくなります。チーズやナッツなどの下味をつける必要がない食材を使う場合は、この工程をスキップしましょう。
ソミュール液の作り方
【水 500ml + 塩 75g + 砂糖 35g】をビニール袋などに入れてよく混ぜる。
※塩の分量は水の5〜20%程度、砂糖の分量は塩の半分程度が目安
③食材を水で塩抜きする

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食材の表面についた塩分を、水を張ったボウルなどに入れて適度に落とします。塩抜きが不十分だと生臭さや雑菌が残る原因となり、逆に洗いすぎると風味を損なうことになるため注意しましょう。
長期間保存したい場合は塩分を強めに、すぐに食べる場合は塩分を弱めにするのがコツです。塩分の量がわからない場合は、食材の一部を焼いて食べてみると、ちょうど良いかどうか判断できます。
④食材を乾燥させる

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塩分を流水で洗い流したあとは、キッチンペーパーなどで水分を拭き取り、風通しの良い日陰で乾燥させます。この際、砂埃などが付着しない場所を選ぶことも大切です。
食材の乾燥は、おいしい燻製を作るための非常に大切な工程であり、食材の表面に水分が残ったまま燻煙すると、苦味や酸味が出る原因となります。
食材を触っても水分を感じない状態になるまで、しっかり乾燥させましょう。干すのに適した場所が見つからない場合は、屋内に干して扇風機の風を当てる方法もあります。
また、気温が高い日には食材が傷まないように注意が必要です。シーズンによっては市販の脱水シートを使用する方法も検討しましょう。
⑤燻製器で食材を燻す

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いよいよ燻製器を使って燻煙する工程です! 燻製器のなかに食材を並べ、スモークウッドやスモークチップから出る煙で燻します。
スモークウッドを使う場合の手順
①スモークウッドの端部をガストーチなどで十分に炙る
②必要に応じて、ステンレストレーなど耐熱性のある器に乗せる
③燻製器の底部にセットし、扉・蓋を閉じて燻煙する
④たびたび食材の状態をチェックし、ちょうど良い頃合いに取り出す
スモークチップを使う場合の手順
①必要に応じて、ステンレストレーなど耐熱性のある器にチップを乗せる
②ガスコンロなどを使い、チップを乗せた器の下から加熱する
③チップから炎が上がらず、煙だけが出る状態にする
④燻製器の扉・蓋を閉じて燻煙する
⑤食材の状態をチェックし、ちょうど良い頃合いに取り出す
これから初めて燻製に挑戦する場合は、スモークウッドを使う方法をおすすめします。必要な道具が少なく工程もシンプルなため、より手軽に燻製を楽しめますよ!
⑥食材を取り出し、味をなじませる

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おいしい燻製料理に仕上げるためには、しばらく寝かせておき、味をなじませる時間が必要です。
冷蔵庫に入れて一晩以上寝かせると、“えぐみ”もだいぶ抜けておいしくなります。燻煙してその場で食べたい場合でも、30分程度は寝かせるようにしましょう。十分に寝かせたら完成です。
以上の手順はあくまで一例であり、燻煙する食材の種類や味の好みなどによって、内容も変わります。手軽な食材から試して、少しずつ理想的な味に近づけていきましょう!
【定番】燻製におすすめの食材17選
まずは燻製の食材として定番のものを紹介します。下ごしらえや塩漬けなどが必要なく、手軽に味わえる食材から試してみましょう!
ウインナー

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子供から大人まで大人気のウインナーは、袋から出してそのまま燻煙できるお手軽食材です。味にこだわりたい場合は、普段から食べているものより、少し高価な商品を選んでみるのも良いでしょう。
30〜40分ほど燻すことでほどよく火が通り、ジューシーな食感と奥深い風味を楽しめます。
ベーコン

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市販のベーコンはすでに味がついているため、ウインナーと同様に、そのまま燻製器に入れて燻煙できます。もともと燻製にされているベーコンも、さらに燻すことでよりスモーキーな風味になります。
厚さにもよりますが、燻煙時間は15〜25分ほどです。ベーコンの表面に照りが出てきた頃が食べ頃です。燻煙中に油が出てくるため、ほかの食材につかないよう、アルミホイルを敷くなどの工夫をしましょう。
▼ベーコンレシピについて詳しくはこちら!
豚バラブロック

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スーパーで手に入る豚バラブロックは、脂身が多めで食べ応えバツグン! ガッツリ食べたいときに最適な食材で、もちろんお酒との相性も最高です。
豚バラブロックを燻煙するときは、燻製器のなかに効率的に並べられるサイズに切り分けましょう。ハーブソルトなどをまぶすと、さらに香り豊かに仕上がります。
鶏のささみ

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高タンパク・低脂肪の食材として定番である鶏のささみも、燻製でおいしくなります。高めの温度で、内部までしっかり火が通るように燻煙しましょう。
乾燥の度合いや燻煙の仕方により、しっとりとした心地良い食感にも、噛むたびに味わいが染み出すハードな食感にもなります。
卵

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燻製食材で特に人気なゆで卵。もともと火が通っているため、10分ほど燻煙するだけで完成します。手軽に食べられる燻製食材として、代表的なもののひとつです。
茹でたあとに麺つゆにつけて一晩寝かせておくと、下味がしっかりつきます。固茹で卵でも、半熟卵でもおいしく仕上がりますよ!
チーズ

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チーズは味の主張が強めの食品ですが、燻製の風味をつけるだけで、より深みのある味わいに変わります。コンビニでも買える、6Pチーズなどがおすすめです。
燻煙時の温度が高すぎると溶けてしまうため、それが心配な場合は、燻製器のなかを煙で充満させてからチーズを入れる方法もあります。5〜7分ほど燻すだけで、極上のスモークチーズの完成です。
▼チーズレシピについて詳しくはこちら!
ししゃも

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ほどよい塩味と旨味がある“ししゃも”もまた、お酒のおつまみにピッタリです。スーパーに陳列されている時点で乾いているものが多いため、燻煙前に1時間ほど乾燥させるだけでOK!
30分ほど熱燻することで、皮がカリッとした、大人な味の燻製ししゃもが完成。子持ちししゃもだと、より豊かな食感と旨味を楽しめます。
サーモン

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サーモンは燻製の王道であり、カルパッチョなどのおしゃれな料理の主役としても用いられる食材です。脂身が少なめで、かつ新鮮な生食用のものを選びましょう。
スモークサーモンは30度以下の冷燻で作りますが、冬場であればそれほど難しくありません。食中毒にならないよう、衛生面によく配慮することも忘れずに。
たらこ・明太子

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たらこや明太子は面倒な下ごしらえが必要なく、燻煙前に1時間程度乾燥させるだけ。キッチンペーパーに乗せ、冷蔵庫で寝かせておいても水分が適度に抜けます。
熱燻であれば20分ほどの短時間で完成し、外側には火が通って固めに、内側はしっとりとした食感に仕上がります。ご飯のお供やおにぎりの具としても最高です!
イカ

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イカは素材そのものの味が淡白であるため、ソミュール液で味付けをしましょう。
イカは生の状態で燻煙しても、ボイルしてから燻煙しても大丈夫ですが、いずれの場合もしっかり乾燥させることが大切です。生のまま燻煙する場合は、新鮮な生食用のものを買いましょう。
タコ

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タコもイカと同様に味が淡白な素材であり、燻煙前の味付けが大事です。ボイル済みのものを買えば、面倒な下ごしらえは必要ありません。
燻煙は、初心者でも手軽にできる温燻で2時間ほど。途中で水分を拭き取ると、より仕上がりが良くなります。適度な歯応えと、凝縮された旨みが魅力の素材です。
ホタテ

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お店で買うと、結構なお値段の燻製ホタテ。自分で作れば、予算を抑えながらたくさんの絶品おつまみを手に入れることができます。使用するのはホタテの貝柱の部分です。
記事前半で解説した手順そのままの流れで、温燻で20分ほど燻したのち、しばらく寝かせたら完成! 生食用であれば、冷燻・温燻・熱燻のどの方法でも作れます。
たくあん

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たくあんを燻製にすると、秋田の名産品「いぶりがっこ」に近い風味に。そのまま食べておいしいのはもちろんですが、小さくカットしたチーズを添えると立派な料理になります。
燻煙する際は、たくあんが焼けてしまわないように低めの温度が良いです。市販のたくあんは水分が多いため、燻煙前に時間をかけてよく乾燥させましょう。
枝豆

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枝豆の燻製は、冷凍のものを使うととっても簡単! 茹でずに電子レンジで加熱し、水分を飛ばしたらそのまま燻煙できます。燻煙する際は、殻ごと燻煙しても大丈夫です。
少し手間をかけてでも味にこだわりたい場合は、生の枝豆を塩茹でするところから始めましょう。
ミックスナッツ

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何種類ものナッツが入っているだけに、変化に富んだ味や食感を楽しめるのがミックスナッツ。乾燥させる必要がなく、買ったものをそのまま燻煙するだけの手軽さも魅力です。
もともと日持ちする食品のため、いちどにたくさん作り、ビンに入れて保存しておくこともできます。毎日ひとつかみずつ皿に移し、ビールやウイスキーのおつまみにしてもGOOD!
ポテトチップス

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みんな大好きポテトチップス! ミックスナッツと同様に、買ってそのまま燻煙できます。うす塩味・コンソメ味・のり塩味など、たくさんあるレパートリーを簡単に試せるところも魅力的!
火を通す必要がないため、燻煙は5〜10分ほどかけて香りをつけるだけでOK。大人と子供が一緒においしく食べられる燻製ができあがります。
【変わり種】燻製におすすめの食材13選
続いて、変わり種の食材をご紹介! 定番の食材に飽きたら、ぜひ試してみてください。
手羽先・手羽元

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手羽先や手羽元は30分ほど熱燻することで、味に深みが生まれつつ、ほどよくジューシーに仕上がります。
醤油やみりんなどで下味をつけておくと、バーベキューで焼いたメインのお肉に引けを取らないおいしさになりますよ!
▼手羽先と手羽元のレシピについて詳しくはこちら!
合鴨肉

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コクのある深い味わいと、甘い脂身が特徴の合鴨肉。生の合鴨肉が手に入ったら、ぜひ試してほしい絶品の燻製料理です。
熱燻にする場合はあらかじめソミュール液に漬け込んでおき、生のまま30分ほど燻煙します。温燻や冷燻にする場合は、前もってボイル、あるいは低温調理しておきましょう。
ちくわ

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味が淡白なちくわは、燻製前・燻製後の風味の変化が特に大きい食材。安いものだと5本入りを100円程度で買えるため、コストパフォーマンスにおいても非常に優秀です。
下準備が不要で、作り方も温燻で10〜20分程度と、とっても簡単・スピーディー! 家庭用のコンロで使える燻製器があれば、普段の食事にも気軽に取り入れられます。
はんぺん

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はんぺんもまた味が淡白で、スモーキーな香りを存分に楽しめる食材です。フワフワと軽くてやわらかな食感は、やみつきになること間違いなし!
シンプルなはんぺんもいいですが、チーズはんぺんや明太子はんぺんなど、ひと工夫ほどこされたはんぺんもおすすめです。
餃子

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餃子は焼いたり茹でたりするのが定番ですが、じつは燻製もひそかに人気があります。最初から自分で作って好みの味に仕上げるのも良し、チルド餃子で簡単に作るのも良しの変わり種です。
いずれの場合もあらかじめ余計な水分を拭き取り、冷蔵庫で乾燥させてから、熱燻で30分ほど。皮がパリパリの食感になり、いつもとまったく違った餃子の味を堪能できます。
▼餃子のレシピについて詳しくはこちら!
塩

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調味料にスモーキーフレーバーをつけるという、ちょっとした裏ワザのような塩の燻製。大粒の岩塩や、ハーブが入った塩など、さまざまな塩で応用できます。
燻製にする方法も簡単で、塩を器に入れて温燻にするだけ。燻煙時間は、燻製の香りをどれだけ強くしたいかによって調整しましょう。最初は30分ほどから始めてみてはいかがでしょうか。
醤油

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醤油を燻製にすると、刺身・焼き魚・卵かけご飯などの、普段から醤油をかけて食べている料理に香ばしさをプラスできます。
燻煙する際は、浅くて大きい器に醤油を入れるのがポイントです。煙に触れる面積が大きいほど、燻製の風味がしっかりつきます。温燻または熱燻で、10〜30分ほどを目安に。
オリーブオイル

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オリーブオイルも醤油と同様に、燻製にすることで普段の料理がワンランクアップする調味料になります。
燻煙のやり方も醤油とほぼ同じ。浅くて大きい器に入れ、温燻で10分ほど燻します。風味の好みに応じて、燻煙時間を調節しましょう。
豆腐

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豆腐はしっとりとしたソフトな食感をもつ、高タンパクでヘルシーな燻製料理に。絹豆腐は崩れやすいため、木綿豆腐を使います。
燻煙をする前に、水分をよく拭き取って上から重しを乗せ、冷蔵庫で一晩寝かせます。30分ほどの熱燻により豆腐が茶色くなったら取り出し、さらに冷蔵庫でしばらく寝かせてから食べましょう。
ニンニク

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ニンニクは房ごと燻煙したり、皮を残したまま燻煙したり、皮をすべて取り除いた状態で燻煙したりと、自由な方法で燻製を作れる食材です。
ニンニクの燻製は薬味として使えるほか、熱燻でしっかり火を通せばそのまま食べられます。油であげてから燻製にしてもおいしいですよ!
▼ニンニクのレシピについて詳しくはこちら!
じゃがいも

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じゃがいもは使い道がとても多い食材です。燻製にしたあとはそのまま食べたり、ポテトサラダにしたりと、アイデア次第でさまざまな料理に応用できます。
ただし、なかなか火が通らない食材でもあるため、前もって茹でておく必要があります。茹でてからソミュール液に漬け込んでおくと、より風味豊かな燻製じゃがいもに仕上がりますよ!
▼じゃがいもを含めた野菜レシピについて詳しくはこちら!
柿の種

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ビールのおつまみとしても定番である柿の種は、下準備なしでそのまま燻製にできるお手軽食材。もともと甘辛い醤油味がついているため、少し燻煙するだけで、さらに香ばしいおやつになります。
燻煙する際は、煙が通りやすいザルに入れましょう。ハーブソルトをまぶしたり、ナッツを加えたりなどのアレンジもお好みで!
プリッツ

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ちょっと意外性のある燻製おやつとして、プリッツもおすすめ! 最初から塩味がついているため、そのまま燻製器に入れて燻すだけで作れます。
燻煙時のポイントは、1本1本ができるだけムラなく煙に包まれるように置くこと。また、湿気を帯びると食感が悪くなるため、必要に応じて燻煙後に乾燥させる時間も設けましょう。
燻製に必要な道具は、たったこれだけ!
燻製を楽しむためには、基本的に以下の3つの道具が必要です。
燻製器 | スモークウッド・スモークチップ | ライター・ガストーチ |
---|---|---|
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たまに楽しむ程度であれば、安い道具でもまったく問題ありません。しかし、趣味として燻製作りに取り組みたいのであれば、道具にもこだわりたいところです。
以下では数ある燻製関連のアイテムから、特におすすめしたいものをピックアップします。
燻製器のおすすめアイテム
燻製器 は梱包用のダンボール箱などでも代用できますが、やはり専用品を使うのが一番です。たくさんの食材を効率的に、かつストレスフリーに燻煙できます。
自宅以外の場所で燻製を作りたい場合は、コンパクトに折りたためる燻製器を選びましょう!
キャメロンズ ミニスモーカー
使用時サイズ | 17.5×42.5×7cm |
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収納時サイズ | 17.5×30×7cm |
重量 | 1.265kg |
素材 | ステンレス |
付属品 | トレー、網、蓋、スモークチップ 155ml |
SOTO いぶし処 スモークスターターキット
使用時サイズ | 22.2×19.4×41.5cm |
---|---|
収納時サイズ | 23×4×44cm |
重量 | 2kg |
素材 | 鉄、ステンレス、天然木 |
付属品 | フック、網、トレー、温度計、スモークウッド、スモークチップ |
コールマン コンパクトスモーカー
使用時サイズ | 23.5×20cm |
---|---|
収納時サイズ | - |
重量 | 0.8kg |
素材 | ステンレス ほか |
付属品 | 網×2枚、収納ケース |
ドウシシャ クイックスモーカー シェア
使用時サイズ | 22.5×15.7×15.7cm |
---|---|
収納時サイズ | - |
重量 | 1.55kg |
素材 | ステンレス、耐熱ガラス、鉄、フェノール樹脂 |
付属品 | 火消し蓋、固形燃料置き、スモークチップ×30g |
イージースモーカー イージースモーカー
使用時サイズ | 5×8×11.5cm |
---|---|
収納時サイズ | - |
重量 | - |
素材 | アルミニウム、ポリカーボネート、亜鉛合金、シリコン |
付属品 | シリコンチューブ、洗浄ブラシ、交換用金属メッシュ×2個 |
SOTO 燻家(スモークハウス)
使用時サイズ | 23×23×52cm |
---|---|
収納時サイズ | - |
重量 | - |
素材 | ダンボール ほか |
付属品 | スモークウッドミニ、金棒×2本、金網、フック×4個、アルミ皿 |
ロゴス LOGOSの森林 クラフトスモーカー EMiwa
使用時サイズ | 24×26×29.5cm |
---|---|
収納時サイズ | 40×54×3cm |
重量 | 0.4kg |
素材 | 紙、スチール、アルミニウム |
付属品 | 網×2枚、アルミ皿 |
スモークウッド・スモークチップのおすすめアイテム
燻製を作るためには、煙を発生させるためのスモークウッド やスモークチップ が必須です。
さまざまな木が原料として使われており、その一例として以下のものがあります。
![]() | サクラ |
燻製に用いる原料のなかで、特にポピュラー。香りが強く、クセの強い食材にも適している。手軽に燻製ならではの風味を味わうのに最適。 | |
![]() | ヒッコリー |
サクラと並び、燻製において人気のある樹種。肉類・魚介類を問わず幅広い食材に適しており、初心者にとっても扱いやすい。 | |
![]() | リンゴ |
マイルドで甘い香りがあり、味が淡白な食材に適している。白身魚などの魚介類や、鶏肉などによく合う。 | |
![]() | ナラ |
食材への色づきが良く、燻製ならではの褐色に仕上がる。香りにクセがなく幅広い食材に適し、なかでも白身魚やチーズなどの燻製におすすめ。 | |
![]() | ブナ |
ナラと似た特徴をもち、食材に色がつきやすい。魚介類の燻製に人気の樹種だが、ベーコンなど肉類の燻製にも使える。 | |
![]() | ウイスキーオーク |
ウイスキーの熟成に使用されていた樽を粉砕したもの。洋酒ならではの甘い香りがあり、白身魚などの味が淡白な食材におすすめ。 |
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それぞれの特徴を踏まえたうえで、燻製作りに使うスモークウッドやスモークチップを選んでみましょう。
これから初めて燻製に挑戦する方、あるいは木の種類にこだわりがない方は、サクラかヒッコリーがおすすめです!
SOTO スモークウッド さくら
サイズ | 5×2.5×10cm |
---|---|
重量 | 80g |
樹種 | サクラ |
進誠産業 スモークウッド ヒッコリー
サイズ | 4.5(5)×29.5×4.8cm |
---|---|
重量 | - |
樹種 | ヒッコリー |
SOTO スモークチップス
サイズ | 17×9×28.5cm |
---|---|
重量 | 500g |
樹種 | ウイスキーオーク |
尾上製作所 スモークチップ(サクラ)
サイズ | 20×28cm |
---|---|
重量 | 500g |
樹種 | サクラ |
ウェーバー ヒッコリーウッドチップ
サイズ | - |
---|---|
重量 | - |
樹種 | ヒッコリー |
ライター・ガストーチのおすすめアイテム
スモークウッドに火をつけるためには、ガストーチ ライター やガストーチ が必要です。
風の影響を受けにくい高出力のライター・ガストーチを用意しておけば、ストレスなく燻製を楽しめます。
SOTO ポケトーチ
サイズ | 6×2.3×11cm |
---|---|
重量 | 50g(ライター除く) |
炎の温度 | 1,300度 |
素材 | - |
使用ガス | 使い捨てライター |
点火方式 | - |
付属品 | 使い捨てライター |
ユニフレーム スティックターボⅡ
サイズ | 1.6(2.7)×1.6(2.7)×20.9cm |
---|---|
重量 | 140g |
炎の温度 | - |
素材 | ステンレス、亜鉛ダイキャスト、樹脂 |
使用ガス | 市販ライター用ガス |
点火方式 | - |
付属品 | - |
新富士バーナー パワートーチ
サイズ | 13.2×3.4×6.6cm(本体のみ) |
---|---|
重量 | 153g(本体のみ) |
炎の温度 | 900〜1,300度 |
素材 | - |
使用ガス | 専用ガスボンベ |
点火方式 | 圧電点火方式 |
付属品 | 専用ガスボンベ |
SOTO フィールドチャッカー
サイズ | 13.2×6.6×3.4cm(本体のみ) |
---|---|
重量 | 153g(本体のみ) |
炎の温度 | 900〜1,300度 |
素材 | - |
使用ガス | 専用ガスボンベ |
点火方式 | 圧電点火方式 |
付属品 | 専用ガスボンベ |
イワタニ カセットガス“アウトドアトーチバーナー”
サイズ | 16.9×4.2×9.3cm |
---|---|
重量 | 175g |
炎の温度 | 最大1,400度 |
素材 | ステンレス、ABS樹脂 |
使用ガス | 専用ガスボンベ |
点火方式 | 圧電点火方式 |
付属品 | 専用ガスボンベ |
簡単かつおいしい燻製で、バーベキューの楽しさをワンランクアップ!

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燻製作りは、ハードルが高いと思われがちです。しかし手順自体はとても簡単で、手軽におつまみや軽食にピッタリな料理を作れます。
まだ作ったことがないのなら、この記事を参考にして、ぜひ挑戦してみてください。食材や製法にこだわれば、立派な趣味にもなりますよ!
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